打倒!破廉恥学園(改)

ブログのお引っ越しです。旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと書き散らかすブログです。

『真田丸』第十一話感想

2016-03-21 00:05:07 | 徒然
今回はコメディとシリアスの緩急が激しい回でしたね。

こりゃネットで騒がれるだろうな、と思いつつ観ていましたがやっぱり騒がれていたのが、きりちゃんの行動です。なぜわざわざ信繁を室賀暗殺の場に連れて来てしまったのか。また、なぜ激怒したのか。

私なりの推測ですけどね。

きりちゃんは信繁の気持ちが読めていた人なんですよ。前に信繁がきりちゃんに「私の心を読むな」と怒るシーンがありました。だから今回もきっと信繁が自分の祝言を暗殺に利用されたと知ったら怒ると読んでいたのでしょう。しかし信繁は父の策に納得をしてしまったわけです。今までの信繁では考えられない行動への困惑と、愛する信繁が楽しみにしていた祝言を血で穢されたことに対する怒りから叫んでしまったんじゃないかな。祝言で殺しをする行為が戦国時代とはいえいかに非常識かは、信之の態度からわかります。

あと信繁を連れてきた理由は、単純に目の前で人が殺されたらパニックになりますよね。そういう場合、一番親しい人(信繁)を頼るのもわかります。本来きりちゃんが一番親しいのは父親の内記なんだけど、内記が室賀を斬るシーンを見ちゃっていますからね。そりゃ頼れんわ。

そもそも何故きりちゃんが碁の席に現れたのか、信之に窘められても移動しなかったかについて。あの部屋って祝言の場から一番遠い部屋だったんじゃないですかね。きりちゃんが叫んでも誰も来なかったんだから、あの部屋が祝言の席から遠いことが伺えます。昌幸は暗殺をなるべく秘密裏に行いたかった。きりちゃんは祝言の騒がしさからなるべく遠ざかりたかった。そういった事情が重なりあっての悲劇だったんでしょう。

昌幸が言えばおそらく移動したかもしれませんが、きりちゃんは昌幸の目の届かない場所にいましたし。だから今回のきりちゃんの行動におかしい部分は私は感じなかったかなという感想。というわけで、この話はこれまで!(←三谷作品によく出てくるフレーズ)

むしろ私が疑問に思ったのは室賀の行動です。いくら徳川から手練の者を借りたとしても、信之が側にいる状態で、昌幸の暗殺はできんでしょうに。しかもその手練もすでに始末したと昌幸から聞いています。それとも昌幸を始末した後、信之も殺せると算段していたのでしょうか。うーむ、わからん。あと室賀名物「黙れコワッパぁ!」が出なかったのは、昌幸が死んだら後を継ぐのは信之だからじゃないでしょうか。さすがに近々当主になる相手をコワッパ呼ばわりはできんでしょうから。

そしてラスト。信繁の涙について。あれは色々と汚いものを見すぎて、感情が麻痺しちゃってますね。まさに「地獄を見れば心が乾く」状態ですよ。来週は上杉の人質になるっぽいので、景勝の側で少しは人間性を取り戻せばいいけど。昌幸みたいになったらおしまいだぞ!(←ひどい言い草)

で、ちょっと思ったこと。信之の嫁さん、ひょっとしたら仮病つかってるんじゃないの? もちろん理由は人質にされないため。なんかそんな気がしてならんですよ。

きりちゃんの態度が無礼という意見もあるけど、それを言ったら地侍の妹にすぎない梅ちゃんが高梨内記の娘にタメ口利くのもどうかって話ですよ。むしろそっちの方がやばげな気がします。

ともかく今週の真田丸も面白かった。来週も観よう!
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-03-21 08:37:03
>きりちゃんの態度が無礼という意見もある

まあ自前で外交活動してれ大名とそこに近い重臣など公の場での作法はともかく
大名の傘にはいって所領を安堵してもらってる国衆とその家臣クラスがそこまで厳格やったてかな~という疑問はありますね

武家言葉にしても外交活動する必要のある大名クラスはともかく、末端のほうならそんな必要もないですからね
たそがれ清兵衛みたいにバリバリの方言のほうがリアルだとおもいますし
Unknown (たけるん)
2016-03-22 21:14:33
コメントありがとうございます。

戦国時代の上下関係。特に真田のような親族経営でやっているような組織では、ある程度フランクだったのかもしれないですね。現代人が考える規律正しい武家組織は、江戸時代に構築されたとも聞きますし。

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