MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『SHORT PEACE』。

2013-08-12 23:30:54 | 映画日記
『SHORT PEACE』を観てきた。
オープニングを含めて全5本のオムニバス形式の映画。

”九十九”も好きだけど、”武器よさらば”が一番良いかな。

ときとして、あるプロジェクトが大きくなりすぎると、目的が形骸化し、ただ予定だけが先行してしまう事がある。
何をやっているか良く分からないけれど、とりあえずこれをやらなければ。
という状態だ。
”武器よさらば”の中で、彼らは重装備で武装し、何かを回収するために自立型戦車と戦うことになる。
ところが、いったいそれはなぜなのか?自立戦車の向こう側に誰がいて、それは何なのか?
それがよく分からない。
仲間が全員殺されて、ただ1人残った男は兵士として認識するためのドッグタグを壊されただけで、自立型戦車からは一般市民とみなされ、身包みを剥がされた上で解放される。
結局、男は誰と戦っていて、誰が男を殺そうとしているのか?ドッグタグを狙っているわけも無く、何もかもが不明瞭だ。
それを、圧倒的なCGで大迫力でスクリーンに展開される。
まさに形骸化の象徴みたいな作品だ。




10。

2013-08-12 01:57:49 | インポート
『ワールド・ウォー・Z』の中で、”10人の賢者”という言葉が出てきた。
映画自体を酷評したものの、この考えは面白い。

賢者を10人集めて9人が同意見だった場合、残る1人は必ず反対意見を出さなければならない。
この反対意見は如何に荒唐無稽でもかまわない。必ず異議を唱えなければならない。
というルールだ。
(映画の中では、このルールに則り、感染の食い止めに一時的に成功する。というシナリオだ。)

小さな失敗は大して問題ではない。小さな間違いは正すことが可能だ。
でも、失敗の規模が大きくなると、決定的な間違いを起こしてしまうと修正は不可能だ。
馬鹿げているし時間の浪費にもなるけれど、大失敗を防ぐには、この10人の賢者は非常に有効だ。面白い。