世の中のあらゆる仕組みが複雑になっている現代では、専門職も例外なく不安社会の一員になっています。The only thing we have to fear is fear itself.(私たちが恐れなければならない唯一のことは、恐れそのものである。)大恐慌の時のルーズベルト大統領の言葉です。今の時代と酷似していますので、時に感じるものがあります。「恐れ」という感情を抱いている限り、恐れはなくなりません。そして、その恐れを作り出しているのは自分自身です。自信を失ったときに、人は恐れや不安を感じるのだと私は思います。その自信を得るためには、自分を信じて、社会を信じて前向きに生きることに尽きます。
世の中のあらゆる仕組みが複雑になっている現代では、専門職も例外なく不安社会の一員になっています。The only thing we have to fear is fear itself.(私たちが恐れなければならない唯一のことは、恐れそのものである。)大恐慌の時のルーズベルト大統領の言葉です。今の時代と酷似していますので、時に感じるものがあります。「恐れ」という感情を抱いている限り、恐れはなくなりません。そして、その恐れを作り出しているのは自分自身です。自信を失ったときに、人は恐れや不安を感じるのだと私は思います。その自信を得るためには、自分を信じて、社会を信じて前向きに生きることに尽きます。
行動経済学は、心理学と経済学を融合した経済学の一分野です。行動経済学では、同じ情報や事実であっても受け取り方の差異によって異なる効果が表れることを「フレーミング効果」と言います。フレームは「枠」や「枠組み」を意味する言葉です。人は、一度、ある枠組みで意識が固定されてしまうと、それを覆すことが難しくなります。人は一般的に、「希少価値の高い宝石ほど値段が張る」との意識をもっています。このため、宝石の値段を下げれば下げるほど、宝石の価値が低く見られて、売れなくなります。逆に値段を上げれば上げるほど、宝石の価値は高く見られて、欲しいという人が続々と現れることになります。同じように、百貨店の「閉店セール」も、フレーミング効果です。「百貨店は良い商品を扱っている」という固定的な意識がありますので、閉店セールというキャッチを見聞きした途端、「処分売りで良い商品が安く買える」という期待が膨らみます。そのために、大勢の人が殺到することになるのです。標準的な経済学では、「人間の行動は合理的である」と想定しているのですが、現実の人間は、意思決定の参考となる情報を無視することが多いのです。
“Doing Nothing”〈何もしないこと〉・・・・「現代人は、競争社会の中で、効率を重視した生産や行動ばかりを毎日行っているので、肝心の『生きる意味』を見失っていると感じます。静かな時間を持ち、何もしないでいると、自分がどういう人生を送ればよいかが分かってきます。本当に不思議なことですが、有意義に生きる方法は、何もしていない時、行動を止めた時に掴むことができます。つまり『立ち止まった時』にこそ、人生の広がりが発見でき、人の愛情の深さについて感じることができます。休息することは、後退することではなく、前進するためのエネルギーを培うこと。積極的に何もしない時間が、人生を豊かにします。
「どうしてこんなことになってしまったのだろうか?」「どうしてあんなことをしてしまったのだろうか?」などと、過去に意識が向いている人が多くおられます。過去の失敗を冷静に検証することは大切ですが、それにとらわれ過ぎて前に進めなくなってしまったら残念です。そのような場合には「未来質問」が有効です。未来に向けての質問をすることで、相手の人から可能性を引き出すことができるのです。「どうすれば、これからできるようになるのでしょうか?」「次回はこの失敗をどのように活かせるのでしょうか?」のように、過去ではなく、未来につながる未来質問をします。人間の脳は、質問されると全能力を使って、それに答えようとする機能があります。最良の質問は、最良の答えを引き出します。未来質問をすれば、人の脳も意識も自ずと未来志向になります。人に対して未来質問ができるようになりますと、自分に対しても未来質問をすることで、自分の中から未来が広がっていくようになるのです。
流通業界では、昨年と同じことをしていると既存店売上高が4%落ちると言われてます。何もしなくても売上が落ちるのは、競合店が新たに出店したり、商品やサービスが陳腐化するからなのです。現状維持を目指すとすれば、必ず売上を4%伸ばす手を打たなければなりません。この法則はビジネスマンにも当てはまります。昨年と同じ状態で進歩がない人の場合、成果の質や量が確実に落ちます。定期昇給が期待できず、成果が年収に直接跳ね返る時代においては、成長のない人の年収が4%すつ減っていくことになるでしょう。マイナス4%のハンデを跳ね返すには、語学・会計・経営等、何でもよいのですが自己投資が必要となります。自分を磨き続け、自分自身をプラス成長に導かなければなりません。