映画「阿賀に生きる」
一昨年の9月にお亡くなりになった佐藤真監督が17年程前に発表したドキュメンタリー映画です。
源流を会津の山間に持ち、新潟を流れて新潟市を河口とする一級河川、阿賀野川。
近世においては、60近い発電所で開発しつくされ、さらには工場から垂れ流される有機水銀によって、第二水俣病の舞台にもなった川である・・・。
工場を運営する会社を訴えようにも、住民の多くがその「会社のおかげで我々は生きている」という思いが強く、また実際に多くの住民がその工場で働いているという現状もあって、思うようにはならなかった・・・。
そんな感覚もあって、佐藤監督曰く「撮影を始めた時、阿賀野川は死に絶えた川だと思っていた・・。」
しかし、撮影を始めてみると、阿賀の川辺や山あいに生きるお年寄りたちのしぶとく、それでいて明るい日常に遭遇した・・。
このドキュメンタリー映画は、とかく「第二水俣病」のイメージで暗くなりがちな
阿賀を、実際に長谷川芳男さん、ミヤエさんのおたくに数年間泊まりこんで撮影し、ありのままの日常を写す事によって、ニュートラルな視線で見れるようにしてくれる。
厳しい自然の中、骨がきしむような農作業があり、夕げの晩酌があり、集会所で水俣病の会議もある・・。
全てが日常なのである。
無論、この作品は1992年の作品なので、ここへ至るまでの辛酸は計り知れない。
私は昨年の東京国際映画祭でこの映画を見たのですが、なかなかレンタルとかしてないんですよね・・。映画のイベントとかで上映される可能性はあると思います。よかったら、是非・・・。
監督 佐藤真
撮影 小林茂
一昨年の9月にお亡くなりになった佐藤真監督が17年程前に発表したドキュメンタリー映画です。
源流を会津の山間に持ち、新潟を流れて新潟市を河口とする一級河川、阿賀野川。
近世においては、60近い発電所で開発しつくされ、さらには工場から垂れ流される有機水銀によって、第二水俣病の舞台にもなった川である・・・。
工場を運営する会社を訴えようにも、住民の多くがその「会社のおかげで我々は生きている」という思いが強く、また実際に多くの住民がその工場で働いているという現状もあって、思うようにはならなかった・・・。
そんな感覚もあって、佐藤監督曰く「撮影を始めた時、阿賀野川は死に絶えた川だと思っていた・・。」
しかし、撮影を始めてみると、阿賀の川辺や山あいに生きるお年寄りたちのしぶとく、それでいて明るい日常に遭遇した・・。
このドキュメンタリー映画は、とかく「第二水俣病」のイメージで暗くなりがちな
阿賀を、実際に長谷川芳男さん、ミヤエさんのおたくに数年間泊まりこんで撮影し、ありのままの日常を写す事によって、ニュートラルな視線で見れるようにしてくれる。
厳しい自然の中、骨がきしむような農作業があり、夕げの晩酌があり、集会所で水俣病の会議もある・・。
全てが日常なのである。
無論、この作品は1992年の作品なので、ここへ至るまでの辛酸は計り知れない。
私は昨年の東京国際映画祭でこの映画を見たのですが、なかなかレンタルとかしてないんですよね・・。映画のイベントとかで上映される可能性はあると思います。よかったら、是非・・・。
監督 佐藤真
撮影 小林茂
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