ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「12人の怒れる男」

2009-02-28 03:17:07 | Weblog
                                「12人の怒れる男」 

日本でも、民間人の中から無作為に裁判員を選ぶ制度ができるようであるが(これは以前のブログからお引越ししてきたものです)

アメリカでは、かなり昔から、陪審員制度があった。

民間人から無作為に選ばれた陪審員12人はすべての裁判の経過を傍聴し、最後に、陪審員室に入り
有罪か無罪かを決定する。

12人全員が有罪、もしくは無罪に同意しないかぎり、決定はしたことにならない・・・。

黒人青年が父親殺しの容疑で裁判にかけられ、最終日をむかえた・・。

裁判長いわく「もし、陪審員の方々が有罪と決めた場合、被告は、死刑に処する」

うだるような夏の暑い日、十二人の男が陪審員室に集まった。

部屋にはクーラーなどない。

陪審員はお互いの名前は教えないようになっている。番号で呼び合うのだ。

「どうせみんな有罪だろ。」一人の男が言う。

まとめ役っぽい男が、「じゃあ、有罪、無罪を挙手してもらうことにしよう」

12人中、有罪11名、無罪1名。

8番の男だけが無罪に手を挙げたのである。「有罪かもしれないが、人一人の生死がかかっている評決を

全く議論せずに決めるべきではないと思った」

フラストレーション、差別と偏見が渦巻く中、8番の男は、

「それでは、私をぬいた11名で無記名投票をして、全員一致で有罪となったら、私も有罪に同意しよう

」11名の投票の結果、有罪10名、無罪1名。

ここから怒りと怒号飛び交う壮絶な議論が始まる・・。

この映画は、ストーリーのほぼ全編が、陪審員室の中で撮影されている。

全てのカットが、異なる位置から撮影されているという!

8番の男を演じるヘンリー・フォンダの最高傑作と言っても過言ではないだろう。

お金をかけなくてもいい映画はできるんだ!と、思わしめてくれる、名作である。

製作 ヘンリー・フォンダ レジナルド・ローズ
脚本 レジナルド・ローズ
監督 シドニー・ルメット
出演 ヘンリー・フォンダ
   リー・J.コッブ
   エド・ベグリー
   E.G.マーシャル
   ジャック・ウォーデン


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2 コメント

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これもあれも名作 (たくぞー)
2009-02-28 09:18:06
確かにいい映画でしたね。これをもとにした中原俊監督の『12人の優しい日本人』も好きです。
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たくぞーさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2009-02-28 09:48:16
コメント有難うございますm(__)m。
「12人の優しい~」は未見なので、機会があったら観てみまーす。
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