ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No1765 川嶋勝重(大橋スポーツ)vs中野博(畑中)

2010年08月31日 22時19分26秒 | ボクシング
(’97全日本S・フライ級新人王決定戦) 
 5戦全勝のファイター川嶋と、これまた5戦全勝で西のMVP中野との、大会屈指の好カード。

 5R川嶋が連打で前に出てラッシュし勝負に出てくるが、中野にとっては前に出てくれた方が好都合、案の定ボディへ左ストレートが決まると川嶋の手数が減る。6Rも前に出る川嶋へ、中野の左ストレートが実にタイミング良くヒットする、疲れて手の止まってきた川嶋へ死力を尽くした中野は、最後迄パンチを出し続けラッシュすると、川嶋はアップアップなまま試合終了のゴング。

 私の採点は2点差、オフィシャルも3-0で中野を支持、ボクシングの幅の広さを証明し、MVPの意地を見せてくれました。
 しかしよくよく考えると、後の世界王者と後のOPBF王者の対決だもんな、当たり前といえば当たり前か。

No1764 佐藤幹一郎(新日本木村)vs山崎哲也(本田フィットネス)

2010年08月31日 21時11分13秒 | ボクシング
(’97全日本フライ級新人王決定戦) 
 東の佐藤に対し、インターハイ出場経験のある山崎は8戦負け無しと好選手。

 5R前の回の佐藤のラッシュでコーナーに戻る時フラフラしていた山崎、この回も佐藤のプレスが強く、サウスポーに対する右ストレートで顎がグンと上がるが、山崎も1・2で必死に応戦する、しかし後半佐藤のボディで山崎の動きが止まり、顔面への返しでスタンディング・ダウン、再開後も鼻血を流して苦しい山崎へ、佐藤は連打を浴びせて其のパンチが顔面をヒットするとレフェリーは試合をストップ。

 山崎に初黒星をプレゼントした佐藤は、26歳という年齢らしからぬ旺盛なスタミナは特筆に価しますね。

No1763 松信秀和(宮田)vs服部世志夫(江坂)

2010年08月31日 07時07分22秒 | ボクシング
(’97全日本フェザー級新人王決定戦)
 共に10戦のキャリアのある好戦的なタイプ同士の激突。

 服部やや優勢で迎えた5R、ボディで動きを止め様と試みると、松信も応戦特にショートアッパーがヒットし、死力を尽くした激しい打ち合いの中、服部の右フックで松信バランスを崩す。6R松信の左フック~右のコンビネーションで一瞬腰にきた服部、其の後もスタミナを振り絞った打ち合いを繰り広げるも、単発の服部に対し連打の松信がリードする中、試合終了のゴング。

 私の採点はドローも、オフィシャルは松信を支持し、新人王に輝きました。
 両者最後迄良く攻めたナイスファイトでしたが、更に上を目指すのであれば、今後はディフェンスにも注意を払わねばなりませぬな。

 (追伸)
 「交渉人 THE MOVIE」を観ましたが、いくら何でもど素人が旅客機を着陸させるなんて・・・。

No1762 東條達也(相模原ヨネクラ)vsレオ新井(角海老宝石)

2010年08月30日 22時05分55秒 | ボクシング
(S・バンタム級10回戦)
 自身最高の4位につけた東條と、元日本王者で9位の新井とのランカー対決。

 3Rキャリアに勝る元王者新井がジリジリとプレスをかけていき、右アッパーから顔面へショートを返し、左の相打ちを一瞬早くヒットさせ先制のダウンを奪う、ファイトに応じるもダメージの残る東條へパンチを浴びせるが、東條が必死に反撃をするが、新井は巧みな接近戦を展開する。5R挽回を見せ始めた東條の攻撃に、新井早くも口を開け出し力強い東條のパンチを浴びてきてはマウスピースを吐き出しロープに詰められ、左ショートアッパーでスタンディング・ダウン、再開後必死に前に出る新井へ東條のショートがヒットするも、何とかラウンド終了迄持ち堪える。

 6R序盤の打ち合いで東條の右アッパーを貰いピースを吐き出す新井は、ふらつきながらも必死にボディを叩くが、東條のボディ攻撃の方が効いて動きの止まった所に、右アッパーが決まり再びスタンディングダウン。9Rもう一度頂点に駆け上がりたい新井だが、東條の連打を浴び左眼が腫れてきて動きの落ちた所でスタンディングダウン、再開するも東條渾身の右がテンプルを捕らえるとレフェリーが試合をストップ、と同時にヨロヨロと後退し大の字となったのを見ると、極めて妥当なストップのタイミングでしたね。

 (追伸)
 糸瓜って食べられるの知ってた?

No1761 中村正彦(角海老宝石)vsローランド・”ジョジョ”・パスクワ(比)

2010年08月30日 15時53分37秒 | ボクシング
(バンタム級10回戦)
 OPBF王者の中村と、元世界L・フライ級王者で現在比国1位のパスクワとのノンタイトル戦。

 初回パスクワがサウスポースタイルから右をジャブ・アッパーと自在に操る巧みなボクシングに、中村は翻弄されまくるが、2分を経過した頃からやっとボディを叩き始める。2R中村がロープに詰めてボディへの連打を浴びせパスクワの変則的な動きを止めに掛かるが、攻撃が一段落すると見てしまう傾向が惜しまれる、しかし再びボディを叩いた後に放った右ストレートが、パスクワの顔面を直撃すると元世界王者が吹っ飛ばされる様にダウン、マウスピースを咥えながらカウントを聞くパスクワだったが、立ち上がる事が出来ずに試合終了。

 中村が王座獲得第一戦目を飾りましたが、出稼ぎ元世界王者も第1ラウンドに己の技術を存分に見せつつ、日本人に勝利をプレゼントした感がありましたが、そんな感想は俺だけ?

 (追伸)
 1月松の内の決勝に向けて、早くも始まった高校選手権広島県予選。
 私と関わりのある高陽高校は近大福山を敗り初戦を突破しましたが、大差にも関わらず最後迄1点を取りに行く姿勢を見せた近大イレブンの頑張りに感動しました。
 両校イレブン、猛暑の中ご苦労様でした。

No1760 福本義弘(本田フィットネス)vs中沼正樹(国際)

2010年08月30日 05時58分31秒 | ボクシング
(’96全日本L・フライ級新人王決定戦)
 アマ経験のある福本と、東の技能賞中沼との一戦。

 初回中沼に腹を打たれてモハメド・アリの如く足を使ってショーボートの福本に対し、中沼もキビキビとした動きから出入りのあるボクシングを展開、流石に東の技能賞だ。

 2Rスピーディなパンチの交換からスタート、中沼はサウスポーに対する右の直撃で福本が腰を下ろす、強気ゆえ打ち合ってピンチを脱し様としたが、其処へ中沼の左フックがジャストミートすると木が倒れる如くダウン、立ち上がるも足にきた福本がパンチを放った所へ中沼の左フックがカウンターとなってフィニッシュ。

 人を喰った様な動きが得意な福本でしたが、それが婀娜となった形となりましたね。

No1759 徳山昌守(グリーンツダ)川上正幸(草加有沢)

2010年08月29日 21時14分54秒 | ボクシング
(’96全日本フライ級新人王決定戦)
 8戦の徳山と6戦の川上、ボクサーvsボクサーファイターという全勝対決。

 5R長身徳山はジャブでタイミングを測り、川上が前に出てくる所へ右ストレートを放っては、一通り終えるとフットワークを使ってヒット&アウェイ、対する川上は果敢にボディを攻めてその足を止め様と必死に攻める。

 6Rグローブタッチの間も惜しみ、川上がプレスをかけてくると、ロープに詰めてボディ連打で前に出る、其処を徳山はストレートで突き放そうとし、終盤に入ってストレートが川上の顔面を捉える中試合終了。

 ジャッジ泣かせのパンチの交換は2-1と割れたものの徳山の出入りの妙を支持し、全勝対決に決着をつけました。
 只、この日の戦いぶりを見る限りでは、まだまだスタミナに課題が残る後の世界王者君でしたね。

No1758 渡辺亮(天熊丸木)vs岡本泰治(勝間)

2010年08月29日 16時47分33秒 | ボクシング
(’96全日本S・フライ級新人王決定戦)
 頑張り屋渡辺が、東の敢闘賞で元キックボクサーの7戦全勝岡本に挑む事が予想される一戦。

 初回岡本の強打を警戒し、ガードを固める渡辺に、泰然とした風情で相手を追い、振る左フックは迫力満点、気分的に追い詰められた渡辺が放った右を避けた後返した右アッパー一発でダウンを奪う、立ち上がった所へ続ける攻撃はガードは決して高く無いものの、良く脇を絞ったフォームから行われる。

 2R立ち上がりから出て来た岡本は、渡辺が右を打った後び返した右フックでダウンを奪う、此処も立ち上がってきた渡辺に怒涛の連打で迫り最後は頭部への右フック3連発で足許が覚束無くなった姿を見たレフェリーが試合をストップ。

 かわしては打つ省エネボクシングが印象的な岡本が全勝をキープし新人王に就きました。
 でも、飄々とした強打者というキャラクターには血反吐を吐く程の嫌悪感を私は持っていました。

No1757 澤永真佐樹(熊本)vs中村正彦(角海老宝石)

2010年08月29日 07時20分01秒 | ボクシング
(’96全日本バンタム級新人王決定戦)
 熊本の道化師5戦全勝の澤永と、4回戦時代あの西岡利晃を完全KOした9戦負け無し中村との一戦。

 2R軽快にフットワークを使う澤永は立ち上がりから距離をキープする、只両者アグレッシブさに欠ける為、早くもレフェリーから注意が与えられる、しかし此れを契機に漸くギアが2ndに入り、澤永は腕をグルグルと回してはパンチを繰り出し本領を発揮する。

 6R前に出る中村は澤永の左ボディで身体が丸くなるが、クラウティングで距離を詰める中村のボクシングに、フットワークの止まってきた澤永は突き放せなくなり、後半はロープに詰められ其処に中村の手数が勝り、大きな右でグラ突かせる中試合終了のゴング。

 結局最終回を獲った中村が3-0の判定を捥ぎ取りましたが、その採点は3者共58-57の僅差でした。

No1756 北島桃太郎(福岡帝拳)vsユタポン前田(宮田)

2010年08月28日 22時32分50秒 | ボクシング
(’96全日本S・バンタム級新人王決定戦)
 西の代表決定戦で西岡利晃(JM加古川)を敗り技能賞を獲得した6戦全勝の北島と、元ムエタイ戦士で5戦全勝のユタポンという好試合の期待できる全勝対決。

 初回長身北島に対し、ユタポンはゆったりとしたムエタイのリズムと幅の広いステップで距離を詰めて左ストレートを次々とヒットさせキャリアの差を見せつけ、北島がバランスを崩した所に下から伸ばした左ストレートを決めダウンを奪う、ダメージの殆ど無い北島にドンドンと左ストレートを送るユタポンだったが、右のガードを高く掲げた北島はディフェンスを一層固くして防ぐと、此れまで出していなかった右アッパ一閃し、更なる連打で今度はユタポンがダウン、此方はダメージがあり立ち上がった所へ左フックのショートでロープへ吹っ飛ばしてフィニッシュ。

 福岡に生きの良いホープの誕生!