馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

数字で見るACB 09-10(その2)

2010年01月05日 | バスケについて考える
これのお陰で大分スペインの地理に詳しくなった。

前回に続いて、今回はここまでの総合的な貢献度を見てみたい。使ったのは、月刊Hoopで隔月で書かせて頂いている「深遠なるスタッツの世界」の、第9回でご紹介した調整後エフィシエンシー。基本的には、NBAで紹介されているエフィシエンシーをベースに、ペースや出場時間の違いを考慮したもの。

# Name AdjEFF
1 Stanko Barac 28.8
2 Ricky Rubio 22.9
3 Juan Carlos Navarro 21.9
4 Tiago Splitter 21.8
5 Darjus Lavrinovic 21.4
6 Richard Hendrix 20.6
7 Fran Vázquez 20.6
8 Marko Banic 20.2
9 Gerald Fitch 19.7
10 R. Hettsheimeir 19.5
11 Andy Panko 19.3
12 Erazem Lorbek 18.9
13 Novica Velickovic 18.7
14 Esteban Batista 18.3
15 Kostas Vasileiadis 18.2
16 Sitapha Savané 17.8
17 Joel Freeland 17.4
18 Álex Mumbrú 17.3
19 Clay Tucker 17.1
20 M. Andriuskevicius 16.8

リーグ1位はStanko Baracで、2位以下とは貢献度に圧倒的な差をつけている。Usage(40分当たりの攻撃回数)は19.4回(リーグ42位)とそこそこシュートをクリエイトする能力がありながら、True Shooting%(フリースローや3ポイントも考慮した総合的な得点効率)は71.3%(同5位)と、決定力も高い。2メートル17センチの長身を活かし、40分当たりリバウンド数13.7本(同1位)、ブロック数2.7本(同5位)。その割りにターンオーバー率は6.6%(リーグで下から4番目に低い数字)。よほどスタッツの計測やウェブサイトの表示に間違いがない限り、相当いい選手。なんでこんなにいい選手なのにプレイングタイムが短い(平均出場時間13.1分)のかと思ったら、40分当たりファウル数7.3個(リーグ4位)と、出したくても出せないのかもしれない。この選手、WikipediaでみたらPacersが契約権を持っているみたい。怪我人だらけで苦しんでいるペイサーズに今から来てくれないものかな。。。

リーグ1位のFC Barcelonaからはトップ20位に4人(Rubio、Navarro、Vasquez、Lorbek)がランクイン。Rubioはプレイングタイムがチーム内でも4番目とそれ程長くない(1試合平均20.1分)ながら、出場時間の違いを考慮した総合的な貢献度ではチーム1位。Lorbekもペイサーズに過去ドラフトされたそうだ。こいつも早く来てくれんかな。

4位に入ったTiago SplitterはかつてSpursにドラフトされたそうだ。Splitterは2メートル12センチのブラジル人フォワードセンターで、Baracと同じCaja Laboralに所属。このツインタワーは凄い。

この中でRubio以外にNBAにきそうな選手としては、10位のRafael Hattsheimeirと17位のJoel Freelandがまだ23才と若く、伸びしろありそう。Hattsheimeirはブラジル人で、2メートル8センチ。40分当たりリバウンド数12.0個(リーグ2位)とリバウンド力高い。しかし身長がセンターとしては低いせいか、40分当たりのブロック数0.4個と非常に少なく、ディフェンス面でやや不安。Usageも16.9回(リーグ82位)と、自分でシュートをクリエイトする力はそれ程高くないのかもしれない。

Freelandはイギリス人で、2006年にポートランドが指名済。ヨーロッパに残って力をつけているところのようだ。他のセンターに比べるとリバウンド力がやや劣る(40分当たりリバウンド数は8.3本、リーグ33位)のと、アシストする意欲が全く見られない(アシスト率3.3%、リーグで下から10番目の低さ)のが気になるところ。


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