ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「真幸くあらば」

2010-01-24 20:31:16 | Weblog
                          「真幸くあらば」
新宿バルト9にて。

製作・奥山和由
監督・御徒町凧
原作・小嵐九八郎「真幸くあらば」

「磐代(イワシロ)の、浜松が枝を引き結び、真幸くあらば(マサキクアラバ)また還り見む」

万葉集にある短歌だそうです・・。

孝徳天皇の皇子である有間皇子が、謀反の罪に問われて護送される途中に、岩代で詠んだ歌だそうですな・・。
結局、これが辞世の歌になったということです。

ネタバレあります!

久保田将至演じる南木野淳は、遊ぶ金欲しさに他人の家に入り、出てきた男女を殺害して裁判にかけられます・・。

そんな南木野の所へ、ボランティアの女性、川原薫(尾野真千子)が現れます。

やがて、聖書に小さく書き込む「秘密の手紙」のやり取りが始まります・・。


とまぁ、こんな感じで物語りは進んでゆくのですが、
久保田将至もさることながら、尾野真千子がイイんですよ!!

私は尾野真千子の出演作は「クライマーズ・ハイ」くらいしか観たことがないのですが、
本作の彼女は本当に素晴らしいと思います。

決して実ることのない「死刑囚」への想いを見事に演じておりました!
今後の活躍が楽しみな女優さんですな(^^♪!

映画全体としても、「決して触れ合うことのできない、そして“期限”が決まってしまっている恋」を哀切に描き、私的にはとても好きな作品ですな。

そして、森山直太郎の音楽(歌)がハマっているのですよ!
普段、森山さんのボーカルはあまり聴かない私ですが、
本作では、「死刑」という厳然とした現実を、彼の歌が上手い具合にそのリアリティを“消す”役目をはたしていると思います。

奥山プロデューサーが、当初決まっていた監督を変えてまで描きたかった“純愛の極み”が感じられる作品に仕上げるのに、森山さんの音楽は必須だと思いました・・。

良い作品だっただけに、2時間くらいの尺で観てみたかったです(本作は90分位)。

それにしても、尾野真千子の涙に脱帽、という感じでした・・。イイ女優さんだなぁ・・。


ひきばっち的満足度★★★☆












「オーシャンズ」

2010-01-24 00:04:48 | Weblog
                                 「オーシャンズ」
新宿ピカデリーにて。
監督・ジャック・ペラン、ジャック・クルーゾー
ナレーション・宮沢りえ

作品のほとんどが、海とそこに住む様々な動物の映像で占められている。

魚類、甲殻類、哺乳類、爬虫類、鳥類、イカやタコなどなど・・・。

宮沢りえのナレーションと音楽に乗せて、自然の営みが延々と映し出される。

時折、おそらくフランス人と思われる紳士と、少年が現れ、人類の乱獲や公害などによって絶滅してしまった“種”について説明してくれる。

地球温暖化や公害によって海の生物たちにもたらされている危機・・。
ナレーションと映像によって、人類への警鐘が鳴らされる。

という感じなのですが・・・ん~~・・・?
映像はたしかに美しく迫力満点で、ドキュメンタリーとしてはいいんじゃないかと思うのですが・・。
私的には、NHK特集や、BBC製作の海洋ドキュメンタリーと変わりないように思えてしまったのです(なにか、新しい撮影方法を使ったという事ですが)。

まぁ、映画化すれば、色々な国の人々に観てもらえるという利点はありますが・・。

自分的には、海に関係した講座にいたこともあって(全然まじめに勉強しなくて当時の先生方、諸先輩方には会わす顔もございませんm(__)m)、この映画の映像は「すげーなー」と思って観ることができたのですが・・ん~~・・。

やはり、日本に住んでいると、テレビが普及しているので、この映画のようなドキュメンタリーを見る機会がしばしばあるということで、
感じる“新鮮味”がなくなっているのではないでしょうか。
少なくとも私はそのようです。

一つ、気になるシーンがありましたな。
乱獲をしているという設定のシーンで、船の上にいたのは、東洋人でした・・。
複雑な想いでしたな・・。

調査捕鯨について調べてみたくなりましたな。

そんなわけで、後半は見ているのがつらかったっす(T_T)/


ひきばっち的満足度★★☆