五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

4月22日(日)曇時々雨:「週末」

2007-04-23 00:51:45 | 音楽
 朝10時に起きる。トースト2枚。コンデンスミルクを塗って食べる。トーストの朝食というのは不思議と飽きない。そういうものと思っているからだろうか。実家にいるときからずっとそうだ。でも、塗るものはあれこれ冷蔵庫に揃えてある。スライスチーズ、ピザソース、ピーナッツバター、コンデンスミルク、無塩バター、りんごジャム、レモンジャム、夏みかんジャム、いちごジャム。われながら錚々たるラインナップである。

 大学に行く前に市議会議員選挙の投票に行く。投票所の弘前実業高校に入ると、ランニングをしている野球部員から次々と「こんにちは!」と威勢のいい挨拶をされた。なんだかさわやかな感じでいいなあ。

 金曜日の授業の講義記録を作る。初回にしては質問のレベルが高い。僕もかなり考えながら返答を書いた。これは先が楽しみである。でも、相変わらず板書の注文があるなあ。大学の授業でまともな板書など期待してはいけない。話しを聴いて、自分でメモをまとめてこそ大学生だと思うのだが。大学はどこまで学生を甘やかすつもりなんだろう。

 バンパーの取り付け準備が整ったとの連絡を受けて、車を持っていく。1時間ほど作業に時間がかかります、とのことだったので、待合室でコーヒーを飲みながら明日の大学院の授業の文献を読む。すでに一度読んでいて、話しの進め方も考えてあるのだが、不意に使えそうな映像を思いつく。そうだ、あれを観てもらえばいい。それでこの視点で分析をしてもらい、こんなふうに議論をして…と展開がひらめいてくる。こういう瞬間が楽しい。なかなか進まないドラマの筋書きが、一気にみえてきたような気分になる。

 僕の場合、考えごとのほとんどは授業の展開に関してで、あーでもないこーでもないと行ったり来たりしている。所詮1回の授業は90分しかないのだから、そんなにあれこれ考えなくてもいいのだろうけれど、性分というか、やっぱり授業が好きなのだ。こういう思案をもうちょっと研究の方面にも向けられるといいのだけれど。

 ひととおり展開を頭の中で整理したところで、作業も完了した。再び大学に戻る。作りかけの「講義記録」を完成させ、その後書類書き。ほとほどで切り上げて、ガストで夕食を摂り、桃太郎へ。閉店時刻ぎりぎりまでお湯に浸かる。

 帰宅して、インターネットでギタリスト浅野“ブッチャー”祥之さんの訃報を知る。ブッチャーさんは角松敏生の音楽に欠かせない一人である。昨年、ベーシスト青木智仁さんが亡くなったばかり。ブッチャーさんもまだ48歳の若さだ。角松さんの音楽そのものは変わらないとしても、青木さんや浅野さんのサウンドは、もう生で聴くことはかなわない。

 たまたま、今日は車の中で角松さんのCD『存在の証明』をかけていた。この作品に「週末」という曲がある。その歌詞の中に大好きなフレーズがある。

 「七つの毎日それぞれに想いがある/誰もが浮かない顔のまま通り過ぎて行く/
 だけどまだ捨てたもんじゃない/振り向けば何て素敵な時間」
 「Take me for a night/わずかだけど週末があるから/
 Take me for a love/無くしたものが見つけられる気がしたら/それでいいよね」

この曲でもブッチャーさんがギターを弾いている。素敵な曲は、いつまでも、その人の記憶とともに。