秋分の日を迎えました。今日の関東地方はよい天気。空気もさわやかで気持ちの良い陽気です。ここ数日、ようやくエアコン生活から解放されました。自然の風は心地よいですね。明日から3日間、仕事の関係で千葉県南部・南房総市に出張です。海の風景を眺めながらの仕事になりそうです。
8月15日(金)
改めて日南海岸の旅の地図を。今回はその旅の後半部分をお伝えします。
鵜戸神宮を後にした私たちは、九州の小京都・日南市飫肥(おび)へ。
飫肥は、豊臣秀吉の頃から、明治初期の頃まで伊東氏が治めていた飫肥藩の中心地です。
まずは、豫章館(よしょうかん)を見学しました。豫章館は藩主伊東家の住まいで、明治2年に建てられました。
南側の庭園は、規模と手入れの良さでは九州でも有数だそうです。とてもきれいな庭園でした。
次に訪れたのは、伊東氏の居城・飫肥城。大手門をくぐりました。
城の周りにはお堀がありました。
階段をのぼり・・・・・
飫肥城の中へ。
江戸時代の藩主の御殿を再現した松尾の丸へ。昭和54年に再建されました。
御殿は書院造りで、落ち着いた和室がたくさんありました。左側の湯殿はこけら葺きの総桧づくりの蒸し風呂(サウナ風呂)となっています。藩主の暮らしぶりが垣間見えました。この後、飫肥城歴史資料館を見学しました。館内には、飫肥藩ゆかりの歴史的資料が展示されていました。飫肥藩のことがよくわかりました。
飫肥城見学の後は「おび天本舗」のおび天蔵に寄って、飫肥天を食べました。飫肥天は魚のすり身に豆腐と黒砂糖、味噌をつき合わせ、油で揚げたてんぷらです。目の前で作って揚げてくれるので、できたてのアツアツをいただきました。薩摩揚げによく似ていますが、独特の味があり、とてもおいしかったです。
次に立ち寄ったのは、布さんの希望で間瀬田厚焼本家へ。厚焼き卵屋さんです。
布さんからご馳走していただきました。ほんのり甘い香りで、まるでプリンのような味わいの厚焼たまご。とってもおいしかったです。
飫肥の町並み。とても良く整備されています。まだこのほか、小村寿太郎記念館など見所満載の飫肥でしたが、時間の関係で見られませんでした。いずれゆっくり訪れてみたい場所です。
この後再び海沿いにでて、国道220号線を南下。南郷から国道448号線を南下して、都井岬に向かいます。途中国道が崖崩れで一台がやっと通れる仮設道路へ。2kmはある仮設道路を抜けるのに、手前の仮設信号で10分以上待たされました。その仮設道路の勾配がきついこと。信号を無視して進入していたら、すれ違う場所がなく、大変なことになるところでした。信号が青になる1分ぐらい前に10台程度の車がやってきました。
仮設道路を抜けるといよいよ都井岬。料金所で協力金を払って岬に向かいます。
途中御崎馬(みさきうま)という野生馬が道路沿いにたくさんいました。
開放時間は午後4時半まで。ぎりぎりセーフで飛び込みました。
階段を上ると灯台です。付近はソテツの自生地となっています。
船舶にとって都井岬灯台はとても重要な拠点であるようです。
灯台の上から駐車場方向を眺めたものです。灯台の上に登れるのは、全国でも数少ないようです。
海側の風景。さらに拡大すると・・・・・。
絶景かな。大海原に思わず見とれてしまいました。時間的に無理をしてでもここに来て良かった。そう思えた瞬間でした。この旅行の2日目、大阪南港からサンフラワーきりしま(ダイヤモンドフェリー)で鹿児島県志布志を目指していた8月10日の朝、この海上を航行していたフェリーから、都井岬を眺めました。そして、今回陸上からその海上を眺めることができました。感激です!!!!その反面、楽しい時はあっという間に過ぎてしまうものだとちょっぴりがっかりしていた都井岬見物でした。(「南九州の旅①・自宅から鹿児島空港」の記事はこちら)
その後、都井岬近くの小松ヶ丘広場から、鹿児島県志布志方面をながめました。西日がまぶしかったです。でも、海がきらきらと光ってとてもきれいでした。
近くには野生馬の御崎馬がたくさんいました。
さて、のんびりしていられません。都井岬を見学していたら、すでに5時をまわっています。この日は鹿児島市内の城山観光ホテルに予約を入れてありました。ここから鹿児島市まで直線距離でも100km。高速道路もありません。急いで鹿児島に向かうことに。国道448号線から再び国道220号線に戻り、鹿児島県志布志方面へ。途中道の駅「くにの松原 おおさき」に立ち寄り、ホテルに遅くなることを連絡。さらに、国道220号線の鹿屋、垂水を経て桜島へ(国道224号線)。この頃には日もすっかり暮れていました。途中桜島の噴煙がよく見えました。国分姶良周りだと距離も時間もかかるので、昨年に引き続き24時間運行の桜島フェリーに乗ることに。わずか15分の船旅です。
桜島フェリーを使うと大隅半島方面から鹿児島市内に出るのにとても便利です。国分、姶良をまわっていくのと比べればかなりの時間短縮です。料金も車を積んでも100円ちょっとと格安です。鹿児島市が運行しています。鹿児島の夜景がとてもきれいでした。
月明かりもとても幻想的です。船の上から桜島・垂水方面を望んだ写真です。
わずか15分の船旅。鹿児島市街地の桜島桟橋に到着した私たちは、すぐに、宿泊先の城山観光ホテルに向かいます。チェックインをして、再びタクシーで鹿児島市天文館の繁華街へ。夜遅くまで薩摩料理と焼酎をいただきながら、楽しい夜を過ごすのでした。
宮崎市から日南海岸、飫肥・都井岬の旅は、ハードスケジュールでしたが、何とか一日でまわることができました。鹿児島に着くのが遅くなりましたが、ちょっと無理をしてでも都井岬まで行けたことはとても良かったと思います。
いよいよこの南九州の旅も最終段階に入ってきました。翌16日は鹿児島市内を観光します。お楽しみに。
(つづく)
知り合いから、今朝宅配便で毬付きの栗がたくさん送られてきました。小さい頃は、栗拾いに連れて行ってもらって、毬付きの栗を見ることはよくありましたが、最近はなかなかありませんでした。布さんやブライアンさん、キュウママさんなら、すぐに絵手紙、ということになるのでしょうが、私には道具がないですし、その技量もありません。ですから、写真でみなさんにお届けです。
さて、いただいた栗はどうしようか?たくさんあるので、実家に持って行って調理してもらい、一部をいただくことにします。栗をいただくと本格的な秋の味覚を楽しめる時期がやってきたなと実感します。今晩いただくのが楽しみです。
送っていただいた知り合いに感謝感謝です。