ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No487 ”ダブルM”マイケル・モーラーvs”ホワイト・バッファロー”フランソワ・ボタ

2006年07月11日 15時15分46秒 | ボクシング
(IBF世界ヘヴィー級タイトルマッチ)
 ジョージ・フォアマン(米)に敗れた後アクセル・シュルツ(独)に勝って王者に復帰したモーラーの指名試合の相手は、同じくシュルツを敗って王者となりながらステロイド疑惑の為戦わずして王座を剥奪された36戦全勝のボタだ。
 初回巧さと総合力に勝るモーラーに馬力のボタとの勝負、両者ヘヴィー級としては小柄な為近い距離からパンチを交換し合う、そこにボタの放ったカウンターの右でモーラーの腰が砕けかかる。2R史上初サウスポーのヘヴィー級王者に右を狙うボタにモーラーはジャブを良く使って試合の組み立てに優れている点を示す。3Rモーラーのジャブに苦労しているボタはジリジリと後退、そこにモーラーの右フックがタイミング良くヒットしラッシュを敢行すると「南アの誇り」の動きが止まる、がタフなボタは何とか倒れるのを免れる。
 4Rしかしダメージから回復していないボタにモーラーは強い右ストレートを起点に攻める。5Rボタは多少モーラーのジャブを貰っても必殺の右を思い切り叩き込む作戦に出る、しかし打たれ疲れもありパンチが続かない、そこにモーラーはパンチを上下に打ち分ける。6Rモーラーの細かいパンチにボタはガードが下がりパンチを貰う。
 7Rボタ疲れもありパンチが雑になる、そこにモーラーがフェイントをかけて放った右フックが炸裂する。8Rモーラーのショートに対しボタもワイルドなブローを打ち返す。9Rじれったいモーラーの攻撃にトレーナーのティディ・アトラスからハッパをかけられる。
 10Rボタの返す右はスウィング気味でナックルがきっちり当たっていないのでダメージを与えられない、そこにモーラーの右がカウンターでヒットしフラフラのボタ。11Rモーラーも良いパンチを入れるが連打でのフォローが欲しいと思われた所に右フックのカウンターが炸裂し遂にダウンを奪う、更なる追撃でゴング直前に2度目を奪う。12R開始早々モーラーがラッシュすると前回のダメージが抜け切れないボタは力無く後退し賺さずレフェリーが割って入り試合終了。
 ここまで良く頑張ってきた挑戦者だったが残念なTKO負けとなり初の黒星を喫しました、対する王者もタフな相手ゆえ決着の場面迄仕留めるのに苦労しましたがボタをストップしたという点は評価に値する初防衛成功でした。