馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

数字で見るBjリーグ 06-07 (その3)

2007年06月24日 | バスケについて考える
続いて日本人を分析。

(PER日本人上位20人)
1 Five Arrows 中川 和之 24.2
2 Albirex 長谷川 誠 18.5
3 Albirex 寺下 太基 18.3
4 Apache 青木 康平 17.7
5 Broncos 清水 耕介 16.3
6 Five Arrows 岡田 優 16.2
7 Broncos 清水 太志郎 15.5
8 Apache 仲摩 純平 15.0
9 89ers 日下 光 14.8
10 Five Arrows 竹田 智史 14.7
11 Broncos 庄司 和広 14.6
12 Evessa 仲村 直人 14.4
13 Heat Devils 与那嶺 翼 12.9
14 Five Arrows 喜多 誠 12.5
15 Grouses 呉屋 貴教 12.5
16 Heat Devils 三友 康平 12.3
17 Evessa 城宝 匡史 12.0
18 Apache 仲西 淳 11.6
19 Grouses 太田 和利 11.4
20 Albirex 小菅 直人 10.4

中川選手はダントツの1位。彼の場合はシーズン途中の参加でプレイングタイムが277分と少ないため、一時的な好調で数字がインフレしている可能性は排除できないが、それでも大したもの。

中川選手について特に優れているのは得点効率の高さ。Points per Shot Attempt(フリースロー・3Pを勘案した1シュートアテンプト当たりの得点)が、外国人選手を差し置いて見事1位。フリースローを貰う頻度はかなり低く、やたらとドライブインしないところは以前ABAでプレイしていた時とあまり変わっていないと見受けられるが、2P・3Pとも高確率。

他にも特筆すべきは、アシスト率リーグ上位24位と相応のボールタッチの機会を保ちながら、ターンオーバー率が8.3%とリーグで7番目に低い。また時間当たりスティール数もリーグトップ。この辺はABA・USBLでアメリカの激しい当たりに慣れたお陰か。

長谷川選手は昨年に続いて第2位。昨年はシーズン途中での怪我があったからか、今期はPER自体は若干上がっている。この歳でPERを上げるのはすごい事。

今年の日本人「掘り出し物」は寺下選手。プレイングタイムは339分とトップ20人のなかでは最も少ないながらPER第3位。3Pの成功率の高さと、すべてをそつなくこなす器用さが売りか。

高松の竹田選手もオールラウンド、といった感じ。果敢にドライブしているのか、日本人にしてはファウルを貰う頻度が高い。ターンオーバーとファウルを抑えるのが今後のカギか。

仙台の日下選手と大分の与那嶺選手は、ともにボールコントロールに優れた選手。アシスト率が高く(それぞれ3位・1位)、ターンオーバー率が低い(9位・26位)。与那嶺選手はもっと試合に出てもいいような。。。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅ればせながら (HOOP-MMF)
2007-06-26 08:01:25
気づくの遅くて探しました、月バス。やっとギャラリースポーツで発見。・・・・誰だこいつ!!もう私の知ってる敏腕トレーダーのIさんじゃない。まあ、非常に好感もてる記事でしたね。
bj分析面白いです、そうか中川はそちらでプレイしていたんですね。確かにそう言われれば随所にその影響がみらます。
知ってるかどうか分かりませんが日本バスケット界は大変なことになっています。今時珍しいくらいせこい内紛です。これでは当面オリンピックどころではないでしょう。多分有望選手も日本出て行き空洞化が進むでしょうね。逆に個々のレベルは上がりNBA選手も複数輩出するきっかけになると予想してますが。
MMFはすったもんだありながら何とかやっております。一段上のレベルを経験する意味もあって東京都のクラブチーム選手権に出場しようと思ってます。
帰国の際には遊びに来てください。
返信する
Re (t123da)
2007-06-26 11:20:19
わざわざ月バス見て頂いたとは恐縮です。先日、月バスの写真を見た知り合いに、「太った松本人志みたい」といわれました。痩せます。

内紛の話は聞きました。確かにここまで来たら、いっそ国内での選手育成を放棄して、みんな海外に行かせてしまう、ってのも一つの手かもしれませんね。

転職して純朴さを失ったH場さん、「キレテない」「パチョリック」Tウチさん等、MMFシニアの皆さんにもよろしくお伝え下さい。
返信する