MARUMUSHI

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【ファイト!/中島みゆき】。

2018-03-02 18:07:25 | インポート
中島みゆきの【ファイト!】という歌を聴いたのは、たしかラジオで聞いたから中学生だったと思う。中島みゆきがDJやってた『お時間拝借!』で流れてたんよな。
他であまり聞いたことのない、地の中島みゆきの声と勇ましい感じの曲調。でも、歌詞はさっぱり違う。陰惨な内容しか出てこない。
という所で、ラジオの放送は切り替わり。。。
それから何年か(?)して、カローリーメイトのCMで満島ひかり歌ってたように思う。応援歌として。
今日たまたまCDを手に入れて改めて聞いて、歌詞を見ると、この歌って応援歌じゃないよね。
登場人物全てが負け犬。敗残者。

「勝つか負けるかそれはわからない それでもとにかく闘いの
 出場通知を抱きしめて あいつは海になりました」
彼は社会のどこかに居場所を求めてそこに出て行ったんだろう。野心的なのか反抗的なのか、とにかく何かと戦うために。
でも結局、彼は大海の一滴でしかなかった。

「闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう」
闘わない奴等は、闘う者には手が届かないところにいる。闘う奴等はあがく姿を見て笑われる。


でも、彼女はそれらの全てに「ファイト!」という。
応援のファイトではなく、ゴングのファイトだ。
「力ある者が力無き者を足蹴にし、才ある者が才なき者の鼻面を好いように引き回す。これが人の世か?/映画 のぼうの城」
そう、それが人の世なのだ。根底はそうなんだと思う。
生きることは辛く苦しい。それでも人はどこまでも貪欲に生きたいと願う。
魂の無くなった肉体はそれでも爪を伸ばし髭を伸ばす。生への執着は気持ち悪いぐらいに人に張り付いている。
社会は理不尽で出来ている。それでもそこで生きていくしかない。
闘わなければ負け犬にすらなれないのだ。


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