五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

4月15日(日)雨:礼拝

2007-04-16 01:05:42 | 仕事
 朝9時に起きる。朝食(トースト)を食べ、大学へ。急に史料撮影の必要が生じた場合に備えて写真機材を車に積み込んで、10時にK先生を宿泊されているホテルに迎えに行く。

  弘前教会へ。今度の研究会で、こちらの牧師さんに資料のことでいろいろとご教示をいただく予定で、ご挨拶かたがた朝の礼拝に参列させていただく。僕は日曜日の礼拝に出るのは初めてである。牧師さんの説教や祈祷、それから讃美歌といった儀式が、実に厳かな雰囲気の中で行われていった。讃美歌は友人の結婚式で歌ったことはあるが、それこそ儀礼的なもので、今日のような厳粛さをたたえての歌唱とは全然違う。礼拝の後には讃美歌の練習の時間もあった。この地域独特なのか、それとも全国共通なのかわからないが、かなり讃美歌に力を入れている感じがわかる。歌唱という視点は、学校文化について考察するうえで、あるいは地域社会と学校とをつなぐものとして、ひとつの有効な切り口になるかもしれない。

 礼拝の後で牧師さんにご挨拶する。今日は日曜日ということで、行事が目白押しなので、研究に関する具体的な話しについては後日あらためて伺うことにする。ちょうどお昼どきになったので、「真そばや 會」へ。いつもの會そばを注文する。2階の座敷に通されて、ふと上を見上げると、本多庸一の書(手紙)が飾られてあった。文面は病気見舞いのようであった。本多庸一は、今度の研究にとって、最重要人物である。こんなところで直筆の書に出会うとは、これも何かの縁かもしれない。

 弘前市立図書館の調査室(郷土資料室)へ。資料の提供の仕方、管理の仕方などは、さすがに歴史を誇りにする弘前ならではだな、と感心する。目録をめくって、とりあえず開架資料をチェックする。初めて訪れる文書館での資料探しというのは血が騒ぐものである。ほんの少し手にとってみただけでも、かなり有効に使えそうなものがある。その辺の資料に対する嗅覚には、結構自信をもっている。これからは映画と買い物以外の週末の楽しみができそうだ。

 K先生が仙台に戻るバスの時間まで、1時間半ほどの余裕がある。図書館からちょっと行ったところにある藤田記念庭園に立ち寄る。ここは弘前出身で、初代の日商会頭を務めた藤田謙一の邸宅で、現在は一般に公開されている。洋館の喫茶室でりんごのクリームブリュレとコーヒーをごちそうになる。この洋館も弘前が誇るもののひとつ。暖炉の脇の大きなソファーや大きなステンドグラスなど、いたるところに贅を尽くしている。



 せっかくなので、有料の庭園にも入る。こちらに入るのは僕も初めてだ。K先生は庭園めぐりも趣味にされていて、庭の造りなどにも造詣が深く、あれこれレクチャーしていただきながら回る。岡の上の部分(高台部)と下の部分(池泉部)とを合わせると、6600坪なのだそうだ。高台部と池泉部の境の崖には、立派な滝まである。



 弘前バスターミナルに先生をお送りし、とりあえず今回の打ち合わせは終了。イトーヨーカドーで、寝具と夕食のお弁当を購入。研究室に戻る。明日の授業の準備と部屋の片づけをしていたら、あっという間に午前0時を回っていた。今夜もひと風呂浴びに出かけたいのを我慢して、新たな一週間に備える。