くない鑑

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「大」は、「小」を兼ねずに置いて行く...

2007年09月07日 | くない観
参院選後、兎角話題な地方の現状。
自民党結党以来の歴史的大敗北も、行財政改革で弱体化した郵政事業団体やら建設業団体やらの、いわゆる“業界団体”の支援が得られなかった・・・とも指摘しているようで。
そもそも私は、選挙で組織が支援するという構造は、有権者の権利を無視する冒涜的行為だと思うのですが...
それはここではさておき。

この問題に釣られて、マスコミなどここ最近,3割削減された公共事業の余波を取り上げているのをよくみかけます。
全く,この姿勢も如何なものかと思うのですが、これもさておき。

高速道路を造ったところで,新幹線を通したところで、何の意味を持つのか,通した地域に効果が出るのかが、私には全く理解出来ません。
なぜなら...
都市と直結をしたら、人や物資などはますます都市へ,そして更にその先にある大きい都市へと吸い寄せられてしまう・・・でしょうから。
そして、その恩恵を享受出来るのは、その工事に携わった地権者含めた関係者のみ。
それで何故,地方が活性化するのかが、私には全く理解出来ません。
それよりは、一般道や鉄道網の整備・拡大をした方が、より地域への利益と活性化に役立つかと思うのですが。。。
その中でも特に,鉄道網の充実は、これからますます深刻化してくるであろう環境面と、高齢化に於いて有効かと思います。
ただ、それなのに...
地方鉄道の衰退ぶりは顕著で、相次いで廃止やら縮小される現実は、ただただ悲しく勿体無い限り。
その一方で、九州だの北陸だの,新幹線を通して都市と結ぶことしか考えていない。
例え開通したところで、みんながみんな「新幹線は速いから」「高速道路は便利だから」と利用するわけでなく。
値段が高ければ敬遠し、在来線や一般道の方が、気軽に寄り道が出来て楽しいので使いますよ。
しかし,新幹線が開通するば、並行する在来線は分離,もしくは廃止され、それが地元の負担にもなる。
そんな事などは一切考えず、ただ(大)都市と繋ぐことしか考えない。。。
そんな連中がよくもまぁ、「都市と地方の格差」だの「地方の疲弊」だのと言えたもので。
私から見れば、その方策は“ミイラ取りがミイラに成る”ようなもの,全く以って無意味なもの。

も少し地方のことを,地域のことを考えるならば、大規模な公共工事やインフラ整備に回すより、より実情に即した整備や売り込みに徹した方が、即効性は無いまでも、活性化するのでは...と。
ほくほく線という立派な路線があるにも関わらずに北陸新幹線建設のニュースを聞いて...
新幹線開通で困窮している三セク鉄道と地域(地方)があるにも関わらず...
高速道路の開通で苦戦を強いられ、衰退していく地方(地域)鉄道の現状を耳にして...
更に混雑する大都市圏に身を置き、日頃通勤に利用している電車に乗りながら。
何故今ある資源を有効に使おうとしないのか!
目先と自己の利益に囚われて、単純な方策しか採れない連中しかいない内は、格差も疲弊も無くならないだろうな...と。

尤も,人が享楽を好み、欲を持つ以上は、それを満たす要素がふんだんにある都市への羨望は抑え難く。
都市と地方の格差は、万国共通,有史以来の課題ですから、一朝一夕には解決しないでしょうが...と。

などなどと。
たまには小難しい話でも載せて、自分の脳も活性化させねば!と思う今日この頃です(笑)


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