DUMMY FAKE ROLLERS

邦楽オススメ若手バンドから、洋楽のガールズロックやHR/HMまで、音楽やアーティストを色んな切り口からレビューします。

[CDレビュー] Oh My Darlin’~Girls having Fun~ / 中ノ森BAND

2006年01月26日 | 音楽レビュー
中ノ森BANDの1stアルバム『Oh My Darlin’~Girls having Fun~』のレビューです。

Oh My Darlin’~Girls having Fun~(初回限定盤)
中ノ森BAND
テイチクエンタテインメント

意外と骨太なサウンドにビックリ

一聴した印象は、プリプリを最近の洋楽ロックテイストにした感じで、
なかなかカッコ良い出来でした。彼女達はかなり骨太ですよ。

個人的には、SUPER EGG MACHINEが解散した今、ガールズロックバンドとしては、
最もプリプリのような存在に近く、期待のかかるポジションにいるんじゃ
ないかなと思いますね。

vitamin Eggs
SUPER EGG MACHINE
トイズファクトリー

シングルはPOP、他はヘヴィネス
この2面性がうまく融合すれば良かったのに


SUPER EGG MACHINEはポップな曲では、完全にプリプリ並みのポピュラリティを
獲得できるポテンシャルを持っていたと思うのですが、
もう一つの顔であるヘヴィネスさが聴く人を選んでしまい、
今ひとつ飛躍できず、終わってしまった感がありました。

この中ノ森BANDは、SUPER EGG MACHINEから、ヘヴィネスを取り除き、
アヴリル・ラヴィーンに代表されるような現代版のギターロックの
エッセンスをふりかけた感じのサウンドが中心になっていますね。

ただ、ヴォーカルが結構ハスキーで、そこが聴く人を選ぶかもしれません。
ポップロックに、ハスキーヴォイスなこの感じは、Be-Bを思い起こさせる。
あのいまいち声がハッキリしない感じ。

PERFECT Be-B
Be-B
テイチクエンタテインメント

いまいちパンチに欠けるヴォーカルでしたよね

これが、桃乃未琴ぐらいに、突き抜けたハスキーヴォイスであれば、
もっと痛快な骨太ロックになったかもしれない。

地気遊戯
桃乃未琴, 五十嵐慎一, 名越由貴夫, 上田ケンヂ, 森本裕二
ビクターエンタテインメント

桃乃未琴のエモーショナルな
ヴォーカルが堪能できる最高傑作では!?



今作は14曲あるんですが、ずっと聴いてると、骨太なギターロックサウンドと
そのハスキーな歌い方に少々飽きてしまいました。
全体的にちょっと単調なのかな。
14曲も欲張らずに、10曲ぐらいでコンパクトにまとめた方が、
効果的だったかもしれません。

ルックスも垢抜けてきたし、バシッとハマるタイアップがつけば、
大化けする可能性もあると思います。
あとは、ポピュラリティを伴ったアレンジと、
ヴォーカルの中ノ森文子のやりたい方向性との間で、
うまく落としどころを探せれば、いいバンドになると思いますよ。
今後の成長が非常に楽しみです(^-^)

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