くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

いざ!石和≪其の肆:両雄必勝!祈願≫

2005年11月04日 | 参陣記
甲武境の山間部,談合坂S.A.を出発して1時間ほどすると、眼前に多少開けた甲府盆地に入ってきました。
その両側,盆地に迫る山裾に至るまでの一面には、淡くピンクの桃の花が、まるで絨毯のようにびっしりと、鮮やかに咲き乱れていました。
それが、武田神社へ向うべく、中央道を甲府南I.C.で降りて一般道へ移ると、高所から低地に、桃の花が目線の高さに見え、より鮮やかに、また見事に、感動するくらいきれいに咲き乱れているのがよく判りました。

甲府市街地に入ったのは13時過ぎ。
ここらで昼食を取るべく、ファミレスに立ち寄って(禁煙,喫煙に分かれて)1時間ほど小休止し、武田神社へは14時過ぎに到着しました。

大魔王号は、昨年に引き続き武田社脇,武田氏館遺構の看板がある駐車場に停めるも、松風は素早く鳥居近くに空いているスペースを見定めて駐車。けど、始め我らはそれを知らず、、、捜している過程で出会った次第で。

松風が鳥居近くに駐車したお蔭で、今年は正面(鳥居)より境内へ向うと、石段の頂点,鳥居下に見慣れた甲冑武者が独り、安宅関ばりに威風堂々と待ち構えておりました。
その武者とは、誰あろう、上杉播磨殿でした。

ちなみに、武装は甲府駅にて行ったそうですが、初陣のたんぽぽ殿は、実際に着た甲冑を見るのは初めてとのことで、まるで穴が開くほど熱心に見ておられました。なんだか、上杉殿も恥かしげ...
そんな上杉殿を、やはり世間は放っておきません。

たんぽぽ殿に引き続き、偶々参詣に来ていたご老人方の守護神ばりに、一緒にカメラに収まっておりました。
結構な関心ぶりで、さりげなく石和の宣伝も出来たかに思います。
我らもこれに便乗し、東日本勢勢揃いということで、石段の頂点にて記念撮影を撮りました。

撮影終了後、参詣するに当たっては神式に則り、まずは手,口を清めるべく御手水場へ。
事件はここで発生しました!!
何者かが放った刺客=一匹の蜂が密かにいや、実は虎視眈々と、狙っていたのです!
不幸にも、首に黒いタオルを巻いていたことが、蜂へ格好のサインとなってしまったのです。
そして!狙いを定めた蜂は、ターゲットたる我が殿の首元へ襲撃して来たのです。
しかし、殿は危険を察知してこれを難とか払いのけるも、その際に親指を負傷。
その痕跡,親指に刺さったままの針が痛々しかったです。お労しや...。
あの執拗さからいって、差金は...(以下自粛)


刺客騒動を落ち着かせてから、参拝すべく本殿へ向いました。
災厄が降りかかったばかりなのでまずは厄除け、ついで明日の必勝などを、此度は正真正銘,我らが守護神(祭神)であり御屋形様でもあられる武田信玄公へ篤く祈願して参りました。僅かな賽銭で(^^ゞ
ちなみに、武田神社とは・・・については、昨年の「いざ!石和」の中で記しておりますので、どうぞコチラからご覧ください。

必勝祈願および厄除け参拝後、昨年に引き続き本殿右脇の宝物殿に入館し、展示されている“御旗”や武田家,信玄公所縁の重宝にも明日の必勝を更に誓って出ると、そこでばったり同じく参詣に訪れていた在野武将殿と景虎むすめ様,宮部宗信様と出会いました。
謙信公祭以来の交流で、マコ殿や若にも多少なりとも馴染み有るので、同じく挨拶を交わしたのですが、気付けば殿にはご紹介せず、小声で「誰じゃ?」と聞かれるまで、ほったらかしていました(--ゞ外交担当として面目ござりません...
ご紹介と歓談にて明日の合戦を前に激励しあって別れた後、祈願所兼土産所に立ち寄って目ぼしい物を物色した後帰り途中の参道にて山内兵馬殿にもお会いしました。
この後もまた、何人かの方が参詣に訪れたとお聞きし、なお以って皆さん考えることは同じなんだ...と思いました。

武田神社境内には、本殿,宝物館のほかに、本殿左脇,社務所近くには祭礼に備えてか、武田菱のテントの中には見事な神輿があり、またその反対,鳥居より西側には能舞台らしきものありました。

これらを見た帰り、参道までの途中に綺麗な音が聞こえてくるのに気付き、その鳴る方へ行ってみると、そこには“武田水琴窟”なるものがありました。新めでしたが、いい音を奏でていました。
またその向かいには、“姫の井戸の水(茶の湯の井戸)”と呼ばれる井戸がありました。

その場所は、かつて“躑躅が崎館”が在った時分、ここが中奥か大奥=プライベート空間であろうとされており、言い伝えでは、ここで産湯を用意したとか、勝頼が茶を発てる際に使った、などと言われております。けど、実際は・・・。
この井戸の周りには、チャボらしき鳥が木枝に止まっていたのですが...



必勝を祈念した参詣を終え、門前の土産物屋にてソフトクリームやら種々の品々を物色して後、今年は雪魔王殿の面目躍如な写真を撮ったくらいで、ここで何事も無く、石和での我等が本陣へ向けて出発しました。
なお、上杉殿は残念ながら松風,大魔王号共に定員オーバーに達している為、甲冑を着したままバス電車を乗り継いで、本陣へ向われました。
バスに乗る甲冑武者・・・あれは、実に不思議な光景でした。

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