ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「がんばって いきまっしょい」再び・・・

2020-09-02 05:42:08 | Weblog
                      「がんばって いきまっしょい」


敷村良子さんの原作を読む機会があり、映画もDVDを購入して、久しぶりに観てみました。

前の記事と重複するところあるので、お許しを・・。

この映画は、愛媛県・松山市が舞台になっています。
伊予東高のボート部でのエピソードを描いているのですが、モデルとなったのは、原作者の敷村さんが卒業した松山東高であるとのこと。原作では松山東高のまま登場します。

ちょい、あらすじ・・・。

主人公である悦子(田中麗奈)は、東高の合格発表があっても、これからどういう風になっていくのか、リアリティのないまま。「家出」と称し、海へやってくる。防波堤に座り、海を眺めていると、どこかの学校のボートが通り過ぎる。。。悦子とボートとの出会いであった。

このあと悦子は、学校のボート部の勧誘に、入部したい旨を伝えるが、女子の部は無いんじゃ、と先輩は申し訳なさそうに。。。
それでも諦めきれない悦子はひらめく。
無かったら、作ればええんじゃ!

顧問の先生が言うには、女子ボートであるのは、漕ぎ手4人、舵をとるコックス1人、という編成の「ナックル・フォア」という競技だけ。最低あと4人が必要だった。。。


そこから悦子の部員勧誘が始まるのですが、ここで出てくる、学生たちが学校帰りに寄るお店が、喫茶店ではなく「鍋焼きうどん」屋さんというのが何度見ても新鮮な驚きです。しかも、このシーンで悦子は鍋焼きうどんをおかわりする様子が描かれています(別におかわりしてもいいのですが)。舞台設定が1976年なので、この頃そういう学生文化があった(今でもあるのかな?)のでしょうね。とても興味深いシーンの一つです。

そしてなんとか集めた部員で、女子ボート部がスタートするのですが、そこで思いがけず、保育園の頃からの幼馴染で「天敵」である男子、関野ブー(松尾政寿)と遭遇します。入学したときにすでに見かけてはいたのですが、小さい頃太っていたブーは、カッコイイ青年になっていました。。。

この映画は、物語の時代設定が1970年代中盤から後半あたりの高校生ということで、私より少しお兄さん、お姉さんたちのお話で、前にも書いたのですが、「ベルばら」や「共通一次」など、懐かしい言葉が随所に出てきて、映画「世界の中心で愛をさけぶ」でもそうだったのですが、なにかあの頃にタイム・リープしているような気分にさせてくれます。

悦子役の田中麗奈は、勝気で一本気それでいて純粋なキャラクターを感情豊かに演じて、はまり役でした。公開された年のいろんな賞をもらったのも頷けます。

集まった部員である、ダッコ(真野きりな)、ヒメ(清水真実)、リー(葵若菜)、そしてイモッチ(久積絵夢)、それぞれもキャラクターが立っていて、素敵でした。

落ち着いていて優しい感じのリーは、合宿で料理をしながら身の上を悦子に伝えます。

コックス担当である小柄なヒメの「スパート!」の絶叫は、レースの緊迫感をいやが上にも煽ります。

ちょっとズレているイモッチと、クールなダッコとの掛け合いは、漫才を見ているようで、ストーリーに朗らかな笑いをあたえてくれます。

ストーリー途中から、中嶋朋子演ずる入江コーチが登場します。全日本選手権に出場経験のある元コックスという設定で。
このキャラクターは、実は原作には出てきません。この映画のためのキャラクターだと思います(原作でもコーチは登場しますが、別のキャラクターです)。
中嶋朋子が、気だるく、どことなくやる気のないコーチ役を好演しています。

悦子が貧血で倒れたあと、関野ブーが帰り道を、悦子を自転車の後ろに乗せて帰るシーンが印象的です。
今ではとんと見かけなくなった、自転車の二人乗り。かつての、青春の必須アイテムかも知れません(^^♪

そしてこの作品の魅力を高めているものの一つに、ストーリー随所に流れる音楽、その中でも、リーチェ(with penguins)というアーティストが歌う英詞の曲「オギヨディオラ」があります。
この歌は、悦子、ダッコ、ヒメ、リー、イモッチたちが駆け抜けた時代と、今の時代との時の隔たりを、いい意味で、ノスタルジックに観る者に感じさせてくれます。とても素敵な歌です。
“オギヨディオラ”とは、韓国の言葉で、船頭さんが船を漕ぐときの、かけ声なんだそうです。。。

この映画を観ると、まるでこのストーリーを主人公たちといっしょに過ごしたような、気持ちになります。
いつか機会があったら、松山を訪れてみたいと、思っております。
鍋焼きうどん屋さん、まだあるかな。。。(^^♪





ヒッキー的満足度★★★★☆






つらい腰痛・肩こり・頭痛など、スタッフが全力でサポートします。
癒しの森整体院
丸ノ内線 新中野駅 徒歩3分