「花のあと」
T・ジョイ大泉にて。
監督・中西健二
原作・藤沢周平
山田洋次監督の三部作「たそがれ清兵衛」「隠し剣、鬼の爪」「武士の一分」などでお馴染みの、藤沢周平物であります・・。
舞台は東北は庄内地方の架空の藩、海坂であります。
主人公、以登(北川景子)を陰で支える才助を演じた甲本雅裕の演技が見事です!
ネタバレご注意!!
主人公、以登は、海阪藩の組頭である寺井甚左衛門(國村隼)の一人娘。
幼い頃から以登は厳しい剣術の訓練を受けて育つのですな。
そんなお陰で年頃には、その美しさに似合わず男顔負けの剣の使い手に成長したのであります。
そんな以登がある春の日、江口孫四郎(宮尾俊太郎)という、身分下級ながら藩随一の剣士と出会います・・。
以登は父、甚左衛門の許しを得、寺井家の裏庭で孫四郎と竹刀を交えることになります・・。
とまあ、こんな感じで始まるのですが、正直なところ、北川景子の演技力不足は否めませんな。表情、セリフ回し・・。硬いなぁ・・。
まぁ、お武家の娘役なので、少し硬い言い回しになるのかもしれませんが。
江口孫四郎を演じた宮尾俊太郎も表情が硬いし、セリフ回しがぎこちないんですよ。
もしかしたら、監督の演出なのかな・・とも思いました。
孫四郎との手合わせで完膚なきまでに敗れた以登は、彼の、女性相手でも手抜きをしない実直な心に、恋に落ちてしまうんですな・・。
しかし、以登にはすでに結婚を決められた相手、片桐才助(甲本雅裕)がいるのでございます・・。そしてその孫四郎も、どこかへ婿入りの噂が・・あぁ・・出逢うのが、もう少し早ければ・・。
この辺は、まぁ、時代劇に限らず現代劇にもよくある、悲恋の“時すでに遅しバージョン”というやつですな。
孫四郎は三百石の奏社の家柄である、内藤家へ婿入りさせられます。お相手は、以登や津勢との習い事仲間の加世(伊藤歩)だったのでございます!
この加世は詳しくは書きませんが、不義密通、今で言う不倫をしている悪女なのですが、
彼女を演じた伊藤歩さんは、一昨年に公開された重松清原作の映画「青い鳥」で、とても印象に残る先生の役で出ていらっしゃったので、本作の悪女役がなんとなく不思議な感じでした。
ここから後はさすがにストーリーにはあまり触れられませんが、
以登の婚約者を演じた甲本雅裕がイイんですよ(^^♪!
ストーリーが進むにつれてイメージが良くなるという難しいキャラクターを豪快に演じて見事でした!私的には助演男優賞候補です(^^♪。
この物語は、“仇討ち”という方向へ向かってゆきます・・。
この作品は映像が美しくて、それが見れただけでも儲け物という感じでした。
要所、要所で流れる音楽が(多分ストリングス系だったと思います)以登の心の内の切なさを際立たせていて、観ているこちらも胸がしめつけられるような哀切な思いになりましたな。いい音楽でした。(エンドロールの歌はいらない)。
ナレーションの藤村志保さんは“声”だけでも作品のグレードをupさせ物語に凛とした佇まいを与えてしまうのですから、すごい女優さんです!
それにしても悪役の藤井勘解由(市川亀治郎)は、いかにもだったな~(笑)!
ひきばっち的満足度★★★☆
T・ジョイ大泉にて。
監督・中西健二
原作・藤沢周平
山田洋次監督の三部作「たそがれ清兵衛」「隠し剣、鬼の爪」「武士の一分」などでお馴染みの、藤沢周平物であります・・。
舞台は東北は庄内地方の架空の藩、海坂であります。
主人公、以登(北川景子)を陰で支える才助を演じた甲本雅裕の演技が見事です!
ネタバレご注意!!
主人公、以登は、海阪藩の組頭である寺井甚左衛門(國村隼)の一人娘。
幼い頃から以登は厳しい剣術の訓練を受けて育つのですな。
そんなお陰で年頃には、その美しさに似合わず男顔負けの剣の使い手に成長したのであります。
そんな以登がある春の日、江口孫四郎(宮尾俊太郎)という、身分下級ながら藩随一の剣士と出会います・・。
以登は父、甚左衛門の許しを得、寺井家の裏庭で孫四郎と竹刀を交えることになります・・。
とまあ、こんな感じで始まるのですが、正直なところ、北川景子の演技力不足は否めませんな。表情、セリフ回し・・。硬いなぁ・・。
まぁ、お武家の娘役なので、少し硬い言い回しになるのかもしれませんが。
江口孫四郎を演じた宮尾俊太郎も表情が硬いし、セリフ回しがぎこちないんですよ。
もしかしたら、監督の演出なのかな・・とも思いました。
孫四郎との手合わせで完膚なきまでに敗れた以登は、彼の、女性相手でも手抜きをしない実直な心に、恋に落ちてしまうんですな・・。
しかし、以登にはすでに結婚を決められた相手、片桐才助(甲本雅裕)がいるのでございます・・。そしてその孫四郎も、どこかへ婿入りの噂が・・あぁ・・出逢うのが、もう少し早ければ・・。
この辺は、まぁ、時代劇に限らず現代劇にもよくある、悲恋の“時すでに遅しバージョン”というやつですな。
孫四郎は三百石の奏社の家柄である、内藤家へ婿入りさせられます。お相手は、以登や津勢との習い事仲間の加世(伊藤歩)だったのでございます!
この加世は詳しくは書きませんが、不義密通、今で言う不倫をしている悪女なのですが、
彼女を演じた伊藤歩さんは、一昨年に公開された重松清原作の映画「青い鳥」で、とても印象に残る先生の役で出ていらっしゃったので、本作の悪女役がなんとなく不思議な感じでした。
ここから後はさすがにストーリーにはあまり触れられませんが、
以登の婚約者を演じた甲本雅裕がイイんですよ(^^♪!
ストーリーが進むにつれてイメージが良くなるという難しいキャラクターを豪快に演じて見事でした!私的には助演男優賞候補です(^^♪。
この物語は、“仇討ち”という方向へ向かってゆきます・・。
この作品は映像が美しくて、それが見れただけでも儲け物という感じでした。
要所、要所で流れる音楽が(多分ストリングス系だったと思います)以登の心の内の切なさを際立たせていて、観ているこちらも胸がしめつけられるような哀切な思いになりましたな。いい音楽でした。(エンドロールの歌はいらない)。
ナレーションの藤村志保さんは“声”だけでも作品のグレードをupさせ物語に凛とした佇まいを与えてしまうのですから、すごい女優さんです!
それにしても悪役の藤井勘解由(市川亀治郎)は、いかにもだったな~(笑)!
ひきばっち的満足度★★★☆
北川景子は芝居そのものはまだまだ未熟だとおもうんですが、これだけ凛とした美しさを見せられちゃうと、それはそれで見とれちゃいます。個人的にはなんだか吉永小百合的な印象を感じました。
「越前屋、おぬしも・・」っていう典型でしたね(^^♪
>これだけ凛とした美しさを見せられちゃうと、それはそれで見とれちゃいます。
実は私も「ハンサム・スーツ」以来、北川景子はお気に入りなんですよ。
これで芝居が磨かれていけば、日本を代表する女優さんになれると思います(^^♪。