馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

数字で見るEuroleague 09-10(その2)

2010年01月30日 | バスケについて考える
スーパーボールはコルツとセインツ。セインツのQBはPurdue出身のDrew Brees。小生にはこれ以上ない組み合わせ。

前回の続きを。まずはUsage(40分当たりの攻撃回数)。

# Name USG
1 TRAORE, ALI 25.4
2 BJELICA, MILKO 25.3
3 BECIROVIC, SANI 25.0
4 WOODS, QYNTEL 24.5
5 ANDERSON, ALAN 24.5
6 NAVARRO, JUAN CARLOS 23.9
7 HOMAN, JARED 23.9
8 RAKOCEVIC, IGOR 22.8
9 MARIC, ALEKSANDAR 22.3
10 GORDON, JAMONT 22.0
11 KLEIZA, LINAS 21.9
12 LAVRINOVIC, DARJUS 21.8
13 MACIULIS, JONAS 21.8
14 KAIMAKOGLOU, KOSTAS 21.8
15 MCINTYRE, TERRELL 21.6
16 NICHOLS, AUSTIN 21.2
17 DIXON, ROBERT LEE 21.1
18 KAUKENAS, RIMANTAS 20.9
19 DEAN, TAQUAN 20.8
20 WALSH, MATTHEW 20.7

1位はAli Traore。攻めまくりの選手のようで、アシスト率(攻撃回数に占めるアシストの割合)は3.9%(リーグ106位)。ミスも多く、ターンオーバー率は17.1%(同28位)の高さ。4位はかつてBlazersでプレイしていたQyntel Woods。攻撃回数は多いが、True Shooting%(3ポイントやフリースローを勘案した総合的な得点効率)は53.6%(同76位)と今ひとつ。

# Name AdjEFF
1 MARIC, ALEKSANDAR 28.5
2 LAVRINOVIC, DARJUS 25.6
3 MORRIS, TERENCE 25.1
4 MICKEAL, PETE 23.9
5 WATSON, TRAVIS 21.4
6 RUBIO, RICARD 20.7
7 KLEIZA, LINAS 20.6
8 SISKAUSKAS, RAMUNAS 20.3
9 MCINTYRE, TERRELL 20.0
10 SPLITTER, TIAGO 19.9
11 DOELLMAN, JUSTIN 19.1
12 SATO, ROMAIN 19.0
13 TRAORE, ALI 18.0
14 PEKER, KAYA 17.4
15 KHRYAPA, VIKTOR 17.4
16 HOMAN, JARED 16.8
17 TELETOVIC, MIRZA 16.7
18 LANGFORD, KEITH 16.4
19 TEODOSIC, MILOS 16.3
20 WALSH, MATTHEW 16.3

最後は調整後エフィシエンシーのランキング。調整後エフィシエンシーは、NBAで紹介されているエフィシエンシーをベースに、ペースや出場時間の違いを考慮したもの。1位はオーストラリア出身のAleks Maric。攻撃回数(9位)と得点効率(4位)の両方とも高く、中でも2PFG成功率72.4%(リーグ2位)、フリースロー試投数に対するFG試投数の比率0.870(同2位)が際立っている。Rubio様の総合的な貢献度は6位と、Euroleagueでも高いパフォーマンスを見せている。

このリストを見ていると、純粋なPGが二人(Rubio、McIntyre)しかいない。この前ACBの分析をしたときにも思ったのだけれど、国際ルールではPGとセンターの貢献度が、NBAに比べて低いような気がする。国際ルールの方がスペースが狭く、PGによる単純なドライブ&ディッシュや、ローポストでの1on1はNBAに比べて難しい。その分、相対的に2~4番の貢献度が高くなる。北京でUSAのスタメンに、ピックアンドロールが得意なChris PaulでもDeron Williamsでもなく、パッシングに優れたJason Kiddが入ったのは、そういった背景もあったのかもしれない。機会があったら一度しっかり数字で調べて見たい。


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