ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No1823 磯上秀一(辰東)vs石垣仁(ヨネクラ)

2010年09月24日 06時19分52秒 | ボクシング
(バンタム級10回戦)
 当時バンタム級四天王と言われていた内の2人が激突、世界6位の叩き上げ磯上と、元五輪代表で6戦全勝の日本1位石垣という、ノンタイトル戦ながら延睡ものの好カード。
 
 初回いつもはエンジンのかかりの早い方ではない石垣だが、それ以上にスロースターターな磯上相手に開始ゴングと共にジャブを突き、世界ランカーが不用意に飛び込もうとした所に左フック、更に右ストレートを放つと接近戦の持ち込みたい磯上も容易に中へ入られない。2R~3R好調な石垣は接近したがる磯上へ、左右の脇腹打ちから顔面へ好打を浴びせロープへ後退させる。

 4R漸く磯上の放つパンチもタイミングが合い出すが、石垣もペースを譲らず左右フックの応酬が続く。5R終了間際磯上の放った右を受けて石垣はヨロヨロとリングを泳ぎ、ペース配分を誤った事が明らかになる。6Rになると、ヘバッた石垣はミスブローが目立ち、磯上の右ストレートに大きく泳ぐ。

 大きなヤマ場を迎えたのが7R、磯上得意の左フックが一振されると此れがモロに顎を捉え石垣ドッとキャンバスにダウン。8Rも立っているだけで精一杯の石垣は、磯上のプレスを受けヨロヨロとロープに後退し8カウントをとられる。9Rそして再び磯上の左フックが顎を捉え、石垣が大きくロープによろけた所で主審が試合をストップ。

 世界を目指して勢いのある二人が激突した紛れも無いナイスファイト、その証拠にリングサイド・クラブからダブル敢闘賞が贈られた一戦でした。
 磯上の勝因は前半我慢に我慢を重ねた点、逆に石垣にとってはその前半に決めることが出来ず、飛ばし過ぎが祟ってスタミナを失い捕まってしまった訳ですが、5回迄は世界6位をシャットアウトしかねない紙一重の戦いでしたね。