第1回目の引越しが終わり、家の中がガランとしている。
John Woodenが亡くなった。我らがPurdue大学出身ということはあまり知られていない。バスケットにおける功績はもちろんのことだが、教育者としても素晴らしい人だったようだ。ご冥福を祈りたい。
今更ながら、Hoop5月号「深遠なるスタッツの世界(第13回)」で、今年のMost Improved PlayerはAaron Brooksと予想したけど、一応当たってた。やっぱりMIPは平均得点の上昇が決め手。
ずっと書こうと思っていたこと。既に狂乱の3月から2ヶ月以上経過してしまったけれど、NCAAが盛り上がったのは男子だけではなかった。
今年の女子NCAAファイナル4には非常に個性的なチームが集まった。まずは大型ラインアップとトライアングルオフェンスで知られるStanford。。Stanfordは準々決勝でXavierと対戦し、相手のミス(ゴール下で2本をミス)とブザービーター(オールコートをドリブルの末、レイアップ)の末に下すという劇的な試合を経てここまできた。
準々決勝を見たときから気になっていたのは3年生のKayla Pedersenという選手。身長193センチで3番を務め、内外こなし、スピードあり、ハンドリングよし、ビジョンも広く、左手でのシュート・パスも器用に決め、これといった穴が見当たらない。Stanfordのトライアングルオフェンスの潤滑油と言える。
準決勝でStanfordと対戦したのはOklahoma。こちらはガード中心のチームながら、インサイドにはHall of FamerであるHakeem Olajuwanの娘がいる。試合の方は、Oklahomaのショットセレクションが悪く、前半から二桁差がつく。後半3点差まで追い上げるも、Stanford勝利。
ファイナル4のもう片方はBaylor VS Connecticut。なんといっても注目はBaylorの1年生、Brittney Griner。身長6フィート8インチ(2メートル3センチ)。サイズの割りに相応のスピードあり、加えてリーチも7フィート4インチ(224センチ)、ときたもんだ。まるでミニバスに1人大人が混じっているような感じ。準決勝Duke戦でみせたハイポストでのブロックは圧巻。
ちなみに、今回NCAAファイナル4まで残ったチームの、男女それぞれの選手の平均身長・身長のバラツキをベースに、このBrittney Grinerが男子でいったらどれくらいの身長にあたるのかを計算して見た。
(女子)
平均身長 183.0センチ
標準偏差 7.77センチ
選手数 52人
まず以上のスタッツをベースにすると、Brittney Grinerの身長は、平均から標準偏差2.6個分(=[203センチ-183センチ]/7.77センチ)離れていることになる。
(男子)
平均身長 197.2センチ
標準偏差 8.39センチ
選手数 59人
この標準偏差2.6個分を以上の男子のスタッツに当てはめると、219センチ(=197.2センチ+8.39センチ×2.6個)となる。今回男子Final4進出チームの中で、最も大きかったのはDukeのBrian Zoubekで216センチ。それを更に3センチ上回る大きさ。
219センチの身長は、NBAでいうとイルガウスカスと同じくらい。男子NCAAトーナメントにイルガウスカスが混じったと想像してほしい。しかも、Brittney Grinerのすごいのは、ガードやフォワードと比べても遜色ないくらいの機動力を備えていること。ガードのように走り回るイルガウスカス。。。相手にとってはたまったものではなかったろう。
優れた外角プレイヤーを獲得し、来年のBaylorは優勝候補に挙げられている。Brittney Grinerの成長振りにも期待したい。
John Woodenが亡くなった。我らがPurdue大学出身ということはあまり知られていない。バスケットにおける功績はもちろんのことだが、教育者としても素晴らしい人だったようだ。ご冥福を祈りたい。
今更ながら、Hoop5月号「深遠なるスタッツの世界(第13回)」で、今年のMost Improved PlayerはAaron Brooksと予想したけど、一応当たってた。やっぱりMIPは平均得点の上昇が決め手。
ずっと書こうと思っていたこと。既に狂乱の3月から2ヶ月以上経過してしまったけれど、NCAAが盛り上がったのは男子だけではなかった。
今年の女子NCAAファイナル4には非常に個性的なチームが集まった。まずは大型ラインアップとトライアングルオフェンスで知られるStanford。。Stanfordは準々決勝でXavierと対戦し、相手のミス(ゴール下で2本をミス)とブザービーター(オールコートをドリブルの末、レイアップ)の末に下すという劇的な試合を経てここまできた。
準々決勝を見たときから気になっていたのは3年生のKayla Pedersenという選手。身長193センチで3番を務め、内外こなし、スピードあり、ハンドリングよし、ビジョンも広く、左手でのシュート・パスも器用に決め、これといった穴が見当たらない。Stanfordのトライアングルオフェンスの潤滑油と言える。
準決勝でStanfordと対戦したのはOklahoma。こちらはガード中心のチームながら、インサイドにはHall of FamerであるHakeem Olajuwanの娘がいる。試合の方は、Oklahomaのショットセレクションが悪く、前半から二桁差がつく。後半3点差まで追い上げるも、Stanford勝利。
ファイナル4のもう片方はBaylor VS Connecticut。なんといっても注目はBaylorの1年生、Brittney Griner。身長6フィート8インチ(2メートル3センチ)。サイズの割りに相応のスピードあり、加えてリーチも7フィート4インチ(224センチ)、ときたもんだ。まるでミニバスに1人大人が混じっているような感じ。準決勝Duke戦でみせたハイポストでのブロックは圧巻。
ちなみに、今回NCAAファイナル4まで残ったチームの、男女それぞれの選手の平均身長・身長のバラツキをベースに、このBrittney Grinerが男子でいったらどれくらいの身長にあたるのかを計算して見た。
(女子)
平均身長 183.0センチ
標準偏差 7.77センチ
選手数 52人
まず以上のスタッツをベースにすると、Brittney Grinerの身長は、平均から標準偏差2.6個分(=[203センチ-183センチ]/7.77センチ)離れていることになる。
(男子)
平均身長 197.2センチ
標準偏差 8.39センチ
選手数 59人
この標準偏差2.6個分を以上の男子のスタッツに当てはめると、219センチ(=197.2センチ+8.39センチ×2.6個)となる。今回男子Final4進出チームの中で、最も大きかったのはDukeのBrian Zoubekで216センチ。それを更に3センチ上回る大きさ。
219センチの身長は、NBAでいうとイルガウスカスと同じくらい。男子NCAAトーナメントにイルガウスカスが混じったと想像してほしい。しかも、Brittney Grinerのすごいのは、ガードやフォワードと比べても遜色ないくらいの機動力を備えていること。ガードのように走り回るイルガウスカス。。。相手にとってはたまったものではなかったろう。
優れた外角プレイヤーを獲得し、来年のBaylorは優勝候補に挙げられている。Brittney Grinerの成長振りにも期待したい。