一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

秋深まりゆく天山 ……キッコウハグマやレイジンソウの群生地で遊ぶ……

2023年10月28日 | 天山・彦岳


10月27日(金)

来年の夏には70歳になる。
もう古希である。
躰は日々動かなくなってきており、特に朝起きるときが辛い。
躰中の(特に腰の)関節が固まっている(潤滑油が枯渇している)感じ。
「イテテテ」と言いながら起きる。
靴下を履くのも難儀する。
今夏、北穂高岳から大キレットを経て槍ヶ岳を歩いたのが信じられないような状態。
ところが、朝食を済ませる頃には、少し躰も動くようになり、
昼頃には固まった関節や筋肉もほぐれ、自由に動くようになる。
この頃になると、
〈来年も北アルプスか南アルプスに行きたい〉
と思うようになる。
前期高齢者の今はこういう状態なので、なるべく躰を動かすことを心掛けている。
映画も見たい、本も読みたい……とは思うが、
優先順位の第1位は「山歩き」である。
山へ行く回数を増やし、脚力、体力を(強化は無理としても)弱らせないことが、
今の私の目指すところである。
……ということで、今日も山歩きをしてきた。
午前中は用事があったので、昼下がりに天山へ向かった。
午後2時半頃に天川登山口に到着。
(普通の登山者ならば下山完了の時刻なので)駐車場には1台の車も無かった。
嬉しい。


出発。


ゆっくり登って行く。


樹林帯では、葉が色づき始めていた。








樹林帯を抜け、


見上げると、
秋を感じさせる風景が広がっていた。


天山山頂に到着。


眺めはまずまず。
もうすぐ、
「2023佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」(11月1日~11月5日)
が始まるので、
数日後には、この佐賀平野には色とりどりの熱気球が浮かぶことだろう。




今日は散歩道での花散策を予定しているので、ちょっとだけ稜線散歩へ。


ミヤマキリシマが返り咲きしていた。


リンドウの花はもう閉じかけていた。


ムラサキセンブリは終盤を迎えており、


残っていた花をパチリ。


白花のムラサキセンブリもまだ見ることができた。


嬉しい。


秋が深まり、天山もススキで覆われていた。


山頂へ戻り、


“私の散歩道”へ。


まずは、今年見つけたスズコウジュの群生地へ。


花はもうほとんど終わっていたが、


僅かに残っていた枯れかけた花をパチリ。
来年もここに咲いておくれ。


ナガバノコウヤボウキも、花期を終え、箒になっていた。


散歩道では、
ノダケ、


アキノキリンソウ、


オタカラコウ、


ジンジソウなどがまだ咲いていた。


天山にはレイジンソウの咲く場所は10か所ほどあり、
咲く時期が微妙に違う。
森の中にある群生地へ行ってみると、まだ咲いていた。


ここのレイジンソウは全体的に色が薄い。




一番遅く咲く群生地へ行ってみると、
まだ元気な姿を見せてくれていた。




いいね~


美しい紅葉を見ながら、




キッコウハグマの群生地へ。
天山は標高が高いので、まだ咲き始めであったが、


作礼山に負けないほどたくさん咲いている。
一輪、


二輪、


三輪、


四輪、


五輪、


たくさん。(笑)


今日も「一日の王」になれました~


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