ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No1534 ジェームス・”ライツアウト”・トニーvs"ボディスナッチャー”マイク・マッカラム Ⅰ

2009年11月30日 07時50分19秒 | ボクシング
(IBF世界ミドル級タイトルマッチ)
 29戦負け無しの若き王者トニー(米)に、35歳説と40歳説の混在する(たぶん40歳だろうけど)3位マッカラム(ジャマイカ)が挑む新旧実力者対決だが、マッカラムもこの一戦の為にWBA王座を返上して挑む故、実質王座統一戦という好カードだ。

 初回若くスピードのあるトニーが前に出て来る所へ、ボディ打ちの得意なマッカラム我ジャブを必ず上下に打ち分ける。2R動きの固いトニーに対し、そのパンチを空振りさせて、身体の柔らかなマッカラムがパンチを返す。3R防衛を重ねる毎に逞しくなってきたトニーは、左の突き合いでも負けていないが、その中でもマッカラムは右のカウンターを放っていく。

 4Rトニーが仕掛けてくると、それに呼応するかの如くマッカラムも1・2を返すが、挑戦者の柔軟さが目立ち、お互いオーヴァーハンド・ライトを一発ずつヒットさせ、終了間際マッカラムの左ボディフックで一瞬王者の動きが止まる。5Rマッカラムは打ちながらでも常に動き続け、若きトニーのインファイトに対処する。6Rトニーの力強いジャブをストップやパーリングで避け、クリーンヒットを許さずスウェーバックしては直ぐに打ち返すマッカラムの技がリードするが、王者もさるもので今度は右を一発ヒットさせペースチェンジを図る。

 7Rは両者ジャブの突き合いも、お互い打たれてもリターンジャブで相殺し合うが、その中でもボディを織り交ぜるマッカラムに一日の長が。8Rもジャブでコントロールしていたマッカラムだが、トニーの右の被弾が続き、流石に見切りの良い挑戦者も動きが落ちる。9Rスタミナとパワーが自慢のトニーが出てくるが、マッカラムも打つ気に出てはオーヴァーハンド・ライトで王者をロープへ詰める、しかしこの攻撃には甘さが見られ切れが無くなり、逆にトニーの左フックを浴びマウスピースを半分吐き出す。

 10Rトニーの強烈且つスピーディな左フック~右ストレートの1・2が疲れたマッカラムを襲うが、王者にも打ち疲れが見られるも若さ故か回復力が早く右斜め後方へのダックを多用して挑戦者の右ストレートを避けていく。11R自分のイメージする所よりも身体が動かなくなったマッカラムだが、感心するのは左右のステップを絶えず忘れる事無く踏み続け、決定打の被弾は許さない、しかし如何せん動くだけで手数が少ない。12Rトニーの左フックがマッカラムの顔面をヒットと、疲れた所に貰い後手に廻った挑戦者へ猛然とラッシュ、マッカラムはジャブを出すのがやっとの状態の中試合終了。

 私の採点はドロー、オフィシャルも三者三様の引き分けで王者トニーが辛くも防衛成功と相成りました。試合の流れは前半マッカラム・後半トニーで進んでいった故妥当な結果とは思いますが、WBA王座を返上してまで挑んだマッカラムイには、悔やみきれない結果となったのでしょうね。

 (追伸)
 「E.YAZAWA ROCK」を観ましたが、英ちゃんのキャラクタ故か、私にとっては薄っぺらい内容でした。
 やっぱり俺は、ジョニー大倉の方が性に合いますわ。

No1533 ガッツ石松(BVDヨネクラ)vsアルバロ・ロハス(コスタリカ)

2009年11月28日 07時22分21秒 | ボクシング
(WBC世界ライト級タイトルマッチ)
 当初際物王者との見方もあった石松だがその実力も安定し重ねた4度の防衛、対する挑戦者は人口200万人の小国中米コスタリカ初の世界王者を目指す8位ロハスが相手。

 初回背中の筋肉が異様に発達した小柄なファイター・ロハスがグローブタッチを拒否して素早い左で闘志満々に出て行くと、13kgの減量を強いられてきた石松は前半5R迄様子見のスタート。

 6R48戦してダウン経験の無いタフなロハスは、身体が温まってきたのか益々手数が増してきて勝負を賭けてくると、石松は相変わらず手数が少なくそのステップもバックが中心で後手に回り、カウンター狙いに専念しロープに詰められてしまう。

 7R挑戦者の攻撃を浴びる石松だが、陣営は打たせて疲れを誘う作戦で、ある意味肉を切らせて骨を断つ戦法か。8Rしかしスタミナ自慢のロハスの動きは止まる事無く、キビキビした動きからボディを叩きながら前進を続ける。9Rロハスのジャブを貰ってはコーナーへステップする石松、どうも中盤リズムが悪いが王者コーナーはお手の物といった感じで少しも慌てた様子が無く、両者後半を見据えててかお互いボディへの比重を高めていく。

 10R低い位置から前に出るロハスに、石松は右アッパーのタイミングを掴み出すと、流石のタフな挑戦者も初めて後退、しかし王者はパンチが大き過ぎてゴングに逃げられる。11R前の回にラッシュした石松は、口を開けて呼吸を整えながらレフトで調整するが、ここをロハスはワイルドなパンチで攻撃を仕掛ける。12R石松が左のダブル・トリプルをロハスの上下へ打ち分けるが、疲れからか攻めが一本調子。

 13Rコーナーからしきりに「アッパー」の声が聞こえる中、大試合でのキャリアに勝る石松は下がりながらも左でコントロールし、ロハスのパンチを貰わない。そして胸突き八丁で迎えた14R、ジャブで距離を保った石松が、前に出て来るロハスにビシビシとジャブを当てて放った右アッパー一閃!顎を突き上げられながらダウンした挑戦者は立ち上がる事が出来ずに試合終了。 

 石松が見事な一発KOで粘るロハスを退けV5達成、この日の戦い方を見ると15回戦の戦い方というものが解りますよ。

No1532 ロドルフォ・”ガトー”・ゴンザレス(メ)vsガッツ石松(BVDヨネクラ)

2009年11月26日 06時52分28秒 | ボクシング
(WBC世界ライト級タイトルマッチ)
 従兄弟がジョー・ベセラという血筋の良さで初の敵地防衛のゴンザレスに挑むのは、3度目の世界挑戦となりお馴染みの三度傘で入場の7位石松。

 初回ゴンザレスが猫の如く摺足でジワジワと前に出て行くと、石松は軽快なフットワークでバックステップを刻むが、王者の綺麗な右クロスが一発ヒットしボディも怖いが、挑戦者のジャブも鋭い。2Rゴンザレスがよく腰を落とした姿勢からボディを放つが、スロースターター気味の王者へ石松の叩きつける様な右が決まり、早くも顔が真っ赤になる。3R盛んにボディを狙うゴンザレスの攻撃に、石松の動きが止まり観客から早くも溜息が漏れる。 

 4Rジャブで突き放し距離をとる石松に、右クロスからチャンスを掴んだゴンザレスはボディへ連打を浴びせる、その後はお互い右クロス合戦へ。5R石松は真直ぐ下がる為、ボディにターゲットを絞ったゴンザレスの攻撃を浴びてしまい、更に王者を引っ掛けて打った為減点1。6Rポイントを返すべく、それ迄大振りだった石松がシャープ且つコンパクトに打つ様に心掛けると、右クロス~強烈な1・2でゴンザレスの膝を折る。

 シーソーの様なペースが移り変わりながら迎えた7R、真直ぐ下がる石松にゴンザレスの左がまともにヒットするが、挑戦者の右もカウンターのタイミングが徐々にではあるが合ってきた。8Rシフトウエイトを続けるゴンザレスが、摺足で下からジワジワと前へ出る所へ、石松は強烈なボディで動きを止めて放った左フックから左右のフックを顔面へ連打すると王者が前に崩れる様にダウン、カウント9で立ち上がったゴンザレスへ石松が猛然とラッシュするが引き落としで倒してしまう、しかしダメージの多大な王者は直ぐに起き上がれずも、レフェリーの悪名高きラリー・ロザディリャは信じられぬ事に助け起こす愚挙!しかし勝負を賭けた挑戦者は委細構わう事無くコーナーに詰めて乱打するとゴンザレスは座り込む様にダウン、一度は立ち上がったものの再度座り込み10カウントでフィニッシュ!

 此れまで世界挑戦を2度失敗していた石松だったが、日本でやれば絶対チャンピオンになれると信じ、一世一代のKO劇で見事新王者となりました。

 (追伸)
 ムッシュかまやつ著「ムッシュ」を読みましたが、彼の半生はやはりスパイダース時代が一番面白いですね。
 しかし御歳70を迎えるムッシュ氏が、ここまで音楽シーンで生き残っているっていうのも、謎ではありますね?

No1531 ジェームス・”ザ・ヒート”・キンチェンvsトーマス・”ヒットマン”・ハーンズ

2009年11月25日 08時03分46秒 | ボクシング
(WBO世界S・ミドル級タイトルマッチ)
 5階級制覇を目指すハーンズ(米)がWBOのタイトルに挑む一戦だが、新興団体故王者キンチェン(米)も認定というあやふやな状態、只メジャーでは2位にランクされ北米王者でもある実力者に変わりは無く、ハーンズが如何に戦うか真価の問われる一戦となる。

 ハーンズが強烈なフリッカージャブから初回より飛ばしていくと、ナチュラルなキンチェンも被弾に気をつけながら、いかにも打たれ弱そうな挑戦者の顎へ左右フックを狙っていく。2R相変わらず速いジャブを放っていくハーンズだが、フリッカー故左手を下げている所に、キンチェンが右クロスを合わせていく。

 4Rハーンズがジャブ~右を放ってくるが、ガードを固めつつプレスを強めてきたキンチェンの右フックが顎を捉えると挑戦者は脆くもダウン、立ち上がったハーンズだがダメージありありで露骨なホールドでブーイングを浴びつつ、アウトボックスで大ピンチを脱す。

 5R~11R千才一隅のチャンスを迎えたキンチェンが、必殺の右を狙って出て行くが、ハーンズは絶えずフットワークを使い長い左右ストレートを突くと、王者はチャンスを逸してしまう。

 12Rお互い決定打が無くジャッジ泣かせの展開が続いたが、重いパンチのキンチェンに比べてポイントに専念したハーンズが切れるジャブを出し続ける中試合は判定へ。

 試合終了時のハーンズの右目の腫れが苦戦を証明していたが、私の採点はドローも、オフィシャルの判定は2-0のスプリットながらそのハーンズを支持し、史上初の5階級制覇を達成しました。

 (追伸)
 朝日新聞スポーツ欄に、ボクシングの暫定王座に関するコラムが載っています。今日から連載で始まりますが、その価値に物申す内容と思われますので、楽しみに読んでみたいと期待しています。

No1530 マイケル・”セカンド・トゥ”・ナンvsファン・ドミンゴ・”ハンマー”・ロルダン

2009年11月24日 06時48分54秒 | ボクシング
(IBF世界ミドル級タイトルマッチ)
 31戦全勝の天下無双な王者ナン(米)の初防衛戦は、タフな7位ロルダン(亜)が相手。

 初回15cmの身長差を利してナンがフットワークとジャブで軽快に闘えば、ロルダンは距離を詰めるべく猛牛の如く突進するが、コーナーに詰まった王者がショートで放った左アッパーが顎を捉え挑戦者が早くもダウン、タフなロルダンは立ち上がってパンチを放つが、眼の良いナンは寸での所でかわしていく。3Rコーナーで滑ったナンがスリップするが、感触を掴んだロルダンが接近してロープへ追い重いパンチを浴びせるが、勘の良い王者がその攻撃をやり過ごすと、軽いながらもショートの連打をお返しする。

 8Rクールなボクシングに徹するナンに対し、顔の腫れてきたロルダンは一発狙いの大きなパンチを放ち、其の内右フック一発が王者の顎を捉えるものの、ナンは続くパンチを浴びる事無く逆に攻撃の手を緩めず、左右のボディショートアッパーから顔面への返し、更に左ショートアッパーを顔面へ突き上げると挑戦者がガックりとダウン、両グローブを床に着いたそのままの座り込んだ状態で10カウントが数え上げられ試合終了。

 ナンが南米の猛牛に麻酔銃を射ち込んだ様なKOで、見事初防衛に成功しました。

(追伸)
 JFL所属の「ニューウェーブ北九州」、リーグ4位以内が確定し来季からのJ2昇格が確定しました。
 永年の鉄冷えから元気の無い政令指定都市北九州に、是非スポーツで勇気づけてくれ!

No1529 マシュー・ヒルトン(加)vsロバート・ハインズ(米)

2009年11月23日 08時15分05秒 | ボクシング
(IBF世界S・ミドル級タイトルマッチ)
 カナダのファイティング・ブラザーズの三男で29戦全勝の王者ヒルトンが、サウスポーの長身ボクサーで1位のハインズを迎えて行う指名試合だが、前日計量で一気に5ポンド落とした減量の失敗が気にかかる中試合がスタート。

 その計量失敗のヒルトンが重厚な肉体を利して初回よりラッシュし即決を狙い、ハインズをロープに詰めて飛ばしに飛ばす。2Rハインズは教科書的なリードジャブから、ヒルトンが接近する所に左ショートアッパーを突き上げるが、思い切り飛び込んだ王者が左右ブローから左フックを叩き付け遮二無二ラッシュすると挑戦者は堪らずダウン、立ち上がったハインズを更に重いパンチで追い詰めるが、そのパンチは大振りの為ディフェンスの良い挑戦者に対し的中率が悪い。3R睨み合いの間を置いてヒルトンがハインズをコーナー・ロープへ追うが、早くもスタミナ切れを様相を呈し青色吐息になると、息を吹き返した挑戦者がジャブ~細かなパンチを浴びせ王者をガード一辺倒とするが、一発狙いに賭けたヒルトンの右の大振りフックで挑戦者がダウン。

 5Rもヒルトンの大きな左右フックでハインズをロープに釘付けすると、挑戦者は顔を腫らし鼻血を噴出す。6Rヒルトンは声を吐き出しながらハインズをロープに詰めてラッシュするが、一段落すると王者の手が出なくなり、今度は挑戦者が細かなパンチで連打する、しかし行きを整えたヒルトンが再び大振りパンチうぇお振り回し、シーソーの様にペースが移り変わる。

 中盤以降スタミナを切らしたヒルトンへ、細かな連打で盛り返したハインズが迎えた12R、両目を腫らした挑戦者が左右のストレートを連打すると、上体が立ったヒルトンはガードを固めながらロープへと下がるシーンが多くなり明らかに失速する中試合終了のゴングが打ち鳴らされる。

 勝負は判定となったが、前半のリードを自身のスタミナの如く後半吐き出してしまったヒルトンがポイントを守りきれず、3-0のユナニマウスでハインズが逆転で判定を掴み取り、新王者となりました。

 この試合のポイントは減量失敗のヒルトンが前半で勝負を決めきれず、その失速を突いたハインズの頑張りが勝敗を手繰り寄せた結果となりました。
 初黒星を喫し王座から転落したヒルトン、さぞかし悔しい思いをした事でしょうな。

No1528 金鍾吉(韓)vs”明石のマタドール”佐竹政一(明石)

2009年11月22日 07時57分32秒 | ボクシング
(OPBF東洋太平洋S・ライト級タイトルマッチ)
 世界7位にも位置する王者金に、明石の闘牛士7位の佐竹が挑む一戦。

 試合は前半よりコリアンファイター金を、正しく佐竹が捌き続けて迎えた11R,王者が重厚に出て来る所を止まらぬフットワークでかわし続けた挑戦者だが、流石にスタミナもキツくなり正念場をむかえるが、金も自分のボクシングが出来ずにお互い胸突き八丁の苦しいラウンド。

 12Rフットワークでかわしていた佐竹が、「ハーフタイム」の声と共に連打を浴びせて会場を沸かせると、タイトルを守りたい金も最後迄前へ出続けながら挑戦者と打ち合う中で試合が終了。

 勝負は判定となったものの、前半から貯金を貯め続けた佐竹が大差の判定を捥ぎ取り、「新王者~」のコールと共に地元明石にOPBF王座を齎しました。

No1527 西岡利晃(JM加古川)vs岡本泰治(トクホン真闘)

2009年11月20日 06時52分19秒 | ボクシング
(日本バンタム級タイトルマッチ)
 関西で世界を見据える王者西岡が、学生時代キックで鳴らした2位の強打者岡本を迎えて行う防衛戦、32歳と落ち着き払った無気味な挑戦者を如何にあしらうかに注目が集まる中、KO必至の試合がスタート。

 初回上体を細かく揺さぶる西岡に、ジックリ構える岡本が乾坤一擲の右を狙いジリジリと追うだけで殆ど手を出さないものの、一瞬たりとも目が離せない展開が続く。2R初回のジャブの交換で相手のパンチが解った両者、岡本は必要最小限の動きで西岡のパンチを避けるものの、王者は挑戦者がパンチを出す時に頭が下がる所へ放つ左アッパーが有効的、如何せん岡本は手数が少ない。3R西岡は行き成りの左ストレートや左アッパーをヒットさせ、漸く自分のリズムを掴んでくる、スピードの王者vsパワーの挑戦者という構図が鮮明となってくる。

 6R西岡のスピードに、岡本は徐々に付いていけなくなり、王者の左を打ち下ろされ右目が腫れ出してくるが、挑戦者のフックは距離が遠く当たらない。7R意識的に上体の動きとステップを増してきた西岡は、動きの少ない岡本のボディへ左ストレートの3連発。

 この後試合が終盤へ入ると益々両者のスピード差が際立ってきて、余裕を持った西岡が岡本を完全にコントロールし試合が終了。

 対仲里戦よりも白熱した戦いを予想していた私でしたが、終わってみれば両者のスピードと動きの速さに差があり、更に勝ちに徹した西岡が予想外の大差で防衛成功と相成りました。

No1526 シエンチピャ・シッチャセイ(泰)vs”バズーカ"洲鎌栄一(尼崎)

2009年11月19日 06時44分40秒 | ボクシング
(フェザー級10回戦)
 日泰ランカー対決は、タイ3位のシエンチピャと日本6位洲鎌との戦い、どうでも良いけどシエンチピャって言い難う!リングアナも思わず詰まりそうな中試合がスタート。

 初回のらりくらりとロープへ下がるシエンチピャに、洲鎌はジャブがビシビシ当たり良い出だしをすると、シエンチピャは早くもガードを固めるが、ボディが空いた所に洲鎌が思い切り左ボディを叩くと腹を抱える様にダウン、そのままの姿勢で10カウントが数えられあっけない幕切れ。

 「やる気あんのかよ!あ~あ」といった表情で、首を捻りつつ手を挙げられた洲鎌は、納得のいかないKO勝ちを納めました。

No1525 ”クール"徳山昌守(金沢)vs李康雨(韓)

2009年11月18日 15時40分44秒 | ボクシング
(OPBF東洋太平洋S・フライ級タイトルマッチ)
 念願のOPBF王者に就いた徳山の初防衛戦は、韓国フライ級王者で3位の李が相手、戦績は7戦ながらアマで160戦を戦った韓国軽量級のホープだ。

 初回先行逃げ切りたい得山がスピードのある左で先ずはリード、アマキャリア豊富な李は面食らった様子で、ブレイク後にパンチを出し早くもラフな展開に。2R徳山が切れの良いジャブ~1・2で早やくも出て来る、王者のパンチは長身故打ち下ろす形となり、余計に李はダメージを蒙被り、ブレイク後のパンチを再び繰り出し早くも減点1となる。

 徳山がリードを拡げて迎えた8R、練習してきたアッパーもリズム良く出る様になり李は中へ入れないが、挑戦者もクリンチを巧みに取り入れ追撃は許さない。

 徳山は最終回になってもシャープな1・2を繰り出すが、李のクリンチ時のパンチに堪忍袋の緒が切れて自分もパンチを浴びせた為減点1、だが終始アッパーを含めて自在にパンチを操りながら試合が終了。

 私の採点もオフィシャルも中差~大差で徳山を支持し、嬉しい初防衛に成功しました。
 更に試合後のインタビューで公開プロポーズのおまけ付きで、王者にとっては嬉しさ倍増、おめでとう!