日本では、多くの人が『肩こり』を経験ししていますが、アメリカには『肩こり』という言葉がないそうです。それではアメリカ人は肩が凝らないのかというと、むしろ日本人よりも凝っているというデータが出ています。ところが『肩こり』という言葉と概念がないために実際には凝っていても、それを『肩こり』という感じでは自覚できないのです。とても興味深いことだと思います。「『依存心とか甘え』という言葉みついても同様です。『肩こり』の話と同じで、依存心とか甘えという言葉の意味とか概念がないために「依存している」と自覚できないわけです。それでは、依存心とは日常の中でどのような形で現れてくるものなのでしょうか。『肩こり』なら首筋が張ってくる、頭痛がするなどの症状があるように、依存し過ぎる場合、どのような症状になるのでしょうか。まずは「不安」となって現れます。誰かをあてにし過ぎているとき、何かをよりどころにし過ぎているときに、私たちの不安感は大きくなります。できるだけ「他人を当てにし過ぎないで生きよう」と自覚するだけでも不安が弱まるのを実感できます。