“ママノリア日記

ママノリアの独り言

幻想

2010年11月12日 | アリノママノリアの日々
階段を上がり改札口へ向かう。

無数の人が歩く。
全ての人が、天国への階段を掛け上がるように、乱れた列の中、頭部だけが不規則に上下に動く。もぐら叩きみたい。

僕はその中に入っているのに、信じられない程遠くからそれを見ている。

自分という個だけが鮮明でその他は絵の具を滲ませたように。

存在。

誰もが意志をもってこの世界にやって来た。


果てはどこだ。
最後はどこだ。


終わることのないスパイラル。