旅するはらっぱ~日々旅日記

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各地の各智を旅する、

はらみづほの旅日記です。

はらっぱニュース◆2015年5月4日号≪オーガニック甘夏を注文しよう!≫

2015年05月04日 | さっぽろ旅
お元気ですか?

私はダウンしておりました…

GW前から九州取材に行くはずが、12年前の交通事故の古傷がたたって膝の靱帯と半月板を損傷し、膝がパンパンに腫れあがってモーレツに痛み出し歩行不可能に…

おかげさまで松葉杖は1週間弱で必要なくなりましたが、結局、GWも実家で養生、となりました。とほほ…(*´ω`)人生ってほんとうに、いつ何が起こるかわかりませんね…

このできごとは、興味深いカラダの深層(真相)作用の為せるワザだったので、いつかまたじっくりお伝えしてみたいと思いますが、今日は、そんな文字通り「足止め」をくらった私に九州から届いた元気エネルギー、オーガニック甘夏のお話をば。


届いた箱をあけると…





熊本県水俣市のエコネットみなまたさんから届いた、甘ずっぱ~い香り豊かな春の幸です。

~*~*~*~

実は先日、しばらくごぶさたしていた、このグループの事務局につとめるI子さんから、

「今年は数年に一度の大豊作の年で、甘夏がまだまだ在庫が残っています。
もしよろしければ、少しでもいいので助けていただきたくメールしました。このままでは腐ってしまうばかりで悩んでおります」


というメールが届き、一気に12年前の春にタイムスリップした気持ちになりました。

~*~*~*~

今から12年前の2003年の春、6年間の世界旅行を終え帰国する前日に、私はタイで、知人から転送されてきた彼らのメールを受け取ったのです。

そこには、今ではI子さんの義理のお父様になったOさんの切実な想いが、こんなふうに綴られていました。


『夏みかんが好きな方へ。

私たちは熊本の水俣市で、農薬を使わずに甘夏づくりをしている農家の集まりです。

最近、日本人のすっぱいもの離れが激しく、甘夏が売れずに困っています。

「自分たちが水俣病で苦しんでいるのに、人様の口に入るものに毒を使ってはならん」という想いで、虫害も病害も薬品を使わず必死で乗り越え一生懸命育ててきた甘夏の木を、もうどうすることもできず、泣きながら半分切りました。

夏みかんが好きな方は、どうか買ってください』



世界を旅し、エクアドルのバナナ農園の取材をはじめ、アフリカ、アジア、南米…などで、農家の人々の過酷で真摯な仕事ぶりを目の当たりにしてきた私は、農薬や化学肥料が化学兵器の薬剤を転用したものである事実を知った衝撃もあいまって、彼らの問題が他人事とは思えず胸がいっぱいになり、即注文。

まだ歯がはえていない歯ぐきで甘夏にかぶりつくほど、幼いころから甘夏好きだったエピソードとともに、メールを送信しました。

帰国後に受け取った甘夏便には、Oさんの達筆な筆書きで心のこもった巻物風のお手紙が添えてあり、それから交流が始まって、東京の最高裁判所で水俣病の関西訴訟が行われるときに、「公判を観に来ませんか」とOさんに誘われ、裁判所前で、お初にお目にかかることに。

社会的にも大きな注目を集めていたこの裁判は全国からやってきた傍聴希望者でごったがえしていて、旅帰りの私はあまりの人波にビックリでしたが無事Oさんとお目にかかり、なんとOさんの計らいで「ぜひその目で見て感じてください」と貴重な傍聴券を1枚いただき、人生初の裁判傍聴を体験。

小学生時代に教科書で習った水俣病は決して過去のものではなく、今も苦しむ人々が大勢いるという事実や、被告である熊本県や国(もう一つの被告はチッソ株式会社)側の心無い答弁と、原告である水俣病患者の人々の胸に迫る訴えとのギャップに衝撃を受け、公判後の集会では「長年苦悩してきたけれど、同じ一生なら今後は笑って生きようと思う」と語る原告団の女性の表情などに、心を揺さぶられたのでした。

その後、現場を体感すべく水俣のOさんたちの甘夏の畑や不知火海を旅し、水俣病の発生地とはとても思えない美しく輝く景色と、深い苦悩を抱える人々のたくましい優しさに全細胞で感動した私は、帰国後から開催していた交流イベント『世界旅人サロン』を、甘夏の収穫期に合わせて水俣で開催。

(そのとき甘夏収穫の合間に撮った1枚)

以来、しばらくごぶさたしてしまっていたのですが、この写真のいちばん左に写っているI子さんから、12年ぶりの甘夏SOSメールを受け取った、というわけなのです。

以下が価格で、5月いっぱい出荷可能とのことなので、みなさんぜひ、「エコネットみなまた」までふるってご注文くださいませ。

上記HPにある問合せ欄からではなく、以下のメルアドや電話から、私のブログを見た旨を伝えて注文すると、HP価格より少し割安の、以下の価格にしてくださるそうです!

・メールアドレス: nosawa@plum.ocn.ne.jp
・電話番号: 0966-63-5408


<10kg・1箱・税別・送料込み>(1玉の大きさによりますが、10キロ=25~30玉くらいかな…)
九州:2870円
関西・中国・四国:2970円
関東・東海・信越・北陸:3070円
東北:3170円
北海道:3420円

<5kg・1箱・税別・送料込み>
九州:1900円
関西・中国・四国:2000円
関東・東海・信越・北陸:2100円
東北:2200円
北海道:2450円

<10kg箱を2箱以上を同じ場所に送る場合は割引あり>
2~3箱…1箱につき100円引き
4~9箱…1箱につき200円引き
10箱以上…1箱につき300円引き


ところで、この甘夏みかん、手塩にかけた無農薬無化学肥料ゆえ、安心して皮まで食べられ隅から隅まで捨てるところがありません。

私はさっそく、オレンジピールマーマレードをクック。

↑ザクザク切って、オレンジピールつくり中。


↑細かく切って、マーマレードつくり中。


↑できあがったら、煮沸した空きびんに詰め脱気。これで、半年以上の常温保存もバッチリ!


↑オレンジピールは、砂糖をまぶす代わりに天日干し実験中♪


↑マーマレードを、ごまの南部せんべいの上にのっけたら…いや~合うのなんの!!!(マーマレードやオレンジピールにするのが面倒なときは塩漬け保存する手もあり。オレンジ風味のチョイ苦さわやか調味料になります)


↑種は日本酒につけておくと、ペクチン効果でトロ~リとした美容液に!数滴でお肌にスルーンとのびてしっとりスベスベになり、超オススメです!


マーマレードやオレンジピールを作る時には中身のジュースも使うので、余った皮はパリパリに干してキープ

水やお湯で戻せば必要な時に調理でき、乾いたものをお風呂に入れればアロマ入浴剤として楽しめますし、砕いて粉にしておくと、漢方効果いっぱいの陳皮(ちんぴ)に。


甘夏は、ゆでるとなぜか甘味が増し、

ゆで汁は洗い物に使うと、オレンジ油効果で油汚れもよくとれて、い~い香り!そのまま湯船に入れるのもオススメです。


ゆでると皮もむきやすくなり、マーマレードオレンジピールづくりのときも、苦味を取り除くためのゆでこぼし回数を減らせて便利。

(★通常のMYレシピ ⇒ 刻んだ甘夏の皮を3~4時間水に浸しておき、苦味が浸み出した水を2回取り替えてから、2回ゆでこぼし、砂糖・甘夏の絞り汁・レモン汁・自然塩少々を加えて煮ると、美味しいマーマレードやオレンジピールが完成!)

いやはや何とも捨てるところがひとつもないオーガニック甘夏みかんは、超オトク!ヽ(^o^)丿ぜひ取り寄せて、イロイロお楽しみくださいね♪

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ちなみに、甘夏と一緒に取り寄せた、いりこ、アオサ、ごま油も絶品です!

おかずにも、おやつにもピッタリ。も~美味しくてたまりません。もっと注文すればよかった…!(≧o≦)


不知火海の潮の香りいっぱい…!お味噌汁に入れて、ほっこりしあわせ~♪


このごま油は特に、昔ながらの古式圧搾法で作られているだけあって、料理の質が格段に上がります。

製造元は堀内製油さんで、エコネットみなまた仕様のものは、ちょっと割安のようです。

そこらへんのスーパーで売ってる大量生産品のごま油は、化学物質でゴマを溶かして油にしているそうな!油は脳に直接作用するらしいので、要注意ですね~!

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…というわけで、最後に、9年前の5月にメーリングリストで配信して大きな反響をいただいた水俣についてのエッセイ『半世紀の旅』を下記に置きますので、お時間の許す方は、ぜひ読んでみてくださいね。

自分で書いたものながら、今読んでも胸が熱くなる内容です(笑)

≪半世紀の旅~水俣甘夏ものがたり≫


甘夏ビタミンで、香りゆたかな春をお過ごしくださいませ~♪




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