小さい声でもあげてみよう

ゲイでドクター。そんな僕の地味ぃな日常。

やっと。

2006-12-08 01:59:27 | いまのこと。
ようやく、電話をしました。

少し、声が震えました。

伝えたいことの半分も口にできなかったかもしれません。


徐々に疎遠になってきて、このまま、なんとなく。

というのは、嫌だ。けじめをつけたい。

前回会ったときに言われた、俺との関係に精神的に満足している、という先生の言葉。

でも、相手が今、どんな状況にあるのか、それすらよくわからないこの状況で

満足される、それはすなわち、もう相手を必要としてないということではないか。

先生には先生の今の生活があり、仕事上でも今が一番勉強しなくていけない時期。

そうなれば、今、接点がない俺の存在が消えることは必然であるとは思っている。

こんなとき、いつも黙っているが、今回ははっきり言ってほしい。


そう、伝えた。でも、まだ、少し、迷いが出てしまった。

今でも、先生のことは好きだ。そうでなきゃこんなに悩まない。

そうも言ってしまった。


先生はやっぱり黙っていた。

それで最後に

「自分でもどうしたいかわからない、少し時間がほしい」

と。


ふと、昔の自分がフラッシュバックした。

初めての彼女と付き合ったとき。

人として好意を抱いた彼女に自分はそれを恋愛感情だと思い込もうとして付き合った。

当然、心が伴わなかった。

彼女と接する事が苦痛を感じながらも

当たり障りなく、日々の会話を重ねたが、

ある日、思いつめた声で彼女から電話が来た。

彼女から、今日の俺のような言葉を言われた。それに

「自分の気持ちがわからない、時間がほしい」

同じ言葉を口にした自分を思い出した。


きっと、片思いに戻ってしまった恋人たちは

同じような会話を繰り返してきたのだろう。


答えは決まっている。

それでも、いい。

自分が恐れていたよりもずっと、ずっと、心は穏やかだ。