ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ボーダータウン~報道されない殺人者~」

2008-10-25 17:29:43 | Weblog
 映画は時として、我々に微笑を与え、感動、そして勇気を与えたりもする。
この映画は我々観客に、まず現実を知ってもらうことを望んでいるのだ。

 メキシコのアメリカ国境の街フアレスで、10代前半から20代後半の若い女性たちが連続して殺害され、その数は地元の警察が確認しているだけで約300件にのぼった・・。
 シカゴで働く新聞記者ローレン(ジェニファー・ロペス)はある日、上司から、フアレスでの事件の取材を命令され、心ならずも現地を訪れた・・。
 フアレスで新聞社をやっている元同僚ディアス(アントニオ・バンデラス)を訪ね、被害者の数は300人どころか約5000人にものぼるかもしれない旨、地元の警察や政治家が情報操作をして報道を弾圧している旨を聞き、新聞記者として、ひとりの女性として危機感をつのらせるのだった・・。
 その時、母親に連れられた一人の少女がディアスの新聞社を訪れ、「例の事件の被害にあって奇跡的に生還したが、真実を報道してくれるのはこの新聞社しかない・・」と助けを求めてきた・・・!!

 この映画は実話に基づいている。
今なお解決されていない実際に起きている連続女性殺人事件である。
 この事件が連続的に起き始めたのは1993年・・。
以来15年間での事件数は推計5000件といわれている。

 被害女性の多くは、アメリカ国境にある「マキラドゥーラ」と呼ばれる工場群で安い賃金で働く女性たちだ。

 グレゴリー・ナヴァ監督は「自らがサンディエゴに生まれ、メキシコ、アメリカ両方の文化、言語で育ち、メキシコにもたくさん親戚がいる」ことなどから、
フアレスでの女性殺害事件について「知ってしまった以上、人間として何もしないで通り過ぎることは出来ない。ならば私に出来る一番良い方法、映画を作って世界に訴えたいと思った」と述べている。

 報道機関が、その自由を奪われることの恐ろしさを痛感する・・。
ナヴァ監督、ジェニファー・ロペス、アントニオ・バンデラス他、この映画の製作に携わった全ての人たちに敬意を表したいm(__)m。

そして、一人でも多くの方に、この映画を観てもらいたいと思う。

監督・脚本・製作 グレゴリー・ナヴァ
 
出演 ジェニファー・ロペス
   アントニオ・バンデラス
   マヤ・ザパタ
   マーチン・シーン  他


                「ボーダータウン~報道されない殺人者~」   

 
 
 


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4 コメント

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こんにちは☆ (みかん)
2008-10-26 20:24:02
はじめまして。
この度は当ブログへお越しくださり
ありがとうございました。
私はこの映画を観て
あらためて世界に潜む恐怖を感じました。映画って学ぶ事が多いですよね。これからも沢山の作品に出会いたいです。
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Re.みかんさん (ひきばっち)
2008-10-26 20:52:42
 コメント有難うございますm(__)m。
映画は時にはSOSのサインにもなる・・と思いました・・。いまだ事件は起き続けているのだから。
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トラ・コメどうもです (ひらりん)
2008-10-27 01:40:22
こういう実話ベースの社会派告発系映画って、
時には必要ですね。
世界で何が起こっているのか???を、映画を通じて知るって事がよくあります。
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Re.ひらりんさん (ひきばっち)
2008-10-27 11:08:17
 コメントありがとうございますm(__)m。
そうですよね。リアルタイムではニュースにはかないませんが、報道の自由が奪われた時、時間はかかりますが、映画の果たす役割は大きいと思いますね。
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