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石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

愈々、佳境に入った庚申山調査報告

2020年06月16日 | Weblog

土曜、日曜と天候が悪く、今回は昨日の月曜日に佐野市閑馬の庚申山へ出かけました。今回は、佐野市中心部では35度を超える猛暑日だったというが、私の目的地は爽やかな夏風ぜが吹く場所だけに快適です。それでも流石に夏。相変わらずの竹やぶ刈りの作業になれば流れ出る汗です。そこで今回は、1時間作業をしたら最低15分は休むことにしました。この繰り返しで、昼食時間だけは1時間の大休憩を取ったが、後は順調に午後4時まで作業を続けることが出来ました。そして今回は、この庚申山の調査を始めてから初めて1基の庚申塔も調査内容を記録せずに、ひたすら竹藪を切り開き、庚申塔を見つけるだけの前作業に徹しました。従って、未調査の庚申塔確認だけで優に50基以上を見つけました。次回は、これだけの記録内容記入と写真撮影だけで1日が終わりそうです。
今回は、その代わりと言っては変ですが、その作業中に見つけ出した庚申塔風景やら、その前の作業風景等の写真等を休憩時間に撮ってきましたのでそれらをご紹介しましょう。

始めに、今回の調査のための最前基地として南風が入るように整地した場所の風景写真です。もちろん、このような風景になる前は、南側は背の高いシノ竹等が鬱蒼と茂り、人家はもちろん、空さえも見えないような薄暗い場所でしたが、それらを時間をかけて最前基地として荷物を置く場所以上に、疲れたら一休みする場所、昼食時には昼寝出来るような場所として整地したわけです。当然、南からの風は全てここに集まるような感覚で作りましたので佇むだけなら、市街地の猛暑が信じられない涼しい場所となっています。もちろんそこに並んでいる庚申塔は、参道南側から見つかった庚申塔を調査・撮影後にそのままの場所へ綺麗に並べたものです。もちろん並べて建立仕直したのは、私が記録と写真を撮るのが遅いと追い立てる山口氏の担当です。

次は、前回に竹藪切り払いが終えた最終地点からこれから始める、西側へ向かう参道を眺めた風景です。正面に竹藪が立ちふさがる所から今回は開始するのですが、特に参道半分の南側は密生した竹藪となっています。その竹藪の中に、或るものは倒壊し、また頭だけ出し、そしてひどいのは全身を土中に埋もれた庚申塔を鉄棒を地面に刺し歩いて探し出し、掘り起こすのですが、今回はその前作業となる竹藪だけの切り払いに徹することにしました。1時間で4メートルも進めば上出来ですが、それもこれもこの写真の手前左側に見える庚申塔(わかりますよネ)のように、切り払いをしていくとその中から庚申塔が出てくる楽しみに魅せられて止められなくなるのです。ちなみに、右側は前回に少しだけ同行者の山口氏が余った最後の時間を利用して整理してくれました。

次の写真は、そんな竹藪から姿を見せている2基の庚申塔。その庚申塔を横目に、とにかく竹の切り払いに専念して西へ西へと少しずつ進むだけの今日の作業です。そうすると今度は、2枚目の写真にあるように、面白い形をした川原石の庚申塔を含めて3基が現れました。いつもなら、こういう庚申塔を見つけると、その「庚申」の文字を刻んで奉納するに相応しい、面白い形の川原石を見つけた人の「してやったり!」という自慢顔を想像して暫く眺めやるのですが、今日はとにかく先が長い。調査の時には、じっくりと眺めることにして、とにかく竹を切り払うことに専念する。そんな、作業と休憩を繰り返して早くも午後の4時になってしまう。そんな頑張りがあって、今日は間違いなく前回よりも約20メートルは先に進んだことになるとほくそ笑む。