ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

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No1826 中島成雄(ヨネクラ)vsイラリオ・”シュガー”・サパタ(パナマ) Ⅰ

2010年09月26日 09時34分27秒 | ボクシング
(WBC世界L・フライ級タイトルマッチ)
 金性俊(韓)を破り具志堅用高(協栄)のライヴァル王者に君臨した中島の初防衛戦は、指名挑戦者で前評判の高いサパタが相手。

 サパタはパナマ人特有の柔軟でヒョロりとしたサウスポーのテクニシャンだったが、後に穂積秀一戦と戦ったフライ級と時と比べると、ジャブとフットワークで距離をとるだけの、まだまだ大人しいモノだった。

 しかし、そんな挑戦者の泣き所は非力さで、中島は最初から少しくらいの抵抗はお構い無しに前へ前へと出て行き、飛び込み様に振る行き成りの右がサパタの顔面を屡捉える。

 3Rあたりから押し気味に試合を進めていた王者だったが、9R挑戦者は1・2~左ストレートをまとめ打ちしてして中島を守勢に立たすと、王者も打ち返しこの試合随一の緊迫したヤマ場を迎える。

 この攻防を境に、暫くペースはサパタに移り、終盤中島がポイントを譲ったまま試合終了のゴング。

 私の採点は、中盤迄支配した中島が逃げ切って2点差だったが、オフィシャルはアッと驚く3-0でサパタを支持し、日本から初めてパナマに世界王座を持ち去りました。

 しかし、有数のテクニシャン相手に互角以上に戦い抜いた中島の実力を改めて確認出来得た点と、判定に不服を覚えた観客が、両陣営が控え室に戻ってからもリングにモノを投げ入れてりして、会場が騒然としていた事を思い出しますね。