9月14~15日
ちょっと、仕事、諸々のことで疲れてしまい、気晴らしに山へと出かけきた。
天気が良くて、あまり行動時間の長くない山などと考えながら、「東北百名山地図帖」をめくっていたら、新しく紹介された『霞露ヶ岳』が目に止まった。早速、岩手県三陸リアス海岸の美しい船越半島へと車を走らせた。ガイドブックには「登山道のある山では本州最東端、赤平金剛の大絶壁で知られる船越半島の山」と紹介され興味をそそれれた。山名の由来は、アイヌ語乳房状を意味するの「カロー」から来たようだ。同じ名の由来持つ山に宮城県の鹿狼山(かろうさん)がある。
最近、仲の良いガイド仲間と「東北百名山ぐらい登ろうよ!」と話していて、数えてみたらこの山で61座目になる。だんだんと100座が気になりはじめる!!
この山の紹介
陸 中海岸・山田湾と船越湾に挟まれて横たわる船越半島には、リアス式海岸の美しい浜あり、海水浴や釣りに人気の穴場だ。この半島の最高峰。山の名前はアイヌ語で、乳房状の山容を示す「カロー」という言葉から命名されたという説がある。山頂直下にある霞露岳神社は「お霞露さま」または 「御殿山」と呼ばれ、他所の人たちからは「櫛形山」や「亀山」などとも愛称されているという。山名の由来は、ほかに「カロ」が空洞や両岸絶壁の場所を表す ことからついたとの説もある。(小島俊一著「岩手の山名ものがたり」より)。
一雨ごとに、秋らしくなった岩手県内。出発が遅くなり、前夜はこの近辺では高めの素泊4000円の山田温泉に泊まる。
道路地図とGPSを頼りに何度か道を間違えながら、漉磯海岸登山口にようやくたどり着いた。道路にも秋が落ちていた。
狭い山道を車で走り、どこかなと思っていたらいきなり道が消え、漉磯海岸に出た。
この海岸に流れ込んでいる小川を越え海抜ゼロメートルから登り始める。ウミネコの鳴き声に、潮騒、時折”ドーン!”と波が岩に砕ける音を聞きながら標高差500mのを登る。松や巨木の続く稜線を登り、 次々に変化する海岸線の様子、
標高400mを過ぎるとミズナラやブナの林が続き、
途中、リアス式海岸が目を楽しませてくれたので、さぞや頂上からの眺めは格別と、何も知らずに向かった先には、大きな頂上を示す看板が樹林の中に現れる。
もう少し、先まで行けば展望がと歩いてみたが??目当ての海岸線は木々の間からかろうじてわかる程度そういえばガイドブックにも頂上の様子の写真が載ってなかった。ちょっとガッカリしたが、秋空の下で温かいコーヒーとパンを食べながらしばらくぼんやり過ごしてきた、たまにはこんな時間もいいもんだ。
悩みは次々現れては消えるが、お陰様で、頭が空っぽになり、元気を取り戻せたようだ。
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