“ママノリア日記

ママノリアの独り言

若者よ

2008年07月05日 | アリノママノリアの日々

 

今日は久しぶりに、電車に乗った。東京のような満員電車ではなくて、高校生の頃通っていたような風情のある田舎電車。 部活帰りの高校生で電車は溢れかえっていて、だけど東京のようなむさ苦しさはなく、座れなくて立っていてもなぜかすがすがしい。 先輩に挨拶するスポーツ少年、一人ウォークマンの音に浸り無感傷に見えるが悩み事がありそうな学生、短いスカートを少し隠して椅子にもたれ、携帯を覗く女子高生、わいわい宴会のように騒ぎ少しだけ周りを気にする高校生・・・・。 僕は何も否定しないし、悪くも思わないぞ。 溢れんばかりの彼らのパワーを肌で感じ、僕の思考は自分中学生時代を思い、そして高校生時代へ駆け戻った。 かつて、気張って世の中につばを吐いていた自分が、今の自分をおもむろに見つめる。そして自分につばを吐きかける。 僕の中のソウルはまだまだ消えうせていない。

年を重ねれば、当たり前のように少しづつ丸く転がる術を見につける。その代償に失うスピリットは、転がりはじけた角ばった断片が知らず知らず胸に突き刺さることだ。 その一つ一つを僕は見てみぬふりをしたくない。あの頃の空を心の隅でいいから、とっておきたい。 決して懐古主義ではなく、あくまでつんのめって歩きたい為の自分の願いだ。 もしかしたら僕自身のエゴかもしれない。 それでも子供と大人の狭間での苦しみを体験し、トンネルを抜けたばかりの自分だからこそ今、忘れてはいけない事を痛感できる。 若者は暴走すればいい。そして僕らはそれを受け止めて跳ね返してあげればいいのだ。 跳ね返し方が、それぞれの人生のあり方であろう。ただし逃げてはならない。そこから若者の闇がはじまるからだ。


レコーディングから

2008年07月03日 | アリノママノリアの日々
レコーディングを終えて東京から長野へ向かう車中。
そろそろ疲れたみたい。

今、朝の4時になるところだ。

夜明け間近のハイウェイパーキングエリアが少しずつ動き始めている。

皆が動き出す中、僕はこれから車の中で眠りにつく。


明日の雨も明日の憂いも知らぬまま、その風の中を駆け抜けていくの。


テツサクは少しずつ明日を写す余白を差し出してくれるようになった。

この感覚は何事にも代え難い、やはり自分だけの喜びかもしれない。

小鳥のさえずりが耳かきのように僕の耳を掃除してくれる。
そのお返しに僕は精一杯彼らの声に耳を傾ける。

朝の目覚ましを聞きながらやっぱり僕は眠りにつく。


おやすみ