快気分析

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仕組みとアプローチ -  能登地方の地震被害が大きくなったもう一つの理由と考えられる事象

2024-01-07 11:04:47 | 火山 地震 津波 
 大きな被害となってしまった石川県能登地方の大地震ですが、原因についてはその震度が7で有った事や発生時刻が16時10分と言う夕食の準備時間の世帯が多かった事、津波を伴っていた事などが挙げられています。
 既に指摘されている要因以外に何か無いかと筆者なりに調べている内にわかって来た事が有ったので記事にしてみました。
 結論から書きますとそれは「地震の強大化パターンがこれまでに無かったものだから」と言う事です。
 2004年以降、能登地方は何度か強い地震にみまわれていて、今月1日の16時18分までの有感地震で震度5弱以上について抽出すると次の通りです。

                        Mj 最大震度
2024年1月1日 16時18分ごろ    石川県能登地方 6.1  5強
2024年1月1日 16時10分ごろ    石川県能登地方 7.6  7
2024年1月1日 16時06分ごろ    石川県能登地方 5.7  5強
2023年5月5日 21時58分ごろ    石川県能登地方 5.8  5強
2023年5月5日 14時42分ごろ    石川県能登地方 6.3  6強
2022年6月20日 10時31分ごろ 石川県能登地方 5.0  5強
2022年6月19日 15時08分ごろ 石川県能登地方 5.2  6弱
2021年9月16日 18時42分ごろ 石川県能登地方 5.2  5弱
2020年3月13日 2時18分ごろ    石川県能登地方 5.4  5強
2008年1月26日 4時33分ごろ    石川県能登地方 4.8  5弱
2007年3月28日 8時08分ごろ    石川県能登地方 4.9  5弱
2007年3月25日 18時11分ごろ 石川県能登地方 5.3  5弱

 このデータを見てわかったのは、「今度の元日に発生した震度7の地震はその前に震度5強の地震が発生しているにもかかわらず、それを上回る震度7の地震が、しかも当日に発生した」と言う独自の事象が有った事です。
 これ以外では震度5弱以上の地震が発生してもその後10カ月はそれより強い地震は発生していなかたのです。
 つまり「震度5弱の地震が発生してもそれより大きい地震、つまり震度6弱以上の地震は当分発生しないだろう」と言う感覚が有った人達ももしかしたら多かった、それで特に急いで対策したりもせず、いつも通りに夕食の支度を始めた、と言うケースも少なく無かったのかも知れません。
 実際はどうだったのでしょう。
 「地震の強大化のパターンが当地ではこれまでにないものに変化した」、と言う今回の事象は能登地方に限らず他のエリアでも今後の災害防止に役立てたいものです。

 


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