一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

霧氷の天山 ……今季一番の寒気が流れ込んだ日、山頂には氷の花が咲いていた……

2023年12月18日 | 天山・彦岳

12月17日(日)

九州北部地方の上空に強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置となることから、
17日の佐賀県は山地を中心に雪が積もるとの予報が出た。
ならば天山へ……ということで、
早朝に車で家を出て、天山へ向かったのだった。

どうせ御来光は拝めないと思ったので、
日の出時刻の頃に、天川登山口駐車場に到着した。
ここまでなんとかノーマルタイヤで来ることができた。
嬉しいことに、駐車場には一台の車もなかった。


出発。


ゆっくり登って行く。


樹林帯を抜け、高度を上げていくと、
前方の木々が白くなっている。


霧氷だ。


嬉しくてたまらない。


11月18日に続いて、今季二度目の「天山の霧氷」。


素晴らしい。


霧氷を楽しみながら登って行く。




期待はしていたが、私の予測が外れることも多く、
実際に霧氷を目にすると、喜びがこみあげてくる。




もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。


「天山」と彫られた石碑に、小さな“エビの尻尾”ができている。


稜線散歩へ。


道標にも、小さな“エビの尻尾”ができている。


霧氷を楽しみながら歩いて行く。


いいね~


“白いサンゴ礁”のような霧氷。


佐賀平野に“天使の梯子”ができていた。
美しい。


すべての木々に霧氷がついている。


素晴らしい。


山頂の方へ戻り、


山頂周辺の霧氷を見て回る。




やはり、山頂周辺が風も強く、より大きな霧氷ができている。




標高の高い雲仙やくじゅうで霧氷を見ることができるのは普通のことだが、
標高で劣る天山でこれほどの霧氷を見ることができるのは普通のことではない。




だから、天山の霧氷は、雲仙やくじゅうの霧氷よりも数倍の価値がある。(コラコラ)




雪も美しい。


“花ぼうろ”のような霧氷を見ながら、


山頂の南側へ。


南側斜面にも霧氷ができている。
いいね~


山頂に戻ると、一瞬、太陽の光が差した。


太陽の光が、すべてを美しく輝かせる。


雪も、


霧氷も、






小さな“エビの尻尾”も、




草にできていた霧氷も、


一等三角点も……


だが、太陽はすぐに雲に隠れてしまった。


下山開始。
霧氷を楽しみながら下って行く。








登りのときよりも明るくなっているので、
霧氷が一段と美しく見える。


今日は誰にも会わず、こんな風景を独り占め。




なんという贅沢。






下界の人々は、天山に、こんなにも美しい氷の花が咲いていることを知らないだろう。




霧氷を存分に楽しんで、登山口に戻ってきた。


駐車場にはまだ一台の車もなかった。
今日も美しい自然以外のものを目にすることはなかった。
今日も「一日の王」になれました~


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