ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No1825 ティト・アベラ(比)vs”大分の戦闘機”グラマン植田(大分)

2010年09月25日 17時10分51秒 | ボクシング
(L・フライ級10回戦)
 当初OPBF王者金龍鉉(韓)に挑戦する予定だった日本1位の植田、王者側の都合で出国できなくなり、急遽2ヶ月前に具志堅用高(協栄)の世界王座に挑戦し、完膚なきまでに叩きのめされた前世界10位のアベラを地元大分に呼び寄せ、一気に飛躍を狙った、ある意味美味しい一戦。

 しかも計量で1度オーヴァーし、辛うじてパスした経緯もあって植田はゴングと同時にコーナーから勢い良く飛び出し右フックから左ストレートを放つ、しかしアベラは動ぜず鋭い眼光で植田を追い、タイミングの良いストレートを伸ばすと、スピードでも遥かに植田を上回る。

 2Rになると、植田は減量苦のアベラのボディへ右ストレートを送るが、アベラも左アッパーを顎に突き上げ、右ストレートの反撃で互角の展開。そして植田にとって迎えた魔の3R,右に廻って飛び込む瞬間、アベラの鮮やかな右フックがカウンターとなってヒットすると、両膝から崩れ落ち横転するダウン、必死に立ち上がるも膝がガクガクな姿を見た短期決戦を目指すアベラは見逃す筈も無く、左右連打から右のショートストレートで2度目のダウンを奪ってフィニッシュ。

 豊後から世界を目指していた植田の夢が、儚くも消え去ってしまいました。

 もうちょっと、植田のパンチが通用するかと思っていたんですが・・・、残念!

NO1824 工藤政志(熊谷)vsアユブ・カルレ(ウガンダ)

2010年09月25日 06時04分35秒 | ボクシング
(WBA世界S・ウエルター級タイトルマッチ)
 マニュエル・ゴンザレス(亜)を返り討ちし3度目の防衛を果たした工藤が迎える指名挑戦者は、アマ世界王者からプロ入りしデンマークで活躍する無敗のカルレが相手。

持ち前のスタミナと根性で、カルレの超一流と言われるテクニックに対抗しようと試みた工藤は、何度も何度もKO寸前のピンチに陥ったが、私が心に残ったシーンは5R終了間際に放ったサウスポーの挑戦者に対する右ストレート一閃!

 この一発で一瞬カルレの腰が落ちたものの、此処でラウンド終了のゴング。
 王者の”攻め”も此れが唯一の見せ場で、次の6Rから再び挑戦者の攻撃に晒されるが、地元秋田のファンに東北人特有のおしんの様な粘りで15回迄戦い抜き試合終了。

 私の採点は工藤に1点のみ、オフィシャルも大差でカルレを支持し、本場欧州の実力を十二分に知らしめました。