同感です。「チング、俺たちの伝説」の評論①

チング、,再発見された宝石たち。ワン・ジヘ,ペ・グリーン,ヒョンビン

[ハ・ジェグンのTVの話]
最高のドラマ<チング、俺たちの伝説>がさびしく幕を下ろした。<スタイル>のようにあきれる作品も話題作に浮び上がるところなのに、<チング、俺たちの伝説>のようによく作られた作品がこのように無関心と冷遇の中で退場するとは。確かに世の中は不条理だ。
<チング、俺たちの伝説>は映像美、緊張感、重量感、没入など、どれ一つたしなめることがなかった。ひとつ問題があるならばチンピラを過度に格好良く描き出したこと。この点だけは確かに残念だった。
しかし<チング、俺たちの伝説>は‘素敵なチンピラらの残忍な暴力’という物足りなさで分類することはできない強力な美徳がある。
この作品は中盤部に苦しい人間たちの話を立派に描き出した。それは暴力チンピラ劇の映画と違った、ドラマ<チング、俺たちの伝説>だけの独自の魅力を創り出した。
映画<チング>が素晴らしかったとすれば、ドラマ<チング、俺たちの伝説>は苦しかったのだ。見る人を苦しくさせる凄然な話が、映画製作チームの事前製作で作られた最高の映像美に繰り広げられた作品だった。ところでなぜつぶれたのだろうか?
<チング、俺たちの伝説>は基本的に週末深夜編成なので不利だったし、決定的にくすんでいる話なので不利だった。その上劇序盤に映画のような内容を交差編集したことは混乱を招いたし、暴力とモザイクは拒否感を呼んだ。5回から最高のドラマが繰り広げられたが上のような悪材料は結局<チング、俺たちの伝説>を悲運の作品にしてしまった。
だが明確に話せるのは、商業的成功の有無と別個でこの作品が宝石のように光る俳優たちを残したという点だ。
すべての俳優が光ると見えた本当めったに見ないドラマであった。
主要人物らとその人物らの周辺にいる教師、家族、先後輩などが皆光った。
そして、中でも一部を簡単に片付けるのはつらいことでも、若い俳優たちの中で、挙げようとするならワン・ジヘ、ペ・グリーン、ヒョンビンなどが特に記憶に残る。