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五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

11月9日(日)晴:歓喜のV!!

2008-11-11 00:49:23 | 野球
 普段の日曜日よりは早く起きた。といってもいつもとほぼ同じ時間。朝食を摂り、洗濯などをしてから昼食まではぼーっとしていた。これでは寝ていたのとあまり変わらない。

 少々重い腰を上げて出かける。休日は研究室のスチームは入らないので、ファンヒーター用の灯油を補充する。ガスストーブは新しいものに替わったが、どうも使う気になれない。古いタイプのものはやや大きめで、上にヤカンを載せることができたのだが、今度のはそれができないのもマイナスポイント。

 早く明日の授業準備を済ませてしまおうと急ぐ。「笑点」も音声だけ聴くことにした。それでも6時までに片づけることはできなかった。

 テレビのみえるところに移動する。一応仕事は続けられるようにしてあるが、もうそわそわしている。昨日の日記には「勝敗はどっちでもいい」などと書いてみたものの、それはウソである。ここまできたら、やはり勝って欲しいのだ。

 試合が始まる。幸先よく、片岡選手が出塁し、足を使って3塁へ。そして中島選手の打席。先制点がものをいうところ、ショートゴロに飛び出して挟殺。何だかツキが向こうに行ってしまったような、イヤな予感。

 ライオンズの先発は西口投手。故障上がりの奇襲的な先発は、ある意味賭けである。こちらは制球が安定しない。四球、2塁打、四球ときて、挙げ句の果てに暴投であっさり先制を許す。ただし後続を断ち切ったのは後から考えると大きかった。

 ほっとしたのも束の間、2回には坂本選手にホームランを浴びる。ただしそれ以外の打者に対するピッチングは、調子が上がっているようにもみえた。それでも代打を送られて早々に交代。またも日本シリーズの勝利はお預けか。大好きな投手だけに、何とかもう一花咲かせてもらいたいのだけれど。

 西口投手の後を継いだ石井一久投手は素晴らしかった。滅多にない中継ぎ登板で、ピシャリと抑えて流れを引き戻してくれた。そして代打ボカチカ選手の一発。代わって投げるのはエース涌井投手。よし、行けるぞ、という気分になってきた。
実際、今日の涌井投手は好投した第1戦以上に球が伸びている感じがした。

 6・7回は淡々と進んで、8回の表。片岡選手が死球を受けた際、手を叩いて喜んでいたが、僕も一緒になって手を叩く。ここで棚からフラッグを持ち出して、一人振り始める。盗塁に栗山選手の送りバントでランナー3塁。そして中島選手の打球はまたしても3塁ゴロだったが、疾風の如く片岡選手がホームを駆け抜けた。同点。小躍りする。さて、次の1点はどうなるか。この回に取れるのか。

 中村選手が敬遠気味の四球、次いで野田選手も四球で歩いて、回ってきたのは平尾選手。手を組んで、祈るように画面をみつめる。ノースリーから1球見送り、次の球も打ち損じのファール。ここまでか、と思ったところでセンター前にタイムリーヒットが飛び出した。旗を振りながら、応援団とともに「地平を駈ける獅子を見た」のサビの部分を歌う。もう大興奮だ。

 7回をしのいだ星野投手に代わって8回からグラマン投手がマウンドに上がる。昨日の最後のマウンドを岸投手に譲った鬱憤を晴らすかのごとく、剛球が野田捕手のミットに向かって投げ込まれる。球が揺れて、野田捕手が捕り損ねるシーンがたびたびみられた。第1戦の不安な感じはすっかり払拭されている。

 9回の表は、Gのマウンドに豊田投手が上がる。個人的に、最も打ち砕いてもらいたい相手が立ちはだかった。先頭の赤田選手が3塁打を放ち、追加点のチャンスだったが、後続は打ち取られてしまい、無得点。それでも今日のグラマン投手なら大丈夫だと思った。

 そして9回の裏。2番・3番・4番と危なげなく斬って取って、ついにやってきた歓喜の瞬間。手を叩き、「よっしゃぁ!!」と叫ぶ。渡辺監督の胴上げを、万歳しながらみつめる。

 ファンへの感謝を語る渡辺監督、そしてMVPを獲得した好漢岸投手の、先輩西口投手への思いを込めたインタビューに感動する。これまで何度もライオンズの栄冠を目にしてきたが、正直今年の優勝が一番うれしい。昨年の屈辱を、オフの戦力の流出を、そして低い下馬評を、みんなはね返しての日本一だからだ。

 ナマで優勝の瞬間を目撃した師匠(彼は7戦すべて観戦したそうである)と、これを機にライオンズファンになってくれそうな同志と、メールを交換して喜びを分かち合う。ああ、本当にうれしい。

 それこそお赤飯でも炊いてお祝いしたい気分なのだが、さすがに独り身でそこまではできないので、自宅に帰り、コーラとポテトチップでささやかな祝杯を挙げる。もちろんスポーツニュースは全チャンネルチェックした。

 まだアジアシリーズが残ってはいるけれども、ありがとう、そしておめでとう、われらがライオンズ!!

11月8日(土)曇時々雨:食を忘れる

2008-11-09 12:32:19 | 野球
 昼近くまでゆっくり眠った。しばらく洗濯をしたり、先週ニトリで買った食器の棚を組み立てたり。

 午後、というより夕方近くになって出かける。いつも自宅で羽織っているフリース(数年前の西武ライオンズファンクラブの景品)がくたびれてきたので、ユニクロで新しいものを買うことにした。何となくいいなと思ってオレンジのものを買う。が、買った後でオレンジは禁忌の色と気づいた。何せGの色。まあいいか。

 「健康温泉桃太郎」へ。明後日から改修工事でお休みになるから、しばらく行けなくなる。シャワーヘッドが安定しないので、位置を直したりしていたら、突如シャワーから黒いツブツブが吹き出してきた。僕のところだけかと思ったら、お隣さんもそうで、びっくりしていた。が、誰も騒いだりはせず、蛇口から洗面器にお湯を注いでかぶり、何ごともなかったかのように洗い流している。そういうものなのか。

 時間的には映画館でアーリーレイトショーを観るのにいいところだが、研究室へ。仕事をしながら日本シリーズ第6戦をみる。といっても、途中からは仕事どころではなくなった。立ったり座ったり。落ち着かない。

 先発は帆足投手と高橋尚投手ということで、ほぼ互角とみた。ところが1回の表に幸先よく3点を先制。平尾選手がノっているのにほくそ笑む。だが一気に畳みかけるところまでいかず、結構フラストレーションがたまる。帆足投手も万全という感じでもない。1点を取られてどうなるものかとハラハラする。

 4回途中のピンチを背負ったところで、ライオンズベンチは岸投手を投入する。確かに先日の完封劇は素晴らしかった。でも中2日で抑えられるのか、という不安もある。

 いざマウンドに上がってしまえば、好調なときの岸投手だった。すいすいと投げていく。5回の表には平尾選手のホームランも飛び出した。けが人が出て、危機的な状況でも他の選手がカバーするのはシーズン中のライオンズと同じだ。

 てっきり2イニング程度だと思っていた岸投手は、結局最終回まで任された。ドキドキしながら見守る。最後の打者、鈴木選手をカーブで三振に斬って取った瞬間には、手を叩いて喜ぶ。先の完封も素晴らしかったが、今日のほうが岸投手のすごさを知らしめたように思う。

 ここに至って、夕食を摂っていないことに気づいた。何だかんだで、とても面白い日本シリーズになっていると思う。大崩れしないGの力もまた大したものだ。ここまできてくれたのであれば、明日の試合は勝敗はどっちでもいい。失意の昨年を思えば、こんな時期までゲームを楽しめるだけで幸せだ。ライオンズらしい、思い切りのいい野球をみせてくれればいいと思っている。
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11月1日(土)晴:先勝!

2008-11-01 23:37:46 | 野球
 9時ごろ目が覚めたような気がしたが、すぐに寝直して昼まで眠った。ここまでの疲れが一気に解消した気分。

 昼食のパスタを食べながら野球の早慶戦の中継をみる。今日勝てば早稲田の2シーズンぶりの優勝が決まる。それなりに盛り上がってはいるが、昨年ほどのフィーバーではない。やはり斎藤投手一人の人気だけでは限界がありそうだ。しかも早稲田は強すぎる。今シーズンは接戦を制する機会が多かったけれど、あれだけメンバーが揃っていれば、という気がしないでもない。なんだかんだいいながら最後までみてしまった。

 夕方大学に出る。明日の巡見で使用する公用車を倉庫から出して、試乗してみる。これまで一度も乗ったことのない車(しかも大きい)だけに、ぶっつけ本番にはちょっと不安があった。いざ乗ってみると割と乗りやすい。車庫入れもそれほど難しくない。あとはお天気だけが心配。晴れなくてもいいので、とりあえず降らないでもらいたい。

 研究室で日本シリーズの序盤戦をみる。ライオンズの先発の涌井投手は、クライマックスシリーズの好調を持続しているようだった。緩急をつけ、何とも老獪なピッチングを展開している。先制されたものの、後藤選手のホームランですぐに追いつくあたり、チームは割とリラックスして臨んでいるようだった。

 帰宅すると、今度は中島選手のホームランが飛び出した。いずれもソロホームランだが、ホームランが出たときのライオンズは強い。1点でもリードしていれば、今日の涌井投手の出来から考えて、まず大丈夫と思っていた。

 が、ベンチは9回の裏は守護神グラマン投手に託した。シーズン終盤、調子を落としていたので、この采配が裏目に出れば、それこそシリーズ全体の行方を左右するかもしれなかった。実際、先頭打者を塁に出して、不安は高まる。が、小笠原選手のセンターに抜けるかという当たりを、片岡選手が好捕したのが大きかった。これでほぼ大丈夫、と思えた。次のラミレス選手を併殺打に斬って取っての先勝。

 若いチームだけに、何より1勝することが大事。下馬評では圧倒的有利のGが相手だけに、このまますんなりいくとは思えないが、前回の対戦で4連敗した呪縛からは解き放たれるだろう。ハラハラドキドキしながら楽しむことができそうだ。

10月27日(月)晴後曇(東京)→曇(弘前):執念の勝利

2008-10-28 01:56:09 | 野球
 8時に起床。携帯電話のアラームを設置し忘れたにもかかわらず、ほぼ予定どおりの時刻に起きることができた。昭島駅まではバスに乗る。時折、よく行っていた店がなくなっていたり、新しいコンビニができていたり、といった変化に気づく。

 有楽町のタニクリニックへ。院長先生の診察日が少なくなって、週末にしか行けない僕には診ていただくのは難しいと思っていたが、今回はタイミングがよかった。先生とお話しをするだけで元気になるような気がするから(それも「気」の一環なのかもしれない)不思議だ。

 有楽町ビルの地下にある「さがみ」で昼食。夜は居酒屋になるお店のランチ営業。牛すじ煮込みとマグロカツの日替わり定食がうまそうで、注文したらタッチの差で売り切れてしまった。お好み御膳を注文。豚の角煮とマグロのぶつ切り、それにとろろがつく。これはこれでうまかった。

 ビッグカメラで家庭用マッサージ機を試した後、散髪に行く。この店のスタッフの皆さんは実に愛想がいい。技術も確かだが、どの人とも話しが合うので、他に行こうという気にならない。2ヶ月おきくらいにしか来ない客をちゃんと覚えていてくれるというのはうれしいことだ。前回(9月)のときよりもさらに短くしてもらった。まだ坊主というほどではないけれども。

 有楽町か日比谷で映画でも観ようかと思ったのだが、時間的にうまい具合に観られるものがない。少し考えて神宮球場に行くことにした。法政大学と東京大学の試合(第2試合)なら間に合うだろう。銀座から外苑前に出て、久々の神宮へ。

 どちらとも多少なりとも関わった大学なので迷ったが、法政の校歌といくつかの応援歌を歌えるので、三塁側の法政側に向かう。一般内野席でぽつんと観るのは味気ない。入口のところにいる受付の学生さんに応援席のチケットを調達してもらって中に入る。2回が終了したところだった。

 すでに優勝争いからは脱落していることもあり、学生応援席の人数は少ない。それでも応援団は気合い十分である。法政の応援は懐かしい。平野投手を擁して、最後に優勝したシーズン以来かな。

 お客さんが少ない分、スペースがあるので、なんだかわけのわからない「大移動」をやっている。応援団やブラスバンドの面々が、チャンステーマに合わせて客席を走るのだ。とくにブラスバンドの人々は、楽器を抱えて走っている。すごい光景だ。



 試合展開のほうは大接戦である。法政が2点を先制すれば、その裏に東大がすぐに追いつく。法政の先発は二神投手。ちょっと制球難か。一方東大はエースの鈴木投手で、こちらも制球が乱れているが、むしろ荒れ球となっているようで、打てそうで打てない。法政の応援席もだんだんとフラストレーションがたまってくる。それでも6回に石川選手のホームランで1点を勝ち越すと、これでいける、といった雰囲気になってきた。

 が、7回に二神投手がつかまり同点、代わった加賀美投手も打たれて逆転される。今日は東大応援席のほうが盛り上がっているようだ。すぐに8回、法政が同点に追いつくが、ここから一気に勝ち越すところまでいかない。僕は大好きな法政の校歌を歌ったところで満足して、球場を出る。が、少し写真を撮りたくなって、外野席に入る。試合の終盤になるとチケット売り場が閉まり、無料でスタンドに入れてもらえるのである。

 外野席はぽつぽつとお客さんがいるだけで、実にのんびりしたもの。スーツ姿の人も結構いる。







 接戦なだけに、応援席のほうは両校ともヒートアップしてきた。





 法政は8回からエース小松投手を投入してきた。おそらく今度のドラフトにもかかる好投手だ。9回の表の攻撃を法政がモノにできず、いよいよ9回の裏、東大の先頭打者が出塁した。そろそろ帰らなければいけない時間だが、サヨナラ勝ちのチャンスが生まれて、なかなか容易に席を立つことができない。塁上がすべてうまったところで、東大が送った代打の選手の当たりは内野ゴロ。だが3塁ランナーが敢然とホームに突入して、判定はセーフ。東大が勝利した。今シーズン、東大は慶應からも1勝を挙げている。これで2勝目だ。1回戦だって延長12回の引き分けなのである。大健闘だ。それにしても、ふらりと立ち寄った神宮で、なかなかみられない貴重なシーンを目にすることができた。





 信濃町駅に着いたところで急に雨が降ってきた。雷も鳴っている。ぎりぎりで濡れずに済んだ。新幹線にも何とか間に合った。例によって「新宿アカシア」のロールキャベツ弁当を買って乗り込む。

 ひと足先に大学に戻ったゼミ生が、留守中に研究室にやってきた訪問客のことを知らせてくれた。今週はかなりタイトなスケジュールになりそうだ。

10月22日(水)晴:歓喜の日

2008-10-24 00:07:03 | 野球
今日もいいお天気だ。LISMOの音楽を楽しむには自転車での通勤時間は短すぎる。せいぜい3曲がいいところだ。歩いても15分ほどなので、たいして違うわけではないのだが、歩いて行くことにする。

 例によって午前中は慌ただしく過ぎる。いくつか書類を用意する。正午少し前にゼミ生がやってくる。昼食の弁当は買ってあったのだが、正午からは講座会議。先週同様、僕の担当する案件を持って行く。お昼休みは12時40分までで、3コマに授業をもっておられる先生も多いので、たえず時間を気にする。結局40分を少し過ぎたところまでかかってしまった。研究室に戻り、独り冷めたカレーの弁当を食べる。

 3コマの時間にゼミでしゃべる内容を考える。今年はあまり行っていないフィールドワークをやるつもりで、その導入的な話しをするつもりでいた。といっても、今日は教授会がある関係でゼミは40分の短縮版だ。

 4コマの時間になって、ゼミ生たちが集まってくる。そこにゼミ選択をしている学生さんたちが話しを聞きにやってきた。授業時間中なのだが、書類の提出まであまり時間がないというので、ゼミ生の了承を得て少しばかり説明をする。いや、僕はほんの少ししゃべっただけで、後は現役のゼミ生の話しを聞くほうがためになるでしょう、と投げてしまった。ゼミ長が社会学とはどんな学問か、きわめて簡潔に、そして適切に説明してくれた。いやはや、大したものである。さらにタイミングよく2年生も補足の説明を入れてくれたりする。端でみていて感心した。

 うちのゼミはそれほどイベントが多いわけではないのだが、気がつくと3年生と2年生とはすっかり仲良しになっている。わざと「裏ではいがみあってるんじゃないの~」などと軽口を飛ばしてみたりもするのだが、まとまりはいいほうだと思う。それゆえに、今のいい雰囲気を壊したくないという気持ちもあるらしい。もともとうちは小さいゼミで小回りが利くものだから、それを大切にしたいのだそうだ。

 確かに、ゼミの説明を聞きにくる学生さんはこぞって人数をことを気にしている。人数の多いゼミはちゃんと面倒をみてもらえないから、小さいところがいい、という心理が働くようだ。でも実際には小さいところでも僕のようにほったらかしのところもあるし、大きいところでもしっかり指導してもらえるところもある。単なる数字の問題ではないとも思う。

 結局、ゼミそのものの時間は20分ほどしかなかった。予定したことの半分も話せずに、お茶飲み会で終わってしまった。まあたまにはこんなときがあってもいい。

 教授会はいつもよりは早く終わった。研究室に帰ると、3年生が残って勉強をしていた。少しばかり巡見の話しをする。2人と一緒に僕も大学を出る。何しろ今日はゆっくりじっくりテレビにかじりつきたい。

 後藤選手の先制ホームランで、今日は大丈夫、と確信する。ここまでの試合、いずれも先制点を挙げたチームが試合をものにしているからだ。効率よく追加点を取った後は安心してみていられた。涌井投手のピッチングも、シーズン中とはうって変わっての安定したものだった。このクライマックスシリーズを通して、エース涌井投手が完全に復調したのは頼もしい限りだ。

 そして歓喜の胴上げをみる。昨年Bクラスに沈み、長い低迷に陥ることも覚悟していたが、よくぞここまで、という思いがある。ここまでやってくれたら十分という気持ちと、ここまで来たのなら勢いに乗って日本一、という気持ちとが交錯する。まずは一野球ファンとして、今シーズンを一番最後まで楽しめることを喜びたい。

9月15日(月)曇時々雨(仙台)→晴(弘前):レオの醍醐味

2008-09-16 01:34:19 | 野球
 7時少し前に起床。定宿ホテルチェーン名物のおにぎりを食べる。3つめを食べ終えるころに師匠夫婦がやってきた。今日の予定の打ち合わせ。早く球場に行って練習をじっくりみよう、ということになる。

 待ち合わせの10時まで時間があるので、少し歩いたところにあるカフェでコーヒーを飲みながら『昭和陸軍の研究』を読む。9時半過ぎにホテルに戻り、10時ちょうどに再度合流。そのまま歩いてKスタに向かう。

 途中、仙石線の旧線の道床跡と思しき場所をみる。地図上できちんとチェックしたわけではないが、たぶんそうなんじゃないかと思う。地上時代の仙石線には一度だけ乗ったことがある。陸前原ノ町電車区に並ぶ、ちょっと古ぼけた電車が懐かしく思い出される。こういった場所もだんだんと姿を消していくのだろう。

 周りはイーグルスのレプリカユニを着た人たちが増えてきた。10時半すぎにスタジアムに到着。開場の11時まで、まだ少し時間がある。球場の周りをぐるりと回ってみる。近代化された一塁側と比べ、三塁側のほうはどことなく「仙台宮城球場」の面影を残している。

 11時になったので、バックネット裏近くのゲートから2階と3階の売店をみて回ることにした。2階は飲食店が並び、割とスタンダードな球場の造り。それでも選手個々人のアピールのすごさは大したもの。

 3階まで上がると、球場全体が見渡せる。風も通って気持ちがいい。

 2階に下りると、特設ステージのところでスタジアムDJの人が内村選手に試合前のインタビューを行っていた。この内村選手、僕の大のお気に入りの選手である。小柄で大きいのは期待できないものの、信じられないような俊足で、ゴロを転がせばたいていヒットになるんじゃないかと思う。野村野球の申し子のような存在で、もちろん敵側としては実に厄介である。

 ちなみにイーグルスにはあと2人、好きな選手がいる。

 一人はリック選手。外国人選手ながら、職人はだしのシュアなバッティングがいい。それと初回に打席に入る際にビジョンに流れる映像の、ヘルメットをかぶり直す仕種がたまらなくかっこいい。

 もう一人は渡辺直人選手で、この選手は社会人の三菱ふそう川崎にいたときから知っている。いかにも垣野門下といった感じの、思い切りのいいバッティングと好守が光る。アベレージをみていると、2割6分くらいしか打っていないのだが、先月といい、昨日といい、ライオンズはやたらと打たれている印象がある。

 両選手とも、ノムさん好みの選手なんだろうな。某G軍なんかでは絶対に重用されないタイプだ。

 ようやく3塁側の外野指定席に移動する。今日は昨日と比べると観客はいくぶん少なめだ。空いている席も占領して、広々と座る。だがまたしても雲行きが怪しい。

 フリーバッティングを眺める。外野では昨日惜しくも地元勝利を逃した岸投手もランニングをしたりしていた。

  フリーバッティングでは、昨日一軍復帰したブラゼル選手が豪快なスイングをみせていた。1本が僕の座っている場所のすぐ近くまで飛んできて、冷や汗をかかされた。

 雨が落ちてくる。しかも結構しっかりとした降り。今日は晴れるはずじゃなかったのか?しかし長く続くこともなく、恒例のダンスパフォーマンスに続いて試合開始。

 1回表裏の攻防は、ライオンズが三者凡退、イーグルスが併殺で静かな立ち上がり。2回までは比較的落ち着いた感じ。

 試合が動き出したのは3回で、表のライオンズが4安打で2点を先制すると、その裏にイーグルスが四球、失策、内野安打で塁を埋めたところでフェルナンデス選手のタイムリーツーベースで同点に追いつく。そして4回の裏には再び野選と失策が絡んで2点を勝ち越す。ライオンズとしてはミス連発で実にいやな流れ。5回に1点を返すも、今日もたたみかけられない。しかもその裏にきっちりと1点を取り返され、2点差が埋まらない。

 野村監督は今日も早めの継投を仕掛ける。あと一人で勝ち投手の権利を得られる一場投手を降板させ、青山-佐竹-川岸とつなぐ。一方ライオンズは毎回ヒットは出るものの、打線がつながらない。昨日の再現をみているよう。

 渡辺監督が珍しく厳しさをみせたのは、2失策の大島選手を途中交代させたこと。打席での汚名挽回の機会を与えたけれども、結果を出せず(四球だったが)、割とすぱっと交代させた。ライオンズ投手陣も、3回3分の2を1失点の大沼投手から正津投手へ、なんとか抑えてみせる。

 そして最終回、イーグルスの抑え、グウィン投手が登板。昨日はぴしゃりと抑えられている。ライオンズは1番からの好打順だが、セーフティバントを試みた片岡選手はアウト。2番栗山選手はたたきつけた打球が高く弾んでの内野安打。そして今日好調の3番中島選手へ。期待はしているが、何しろ最終回である。併殺打なら試合終了だ。

 そんな場面で思い切り振り切った打球は、バックスクリーン横のLoppiシートに飛び込む、起死回生の同点2ランホームラン!これには立ち上がって「地平を駈ける獅子を見た」を歌う。

 続く4番ブラゼル選手が凡退した後、5番中村選手登場。ホームランを39本も打っている選手だが、どうもチャンスに弱い印象がある。実際、ホームランの数に対して打点86は少ない印象がある。そんなものだから、師匠と「ここはチャンスじゃねーから打つんじゃねーの」などといい加減な話しをする。するとどうだ、ちょっとタイミングがずれたような打球が右中間スタンドに飛び込む。40号の勝ち越しホームラン!!

 ライオンズの応援席は、文字通り蜂の巣をつついたような大騒ぎだ。

 リードしてしまえばもうこっちのもん。絶対的な守護神、グラマン投手が完璧に抑えて、まさかの勝利をものにした。

 ヒーローインタビューはもちろん中村選手。地元西武ドームなら中島選手もお立ち台に上がったのだろうが。

 応援席ではもちろん勝利を祝うセレモニーが行われていた。炭坑節にスタメン各選手の応援歌。

 イーグルスも好きなチームなので、1勝1敗は御の字というところ。ただどうせ勝つならやはり昨日の岸投手に勝ち星を付けてあげたかった。

 1塁側の外周通路の上を選手たちはバスに乗り込むために通っていく。柵が高いので頭がちらっとみえるくらいなのだが、師匠が「ナベQ~!」と声をかけたら手を振ってくれた。ミス連発の、ほとんど負け試合だったが、お家芸の一発でひっくり返すあたり、これぞ今年のライオンズ野球の醍醐味というところか。

 帰りも広い通りを歩いて戻る。エスパルの地下のおみやげもの売り場のところで師匠夫婦と別れる。僕はそのまま郷土料理の店で夕食を摂り、バスの中で食べるパンを買い込み、書店を覗いてからバスに乗り込む。帰りのバスも満席だったが、道路は空いていて、ほぼ定刻通りに弘前バスターミナルに到着した。

 相当に夏休みを満喫した感がある。今週から、本格的に仕事に復帰だ。


9月14日(日)曇(弘前)→曇時々雨(仙台):凱旋勝利ならず

2008-09-16 01:28:43 | 野球
 6時半に起きる。急いで朝食を摂り、弘前バスターミナルへ。7時40分発の仙台駅前行きの高速バスに乗る。まさか先月に続いて仙台に行くことになるとはなあ。

 バスは満員で、先月のように2つの席を独り占めするという形にはならなかった。とはいえ高速道路を走っている間は渋滞もなく、快適なドライブ。車内では『ビッグコミックスピリッツ』を読む。新装刊となったのはいいが、休刊になった『ヤングサンデー』から人気作品が移ってきた関係で、僕にとっては内容が薄くなったような気がする。読まない部分が増えた。読み終えると『昭和陸軍の研究』(下)を読む。もうバスの車内での読書は全く問題ない。

 仙台市内に入ると渋滞に巻き込まれ、仙台駅前には定刻より15分ほど遅れて到着。バスを降りる直前に雨が降ってきた。天気予報では降水確率は10%だったはずだ。どうも東北の天気予報はアテにならない。

 地下通路を抜けて東口へ。駅前のジンギスカン料理の店でラム煮込み定食を食べ、傘を差してKスタ宮城まで歩く。駅からの広い一本道を歩くのが好き。雨は降ったり止んだり。試合には影響なさそうだ。



 スタジアムの前ではライブパフォーマンスなんかもあったりして、お祭り気分がよく演出された球場だと感心する。



 1塁側の内野席入口の前で、T師匠夫婦と合流。外野指定席を予め3席確保していたそうで、そのうちの1席を分けてもらう。

 入場すると、今日は先月よりもライオンズファンの数が多い。倍くらいいるんじゃないかな。おかげで気分も盛り上がる。開始前のチアリーディングショーなんかを眺めながら、試合開始のときを待つ。このころには雨も上がり、空は明るくなった。



 今日のライオンズの先発は、ご当地宮城、そして東北学院大出身の岸投手である。これまで2度Kスタで投げているが、まだ勝利投手にはなっていない。今日こそ凱旋勝利の期待がかかる。

 対するイーグルスの先発は木谷投手で、徐々に活躍してきてはいるものの、それほど苦にならない相手とみた。実際、1回表に簡単に先制点を挙げた。もっとも、併殺で一気に畳みかけられないところに一抹の不安が残った。

 不安が的中したのは2回裏で、山崎選手のホームランを皮切りに、連続安打と野選であっという間の3失点。どうも今日の岸投手はあまり調子がよくないようである。それでも3回から6回まで、毎回安打を許し、塁上を賑わしながらも、無失点に切り抜けたあたりはさすが。調子が悪いときにも抑えられるのが一流の証である。


 もっとも、攻めのまずさはライオンズのほうが目立った。3回、5回、6回と1点ずつを挙げ、逆転に成功するも、一気に試合を決めるところまでいかない。イーグルスは早め早めの継投で、ライオンズは岸投手の粘投で、緊張感のある接戦になった。

 7回表の攻撃の際には、師匠からもらったジェット風船を飛ばす。先月と同様、今日も博多の応援団の方々の姿がみえる。遠征費用とか、大変だろうなあ。





 7回裏のイーグルスのジェット風船はいつものことながらすごい。われわれが陣取っている1塁側外野指定席も、ほとんどイーグルスファンで占められているのである。



 岸投手は、自己最終回の7回裏を2つの三振を含む三者凡退に斬って取って、貫禄をみせた。あとは8回・9回をリリーフに託して逃げ切るのみである。

 ところが8回裏に登板した小野寺投手が誤算だった。鉄平選手と草野選手にいずれもセンター前にはじき返され、代打の切り札高須選手にライト前に逆転の2点タイムリーヒットを喫した。

 それにしても、高須選手が登場したときの3塁側のスタンドの沸きようといったらすごかった。必ずやってくれる、という期待が行き渡っているのだろう。ライオンズサイドにいると、とにかくいやな感じがした。そしてきっちりとやられてしまった。

 そして9回表はグウィン投手にきっちりと抑えられての逆転負け。勝ち試合を落としたばかりか、岸投手の地元凱旋勝利はまたもお預けになってしまった。逆転を許した小野寺投手はよくなかったが、それよりもチャンスを作ってきっちりタイムリーを打てなかった打線のほうに問題があったような気がした。

 やっぱりイーグルスは強い、と感心していたら、Kスタでの勝利は1ヶ月ぶりとのこと。ということは、僕が先月観た試合の翌日(ライオンズの新人平野投手をめった打ちにした)以来、ここで勝っていなかったということか。不思議なものだ。



 明日は一場投手とキニー投手が先発だから、結構点の取り合いになりそうな気がする。

 結果は残念だが、スポーツニュースのノムさんのコメントは楽しみだ。

 師匠夫婦とあれこれ感想を述べ合いながら、ホテルまで歩く。夕食は牛タンの「利久」へ。人気店らしく、行列ができていた。30分ほど待ってから入店。「極定食」という、肉厚の牛タンを食べた。歯ごたえ十分で実にうまかった。師匠はビールに酔っぱらったらしく(うちの家系からして酒には弱いのだ)、真っ赤な顔をしていた。今日のところはこれで解散。といっても同じホテルに泊まっているので、明日の朝の待ち合わせ時間だけを決めておく。

 9時前だったので、ホテル近くの「チネ・ラヴィータ」でレイトショーを観ることも考えたのだが、さほど心惹かれるラインナップでもなかったので、珍しく大人しく部屋に戻った。

 スペイン出張来、肩が凝る、というより痛かったので、マッサージを頼む。某公共放送の元会長(○○ジョンイルと呼ばれていた人)にそっくりなマッサージ師さんに、イーグルスとノムさんにまつわる話しをしながら揉んでもらう。かなり力一杯やってもらった。おかげで肩から背中にかけてずいぶんと軽くなった。こういうのはもっとトシが行ってから、と思っていたが、開き直って頼んでみるもんだ。効果覿面。

 スポーツニュースではしっかりノムさんのコメントが聞けた。負けたときの自虐的なコメントも楽しいが、勝ったときの笑顔も素敵である。「明日は敬老の日。ワシの日だから、いたわれと渡辺監督にもいっとく」とのこと。しかし2連敗はご勘弁を。

8月13日(水)曇:打てども打てども

2008-08-14 01:51:53 | 野球
 目覚まし時計は9時にセットしてあったのだが、8時に目が覚めた。乗ろうと思っていた仙台行きのバスは10時発だが、これなら一本前の9時発の便に間に合いそうだ。トースト2枚を食べ、弘前バスターミナルに向かう。

 バスのチケットを購入して、待合室のベンチに荷物を置いたら、すぐ隣の人に声をかけられた。びっくりして振り返ると同僚の先生である。仙台を経由して帰省されるとのこと。車内で飲むペットボトルのお茶を買ったら、今度は「タカセ先生!」とまた声をかけられた。今度は知らない人である。人文学部の学生さんで、「社会学の基礎」を受けていたのだそうだ。「授業おもしろかったですよ」といわれて、「そりゃどうも」と応える。どこで誰にみられているかわからないから、なかなか気が抜けない。

 4時間のバス旅は快適だった。1時間ほど眠り、1時間ほど車窓の風景を眺め、残りの2時間は『ミッドウェー』を読んだ。緊迫した戦闘場面の描写と、最後の警句は胸を打つ。

 仙台駅前でバスを乗り継ぐ先生とランチをご一緒する。駅ビル地下の飲食街は混雑していて、入るまで待たされた。おかげでK先生は急いでバス停に向かうことになった。しかし人が多いな。東京に帰ったときはこのことを素直に受け止められるのだが、仙台の街には慣れていないので余計に戸惑う。さくら野百貨店のマークに安心感を覚えたりする。

 ホテルのチェックイン時刻の3時になるまで、駅前のジュンク堂書店で暇をつぶす。大きい本屋さんで専門書を眺めるのは楽しいなあ。

 5時にホテルを出て、クリネックススタジアム宮城に向かう。駅からシャトルバスに乗ったらあっという間に着いた。球場前はイーグルスの帽子やユニフォームに身を包んだファンでいっぱいだ。球場の外観は「仙台宮城球場」の面影を残しているが、スタジアムの看板は誇らしげだ。

 球場の外周をぐるりと半周して、1塁側の外野席入口から入場。指定席へと足を運んだが、周りはイーグルスファンだらけである。しかもグラウンドに近いのはいいが、フェンスが邪魔だ。迷わず後方の自由席のほうに移動する。応援団の陣取るなかに席を確保する。

 球場自体は古い施設を再生しながら、なかなかよくできた造りになっているな、と感心する。外野席からもグラウンドがよく見渡せる。広々として気持ちがいい。昨年の函館もそうだったが、やっぱり野球は屋根のない球場でみるのがよい。

 試合開始前の緊張感は格別。イーグルスは永井投手、ライオンズは石井一久投手の先発。両投手とも立ち上がりがカギとみていたが、永井投手はヒットを一本打たれるもまずは無難に、対照的に石井投手はいきなり2失点となる。

 しかし2回に後藤選手と中村選手が立て続けにホームランをかっ飛ばす。応援のボルテージも必然的に上がる。まだまだこれからよ、という気分になる。

 だがその後がいけない。3回の裏にいきなりリック選手にホームランを打たれて勝ち越された後、ヒットにエラーと無駄な点をやる。4回の裏にもエラーと四死球で4点を失う。結局石井投手は4回持たずに降板となった。

 それでも食い下がるのが今年のライオンズのひと味違うところ。5回には栗山選手の2ランホームランで追い上げムード。5回裏が終わると花火も上がる。

 7回の表には2点を挙げ、2点差に迫る。2点差なら2イニングで何とかなるかもしれない、という期待が高まる。しかし、7回の裏の楽天の攻撃は、直前に上がった大量のバルーン同様、底知れぬ勢いがあった。

 せっかく2点差に詰めたのに、また2点を取られて4点差に。8回の表には後藤選手が今日2本目のホームランをかっ飛ばして3点差に迫ったものの、その裏には岡本真也投手が失点して4点差は縮まらず。結局そのまま11対7のスコアで敗れた。

 投手陣がグダグダ、守備もほころびだらけではどれだけ野手陣が打っても勝てるはずがない。野村監督の「楽天の野球を西武がやってくれた。四球出して、ヒット、エラー。あれをいつもウチがやっているんだけど、そういう意味で、気分が良かった。(普段の)相手の気持ちが、よく分かった」ということばが実に言い得て妙である。

 しかし楽天は気づかぬうちにどんどん若手の好選手が出てくる。2番打者の内村選手などは俊足でスイッチヒッター。アウトを取るのが大変だ。塁に出すともっと厄介。小粒だが、それだけに何かやられそうな不気味な選手が揃ってきたようだ。加えて3番リック、4番フェルナンデス、5番山武、そして6番に今日から出場のセギノールと並ぶ打線はかなりの迫力がある。最下位とはいえ、全く侮れない。しかも今日は代打で出場したベテラン礒部選手もきっちり結果を出した。

 負けたのは残念だが、声を張り上げての応援は本当に気持ちがいい。もうそれだけで幸せな気分になれる。とくに「地平を駈ける獅子を見た」を歌うときの気分は最高だなあ。

 それと野球の応援をしていて、いつも興味深く思うのは、集団としての野球ファンのありようだ。応援をするときは声や振りを揃えてかなり統制が取れた形で応援する。しかし試合が終わると三々五々に帰って行く。コアとなる集団はあくまでももとからの知り合いで、球場でともに応援することで人間関係が拡がっていくという光景を目にすることはほとんどない。島宇宙的な小集団の集まりが、刹那的な共同性をもち、またバラバラに散っていく、というのが面白い。そして、そうであるがゆえに、僕みたいに一人で行っても周りの目を気にすることなく大声で叫び、一人満足感を覚えて帰るのだ。

 明日の予告先発はイーグルスが青山投手、ライオンズが西口投手。昨年の二の舞は勘弁願いたいところ。

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