ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No1734 松田勝人(泉北)vs清田芳正(松戸平沼)

2010年08月07日 12時52分51秒 | ボクシング
(’94全日本S・フライ級新人王決定戦)
 「泉北に松田あり」と言われた西の技能賞松田と、東の敢闘賞清田との期待できる一戦。

 初回身長差は殆ど無いものの、クラウティングに構える松田とアップライトでジャブ中心の清田とは、見た目以上に距離の違いが感じられるが、左中心の清田に比べ、松田の攻撃にはバリエーションがある。2Rお互い眼と勘の良い者同士だが、ナックルの甘い清田に対し、ボディを起点とする松田の距離になってきた。

 3Rボディ~顔面への左のダブルで顎を跳ね上げさせた松田が、清田の3倍の手数で懐に入り込む、清田はもっと右を多用し突き放したい所だ。4R手数で押す松田は、コンビネーションを打てない清田の動きを読んでペースを奪うと右のアッパーでも顔面を跳ね上げるが、清田も漸く我武者羅に手数を出す様になる、そうだよ!綺麗なボクシングだけじゃ駄目だよ。

 5Rになると、若さに勝る清田が前に出てくるが、松田も左で楔を打って決定打を許さないのは、清田のパンチがテレフォンなせいだ。6Rお互い連打で手数勝負も、顔面中心な清田に対し、上下の打ち分けの出来る松田のクリーンヒットが勝る中、試合終了のゴング。

 私の採点、またオフィシャルも3-0で松田を支持し、三賞対決を制しましたが、この後眼疾で引退を余儀なくされたのは、返す返すも残念でした。