MARUMUSHI

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民主主義の押売り。

2011-05-08 21:32:43 | インポート
グラウンド・ゼロで千人が歓声 ビンラディン容疑者殺害

オバマ大統領はこれを受けて「正義は達成された」という旨の発言をしている。

悪いヤツはやっつけろ、ってことかな?
正義。
誰の正義だ?誰のための正義だ?
確かに、オサマ・ビンラディンは9・11テロを指揮していたのかもしれない。たぶん、そうだと思う。
でも、違ったかもしれない。
とにかく、彼は殺された。

9・11テロから端を発したイラク戦争は、アメリカ側諸国の勝ちで終わった。いつの間にか、フセインは捕まり、処刑されていた。
そして、イラクの独裁的政治が終わりを告げ、民主的政治が持ち込まれた。
民主主義は良いものだ。
国民が国民の進むべき道を決める。
Of the people, By the people, For the people.
悪くない。

でも、不思議に思うときがある。
自分の住む国を民主主義にするかどうかは、民主的に決まった事が無いケースがいっぱいある。民主主義の押売りだ。
日本は、2回、民主主義の押売りを受けた。一回目はペリー来航で、二回目は第二次世界大戦後に。
中国は、途中で若干道を違っているけど、孫文とその仲間のごく一部で民主化を進めた。
民主主義を取り入れますか?取り入れませんか?と民に問うた事例はあるんかな?と思う。

取り入れないほうが良かった場合だって、ひょっとしたらあるのかもしれない。
キューバなんてのは上手くいってると思う。
中国もまぁ、問題はあるものの、上手くやってる。
上手く行っている事例から学び、それを模倣すれば、存外共産主義だって悪くないんじゃないか?と時々思う。

ちょっと、話がずれてきてるかな?

まぁ、とりあえず、ビンラディンが殺されたことで正義が達成されたとしよう(この際、誰の正義でも良い)。
彼の死を受けて、タリバンは新たに報復を画策し始めたようだ
各国はテロに警戒し始めてる。

正義を達成して、緊張を産み、新たな悲しみや憎しみの火種を撒く。
正義を標榜して戦争するヤツに碌なヤツはいない。
でも、正義を標榜せずに戦争するヤツはいない。みんな、自分の行いは正義だと思っている。

きっとまた、誰かが傷つく。誰かが死ぬ。
そして、誰かがまた涙を流し、憎む。
これが繰り返される。

理不尽を堪える。しかし、理不尽を決して許さない。
人はいつになったら、これを覚えるんだろう。


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