快気分析

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仕組みとアプローチ -  再考 旅客機客室へのペット持ち込み リスクを回避しながらどう運用できるか

2024-01-05 21:00:32 | 道路と交通
 更に前回記事の続きになります。
 その後にネットでこんなニュースが有りました。

引用開始(一部抜粋)

https://news.goo.ne.jp/article/trafficnews/trend/trafficnews-130286.html

羽田衝突事故でJAL機内のペットが犠牲に…他社なら“救えた”のか? 海外では「一緒に搭乗」が普通も
2024/01/05 16:12乗りものニュース
(乗りものニュース)

羽田空港の衝突事故で「乗員乗客の全員生還」を果たしたJAL機ですが、機内にいたペットは助かりませんでした。もし他社であれば「緊急脱出時のペットの取り残し」は防げたのでしょうか。

(中略)

 同社をはじめとする国内航空会社の大多数は、乗客とペットが客室へともに入ることができないルールとなっており、航行中のペットは貨物スペースで過ごすことが一般的です。その一方で海外の航空便では、ペットともに客室に乗り込むことは全く珍しいことではありません。

 もしJAL便以外でアクシデントに遭遇し、機内から脱出しなければならない場合、ペットを助けることはできたのでしょうか。

 結論からいうと、客室にペットを連れていける航空会社に乗っていたとしても、ペットとともに脱出することは非常に難しいと言わざるを得ないでしょう。

 旅客機から乗客が緊急脱出する際の鉄則のひとつが、「手荷物を一切持たずに脱出する」ということ。JAL機からの全員脱出の達成も、このルールを乗客が遵守したことが一因であると、同社は分析しています。

 JALは公式サイト上で、その理由を以下のように公開しています。

・脱出の妨げとなりますので、手荷物は一切持たないでください。
・脱出の際、手荷物をもっていると、通路をふさぎ、他のお客さまの脱出の妨げになる可能性があります。
・手荷物やハイヒールは、スライドを傷つけ、スライドの空気が抜けて使えなくなる可能性があり、後からくる人が脱出できなくなります。

 そして、乗客のペットは一般的に、「手荷物の一種」として分類されます。

 たとえば一定条件下で客室にペットと一緒に入ることを許諾しているエールフランス航空の運送約款では、ペットの取り扱いについて第10条「手荷物」の一部に記載しています(第10条4項)。同じくペットの連れ込みを許諾しているアメリカン航空の運送約款でも「手荷物」項目の一部にペットの取り扱いについての記載があります。

「ペットは手荷物」は世界的に標準なのか?
 一定条件を満たした場合、国内線で猫、犬、鳥などの小型ペットの同伴を2匹まで可能としているエア・インディア(インド)の運送約款でも、「ペットは超過手荷物オプションで予約してください」「料金は国内線の超過手荷物料金に基づく」など、「手荷物」として扱われる旨が記載されています。

 機内の保安ルール、運送約款はグローバルスタンダードに基づいて設定されており、航空会社ごとに大きく差が出るということはあまりありません。つまり、盲導犬などの特殊な事例を除いては、「万が一の緊急脱出の際には機内に置いたまま脱出しなければならない」原則が、どの航空会社にも当てはまってしまうというのが現状です。

 なお、国内でもペットとともに客室へ乗り込むことができる航空会社は存在します。北九州を拠点とするスターフライヤーでは2022年3月より「FLY WITH PET!」という同伴オプションを国内で初めて導入。現在は全路線に対応しています。

 同社によると、これはペットと一緒に客室で過ごすことが一般的な海外の事例をもとに、サービスを構築したとのことです。しかし同社の公式サイト上でも、「緊急脱出が必要になった場合、ペットは連れていけませんので、ペットを機内に残して脱出いたします」と明記されています。

 もちろんペットは“家族の一員”としてともに長い時間を過ごした大切な存在であり、感情的には耐えられないことです。「ペットロス」という言葉があるほど、そのショックは大きいものです。筆者も過去にペットが亡くなったとき、非常に苦しい日々を長いあいだ送ったことがあります。

 ですが、現状のルールでは「旅客機内ではあくまで人命が最優先」。もしそれで一緒に脱出を試みた乗客が機内に停滞する、また脱出後に機内に戻った場合、2次的な事故で多数の犠牲者が出る可能性もあります。できるだけ多くの人命を救うことを主眼に置いている状況では、「人間全員生還」を達成したJALの判断は世界的な基準に基づいたものだったといえるでしょう。

引用終了

 と言う事ならば各国では動物愛護とは言いながらペットは手荷物扱いとなり有無を言わさず緊急脱出時にペットは機内に置き去りにしなければならない、と言う事になるのでしょうか?
 何か違和感も有るのかどうかと言う感じですね。
 ペットを手荷物扱いのような区分に分けるのもまた「極端」だと思います。
 別に「手荷物でなく、人間の乗客でもないと言う中間的な落としどころの区分」がペットの為に有っても良いと思うのですがどうでしょう。
 例えば、ペット同伴で緊急脱出する希望の乗客には「ペットと同伴で緊急脱出する場合にはペットと同伴でない他の乗客より後になる」とか「ペットと同伴で緊急脱出する場合に場合によってはペットと同伴でない他の乗客より後になるだけでなく乗員全員より後に脱出するしかない事も有る」と言う規定について承諾するチェック欄にチェックする事を搭乗前に実施するとか、です。
 緊急脱出する際にペットを見捨てて自分だけ逃げたと言う飼い主は、仮にペットを本当に可愛がっていたらその後に罪悪感で辛い人生を送るケースが多くなると思います。
 こうした柔軟な運用体制を採れる航空会社こそがリスクを回避しながらも適格にニーズを拾って顧客を増やし、そして収益に結びつけられるかも知れませんね。


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