DUMMY FAKE ROLLERS

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[ENTERTAINMENT / SEKAI NO OWARI] 世界の終わりとは別バンドのよう

2012年09月08日 | 音楽レビュー
以前、本ブログのご紹介した世界の終わり(⇒レビューはコチラ)。今や知名度もだいぶ上がって、人気バンドになりましたね。

そんな彼らがメジャー進出して、名前をSEKAI NO OWARIに改めて放つ初めてのアルバムのレビューです。

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正直な話、このアルバムを聞いて、私の中の「世界の終わり」は終わった、と感じました。「SEKAI NO OWARI」と「世界の終わり」は全く別物のバンドになってしまったと。

『ENTERTAINMENT』というアルバムタイトルの通り、確かにポップでカラフルで賑やかで、エンタメ性を意識した音作りにはなっています。ただ、「世界の終わり」の最大の特徴であった深瀬くんの「歌」が全く入ってきませんでした。

インディーズのときの彼らも、ポップでカラフルではあったのですが、深い歌の世界をしっかり聴かせることを意識したアレンジになっていたと思います。

●天使と悪魔 / 世界の終わり


この「天使と悪魔」までは好きだったんですけどね。
次のメジャー1stシングル「INORI」から、アレンジ過剰になっていたような気がします。

彼らにしか居られない立ち居地があると思うのですが、ポップスターとして売り出すために、そこから離れてしまったような印象が拭えません。メジャーに出て、音楽ビジネスシーンの波に揉まれ始めた証拠だと思うのですが、派手なビジュアルや、華美なアレンジに頼らなくても十分突き進んでいける独特な音楽性を持っていると思います。個人的にはBUMP OF CHICKENのようなポテンシャルを持っていると思うので、自分達の世界観を失わずに活動していって欲しいと思います。

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2 コメント

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僕も初めて聴きましたが・・・ (HK)
2012-09-10 01:04:38
SEKAI NO OWARI、シングル「眠り姫」がとても気に入って、
僕も、今回のアルバムで初めて聴いて見ました。

ですが、う~ん、正直思った以上にJ-POP的な要素がびっくりするぐらい多く、
ロックバンドとして売り出されている割には「?」と言う感じでした。(^^;;

特に、10曲目の「TONIGHT」以降何か、メロディーに関しては、
ほとんどヒットチャートに入っても違和感なさそうな楽曲ばかりで、
正直何か「う~ん」って感じです。

歌詞も、独特な感じに見えて、よくよく読んでみると、
「戦争」やら「正義と悪」やら、言いたいことがあまりにもストレートすぎて、
個人的には何か中二病的すぎる感もあって、今の所は正直微妙です。

あと、「世界の終わり」名義のアルバムも聴いて見ましたが、
個人的には、こっちのアルバムも同じ印象でした・・・。

ですが、確かにボーカルFukase氏の澄んだボーカルは聴き入ってしまう所があり、
ギター、ピアノ、DJと言う変則的な編成を活かしたサウンドはとても独特で素晴らしかったので、
何だかんだ気になるバンドになって来たので、今後も注目して行こうかなと思いました。

でも、前述した通り、何かあまりにもJ-POP的過ぎるのが気になるので、
次回作以降は、もう少し彼らの個性が確立した作品を期待したいですね。

長文、失礼しました。
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聴かれたんですねー (lepps)
2012-09-13 01:19:58
>HKさん
あまりお好みではなかったようですね。
おっしゃる通り、J-POPすぎる印象ですね。
何もこのバンドでやらなくてもいいサウンドのような気がします。

でも、なんだか気になる存在なんですよね。特に深瀬くんのボーカルは確かに聴き入ってしまいますよね。すごく味があるなぁと思います。

アルバムリリース後の次の一手は、今後の方向を示す大事な一手ですよね。どんな方向に向かうのか楽しみです♪
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