一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

人生の一日(2023年1月13日)「批判する頭のよさより……」

2023年01月13日 | 人生の一日


65歳で定年退職してからは、
違う会社で午後だけ働いている。
私の映画好きは社内で知れ渡っていて、(このブログのことは知られていない)
同じ職場の映画好きの女子社員から、
「昨日の休みは何か見ましたか?」
と度々訊かれる。
その都度、
「私の好きな小松菜奈主演の『〇〇』を見ました」
「私の好きな河合優実が出演している『〇〇』を見ました」
「私の好きな田中裕子主演の『〇〇』を見ました」
「私の好きな清原果耶が出演している『〇〇』を見ました」
「私の好きな松たか子が出演している『〇〇』を見ました」
「私の好きな広瀬すずが出演している『〇〇』を見ました」
などと答え、
映画を詳しく説明したりするのだが、
先日、
「〇〇さんって、好きな女優さんがたくさんいるんですね」
と言われてしまった。
呆れられていると知りつつも、
「そうなんですよね。映画を見るたびに好きな女優が増えていって、今では好きな女優が何人いるか自分でも分からないんですよ」
と答える始末。(笑)
このブログの映画レビューも、
いかにこの女優が好きか……を、だらだら書いているに過ぎない。
そんな私なので、
〈こんな映画レビューを書いていても仕方ない。もう書くのをやめてもいいか……〉
と思ったりもするのだが、
いつだったか、
山田洋次監督の次のような言葉に出合い、励まされた。

批判する頭のよさより、いいなぁと惚れ込む感性のほうが大事。

女優に惚れ込むということではなく、作品に惚れ込む感性という意味だと思うが、
私は自分に都合のイイように解釈し、
「わが意を得たり!」と膝を打った。
私には「批判する頭のよさ」はないので、
これからも、
「いいなぁと惚れ込む感性」を大事に、
レビューを書いていきたいと思っている。

この記事についてブログを書く
« 人生の一日(2023年1月12日)... | トップ | 人生の一日(2023年1月14日)... »