湯楽亭を出て、宇土半島三角に立ち寄りました。三角西港は、築港当時の岸壁が残され、レトロな建物が何棟か復元され、レトロな街並みを作り出しています。かつて小泉八雲が泊まったという、旅館浦島屋も復元されていました。港の目の前には大矢野島が見えます。写真は浦島屋です。
新鮮な刺身(ヒラメ、ヒラメのえんがわ、カンパチ、ウツボのたたき)にワタリガニ、タイの焼き魚などおいしい魚貝類がずらりと並びました。これでもかというくらいたくさんの食べ物があとから出てきました。最後の果物のデザートが出てくる頃には、満腹でした。秘湯の会の宿で、これほどの魚貝類が出てくるのは初めてだったかもしれません。今まではほとんど山の宿が多かったので。大満足の夕食でした!特にお刺身は絶品でした!
12日の宿は大矢野島西部にある弓ヶ浜温泉・湯楽亭に泊まりました。日本秘湯を守る会の会員宿です。テレビでも何度か紹介されている人気の宿です。宿の名物は洞窟風呂。宿の家族総出で掘ったのだそうです。写真はその洞窟風呂の内部の様子です。宿には単純温泉の白湯とナトリウム塩化物炭酸水素塩泉の赤湯の二種類の源泉が掛け流しで浴槽に供給されています。赤湯の方は結晶ができて、浴槽にどんどん蓄積していくので、配管の掃除を定期的にやらないと詰まってしまうのだそうです。テレビでは叩きつけて、結晶を取り除くシーンを見たことがあります。泉質もよく、気持ち良い入浴でした。
12日昼食後、私達は、対岸の島原半島を眺めながら、天草市本渡へ。天草上島へ渡り、松島有料道路を通って大矢野島に渡りました。松島パールライン(天草五橋)に差し掛かると車窓には美しい風景が広がります。車をとめて、しばし美しい風景を堪能しました。
鬼海ヶ浦の後は天草市苓北町富岡港近くにある、四季咲岬に行きました。その後遅い昼食になりました。天草の名物の一つにたこめしがあります。味千ラーメン苓北店で、たこめしセットをいただきました。たこめしは写真左下にあります。たこの味がしっかり出ているおいしいご飯でした。
12日、天草ロザリオ館見学後、私達は天草市崎津にある、崎津天主堂を見学しました。十年以上前にこの地を訪れた時に、小さな漁村である崎津地区にこのような立派な教会があることを大変感激した覚えがあります。天草は今でもキリスト教の信仰している人が多い土地です。少年遣欧使節団が残したキリスト教教育のレベルの高さを見るためにに、外国からわざわざ観光に訪れる人も多いと天草コレジヨ館で聞きました。天主堂の中も自由に見学できるので、見せていただきました。祭壇やステンドグラスがとてもきれいでした。
12日、船で天草の牛深港に上陸した私たちは、まず天草のキリスト教の歴史を紹介している、天草コレジヨ館に行きました。民宿えびす屋のご主人のおすすめだと伝えると、案内をつけてくださいました。16世紀後半、天草のキリシタン大名たちは、ヨーロッパに伊東マンショなど4人の少年を派遣しました。(天正少年遣欧使節団)その後天草には、コレジヨ(キリスト教の大学)が置かれ、世界的にみても、高度な教育が行われたそうです。江戸幕府により、弾圧され、隠れキリシタンの道に突き進む天草。ヨーロッパに渡った南蛮船や当時最高技術のグーテンベルク印刷機(複製)、少年遣欧使節団のローマ法王謁見の話など、詳しく説明していただきました。天草を観光する前に勉強になりました。