馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

Strong Island Sound VS Harlem Strong Dogs (ABA)

2005年12月13日 | NBA等観戦記(New York)
以前アメリカのマイナーリーグUSBLに帯同したことがあったが、今回は同じくマイナーリーグのABAで日本人が所属するチーム同士が対戦するというので、日曜日に見に行ってきた。

チームの一つは、中川選手が所属し、NYハーレムを本拠地とするHarlem Strong Dogs。対戦相手は藤野選手が所属するStrong Island Sound。ところがなんと、藤野選手は前日の試合終了間際にアキレス腱を切ってしまったそう。大変残念。試合中はなんと親切な、ベンチ裏でドリンクをコップに注いでいた。オフのトレーニングでビルドアップして臨んだ今シーズン、早々の怪我でさぞかし落胆も激しかろうに、それでもチームのために自分のできることをこなしていた藤野選手。国民性の違いもあろうが、生き馬の目を抜くマイナーリーグの世界でこういった姿勢に出会うのは稀な事。早く復帰できるように頑張って欲しい。

会場の客は3~4割程度が日本人。過去に見たマイナーリーグのフランチャイズに比べるとEquipmentも整い、人員もかなりのもの。さすがJapan Moneyがついていると違いますな、といった感じ。でもこの投資のリターンは一体どれくらいになるんだろう。。。

試合の方は、サイズと幅に勝るStrong Islandが優位に試合を進める。もう少しハーレムは幅のある選手を取った方がいいような気がする。見ると1番から5番までみな線が細い。逆に相手は1番から5番までどれも幅がある。代わる代わるにポストアップされ、押し込まれてリバウンドをねじ込まれて、という感じ。一方ハーレムはオフェンスの軸が無く、かろうじてオールコートトラップで追いつく。マイナーリーグではよくあることだが、選手の出入りも激しい上に練習にそれ程時間も裂けず、結果ベンチがあまり選手の力や得意なプレイを把握できていない、なんてことがある。ハーレムの選手起用を見ているとちょっとそんな気がした。最後はミスが続き突き放されて負け。

日本人期待の星、中川選手はハーレムのスタメンとして頑張っていた。日本でのプレイは見たことがないが、リーチの長い外人相手でもそれ程ボールコントロールには支障があるように見えず、またドリブルから直接繰り出すワンハンドパス(特に左)もうまく、こっちのバスケにかなりアジャストできているという印象。アウトサイドがこの日はあまり入っていなかったが、他の1・2番があまり外がありそうもないので、チームからは彼のシュートはかなり計算されているような雰囲気。前述の通り相手のPGの体格がゴツくポストアップでかなり押し込まれ、逆にオフェンスではなかなか中には入っていけなかったが、切替では素早いハーフコートへの持込でテンポを上げていた。ぜひ頑張って欲しい。


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