経済と心の部屋

多田アソシエイツ 多田総合会計事務所

原点♪

2014年04月09日 | 日記



90年代からの日本版ビッグバンは、ヘッジファンドの自由化で経済を活性化させ、雇用の回復を目指しましたが、結局は失敗しました。金融を自由化すれば、全てがよくなるといわれていた時代・・・。金融の基礎理論は簡単で、損をしたか得をしたかだけなのです。リスクを取る人が儲かり、何もしない臆病な人は何も得られらいとさかんに吹聴していました。ところが結果は、ほとんどの国民は財産を失い元値以上に儲けた人は少なく、定期預金にしていた人だけが一番得をしたようです。ほとんどの国民が損をするようなルールは、どんな言い訳や経済理論を持ってきても説明が不可能だと思います。本来の金融とは、単にお金を動かすことが目的ではなく、モノ・サービスの経済活動を支え、持続的な社会を維持発展させるための投資の手伝いをすることに尽きます。文化面も含めて、薄っぺらな世の中になってしまいました。全てに原点回帰が差し迫って必要だと痛感します。