第2082回 走れチャプマン 球よりも遅く

快速左腕、スピード違反「御用」＝チャプマン、１５０キロで運転－米大リーグ

2012年5月23日（水）10:44　読売新聞

　【ニューヨーク時事】米大リーグで昨年、球速「１７１キロ」の快速球を投げて注目を集めたレッズのアロルディス・チャプマン投手（２４）が、１５０キロで自動車を運転したとして、スピード違反で現行犯逮捕された。

　米メディアによると、チャプマンは２１日未明、ベンツに乗ってオハイオ州コロンバス郊外の高速道路を運転し、逮捕された。免停中にもかかわらず運転しており、保釈金を支払って釈放された。

　キューバ出身の左腕は昨年４月、パイレーツ戦で投げた速球が１０６マイル（約１７１キロ）と球場で表示され、話題になった。今季は救援で１８試合に登板し自責点０、３勝１セーブと絶好調。マウンドでは絶対の武器となるスピードだが、今回ばかりは苦い経験になった。

いやー、こういう記事って、ホントに好き。
スピードが命のピッチャーが、スピードで逮捕されるなんて、
ホントにシャレになんない。
てか、もう笑うしかない。

読売新聞の記者は、最後の一文を書いているときに、
絶対笑いをこらえきれなかったはずだ。

しかも自分が投げた球よりも遅いスピードで逮捕されるのだから、
おもしろいにもほどがある。

そこで、エイトマンの主題歌をもじって、上記のようなタイトルにした次第。　

第2081回 スカイツリーｉｎあまくさ

スカイツリーと同じ高さに標柱　天草市の倉岳

2012年05月21日 熊本日日新聞

　天草の最高峰・倉岳（６８２メートル）の登山道に２１日、東京スカイツリーの背丈（６３４メートル）と同じ高さを示す柱がお目見えした。地域づくりグループ「くらたけ応援塾」が、スカイツリーの開業にあやかって倉岳をＰＲしようと立てた。

　柱はツリーをかたどった木製で、実物の約２６０分の１の長さの２・４メートル。「東京スカイツリー　てっぺんの高さです」の説明板を並べた。塾長の田中純久さん（５２）は「天草でツリーより高い山は倉岳だけ。同じ高さからの眺めを味わってほしい」

　登山道は木立の中を通っているため、八代海を見下ろす別の斜面にもさらに柱を立てる計画。スカイツリーの「天望回廊」の高さにあたる４５０メートル地点には、パラグライダーの離陸地もある。（農孝生）

「天草で（東京スカイ）ツリーより高いのは倉岳だけ」
そうなんだ。
考えてみれば、そうかもしれない。
なにせ、あまくさは島ですから。

てことは、あまくさのどこからでも、東京スカイツリーが見える・・・わけないか。

第2080回 福岡酒飲み禁止令

禁酒令の市長、役所周辺の飲食店にこう言った

2012年5月22日（火）14:26　読売新聞

　相次ぐ飲酒絡みの不祥事を受け、２１日から全職員の１か月飲酒禁止を始めた福岡市の高島宗一郎市長は２２日の定例記者会見で、「賛否はあるだろうが、『飲酒について考えるいい期間』と前向きに受け止め、自主的に集まって話し合った職員もいると聞く。気持ちを一つにして取り組んでいきたい」と、初日を終えた感想を語った。
　職員の利用が多い市役所周辺の飲食店に対しては、「誇れる市役所にするための１か月。迷惑をかけるが、長い目で見守ってほしい」と理解を求めた。
　福岡県の小川洋知事も同日の記者会見で、「人ごとではなく、県としても職員一人ひとりの意識に働きかけたい」と述べた。

１ヶ月飲酒禁止令。
飲んべえのワタクシに耐えられるかな。

ただ、家の中の飲酒は禁止の対象外らしい。
外に出てあれこれ騒ぎを起こす可能性が低いからだろう。

しかし、もし家の中で飲酒して、
それが原因で不祥事が起こったとしたら、
やはり全面禁止になるのだろうか。
なりかねないなあ。
上記記事のトーンから考えると。

飲んべえのワタクシとしては、
こんなストイックなやり方に走るよりも、
飲んでも問題のないシステムを作った方がいいような気がするのだが。

第2079回 通知表隠匿は公用文書毀棄罪です

女性教諭、通知表隠す「同僚男性困らせようと」

2012年5月21日（月）13:41　読売新聞

　神奈川県警茅ヶ崎署は２１日、茅ヶ崎市立小和田小の教諭高橋智実容疑者（３０）（茅ヶ崎市松林）を公用文書毀棄の疑いで逮捕した。
　発表によると、高橋容疑者は３月１０日、同小の校長室で保管していた４年生の通知表２枚と同学年１学級３５人分の算数の観点別評価などを記載した文書１枚を持ち出し、隠匿して使用できない状態にした疑い。
　通知表は同２３日の終業式で配られる予定だった。なくなったため児童には新しく作成した通知表が配布された。
　高橋容疑者は調べに対して容疑を認め、「通知表などを作成した同僚の男性を困らせたかった」などと話しているという。同市は４月２日、これらの文書が盗まれたとして同署に盗難届を提出していた。

「同僚の男性を困らせようと思った」
なんちゅう幼い動機であろうか。
この男性教諭との間で何があったのかは知らないが、
通知表隠すなんて、先生として一番やっちゃいかんことでしょ。

結局この３０歳女性教諭。
同僚の男性どころか、
子どもたちも、学校さえも困らせてしまい。
そして自分自身も困ったことになってしまった。

困った人です。

第2078回 大混戦 制したのは旭天鵬

涙！旭天鵬、決定戦制し史上最年長初Ｖ／夏場所

サンケイスポーツ 5月20日(日)17時48分配信

　大相撲夏場所千秋楽（２０日、両国国技館）西前頭７枚目の旭天鵬（３７）が栃煌山（２５）との平幕同士の優勝決定戦を制して優勝。史上最年長となる３７歳８カ月での初優勝に涙を流した。平幕優勝は１３年秋場所の琴光喜以来となった。

　琴欧洲の休場で３敗の栃煌山が不戦勝。取組が始まる前に白鵬ら４敗の３人が優勝争いから脱落した。本割で旭天鵬が豪栄道を下して３敗を守って優勝決定戦が確定。三つ巴の期待が高まったが、稀勢の里は把瑠都の上手投げに屈した。

　横綱白鵬（２７）は日馬富士に送り出しで敗れ、１０勝５敗で横綱になって自己ワーストの成績で場所を終えた。史上初の６大関となった夏場所だったが、稀勢の里以外は優勝争いに絡むことができなかった。

またしても外国人力士に優勝を持っていかれた。
今回こそは久しぶりに日本人力士の初優勝が見られると思ったのに・・・。
と嘆いたって、しょうがない。
勝負の世界なんだから。
それよりも史上最年長で優勝という快挙を成し遂げた旭天鵬に素直に「おめでとう」と言おうよ。

第2077回 イスラム教徒攻撃は容認され得る？

イスラム教徒攻撃は容認され得る　米軍参謀大学が講義

2012年05月18日　熊本日日新聞

　【ワシントン共同】米統合軍参謀大学（バージニア州）で、一般のイスラム教徒に対する無差別攻撃が容認され得るとの講義が行われていたことが１７日までに明らかになった。「前例」として第２次大戦時の広島や長崎への原爆投下、東京やドイツ・ドレスデンの空襲を挙げた。
　オバマ大統領は「イスラム教とは戦争しない」としているが、米軍内ではこの方針に矛盾する教育が行われていたことになる。原爆を前例にしていたことと併せ、批判が上がりそうだ。
　統合参謀本部は適切な内容ではないと認め「講義は既に中止している。米軍内の教育や訓練のカリキュラムの内容を点検する」としている。（共同）

講義の詳しい内容が知りたいね。
どういう理屈で、原爆投下や東京大空襲が「容認され得る」のか。
「容認される」というけれど、誰が容認するのでしょうか。
また、容認されたら、どれだけ人間を殺しまくってもよろしいのでしょうか。
それこそ、アメリカ以外の国に住む人間を一人残らず殺戮・殲滅しまくっても。

映画「フルメタル・ジャケット」における、ある一兵士のつぶやき。
「軍隊にロボットはいらない。軍隊に必要なのは人殺しだ」

ついそんなことを思い出してしまった、今回の記事。

第2076回 逆アビイ・ロード 競売に掛けられる

逆に横断「アビイ・ロード」、ポールはサンダル

2012年5月17日（木）14:32　読売新聞

　【ロンドン＝林路郎】「カム・トゥゲザー」「ヒア・カムズ・ザ・サン」などのヒット曲を収めたビートルズのアルバム「アビイ・ロード」（１９６９年）の有名なジャケット写真と逆方向にメンバー４人が横断歩道を渡る様子を写した未使用写真が２２日、ロンドンで競売に掛けられる。

　構図はメンバーのポール・マッカートニーの発案で、写真家イアン・マクミラン氏が、与えられた１０分の撮影時間内に計７コマを撮影していた。アルバム写真では４人が横断歩道を左から右に歩くが、競売に掛けられる写真では右から左。マッカートニーはアルバム写真でははだしだが、この写真ではサンダル姿だ。競売商は７０００～９０００ポンド（約９０万～１１６万円）の落札価格を予想している。

おそらく、世界で一番有名なジャケット「アビイ・ロード」。
実はかなり適当に作られたものだったのは、有名な話。
解散寸前だったビートルズがジャケットの写真をどこで撮るかという話になって、
「面倒くさいから、アビイ・ロードのスタジオ前の横断歩道で撮ったらよくなくね？」という
ポールの発案によって、適当に一列に横断歩道を渡ったという、ただそれだけのことだったという。

まさかそれが、おびただしい数のミュージシャンやアーチストに真似されるまでになるとは。

以前このブログでも取り上げたが、このジャケット、
「ポール・マッカートニーが死んだ」というウワサの根拠になったことでも有名だ。
その根拠の一つになったのが、ポールがはだしだったこと。
死んだ人は、はだしで棺桶に入れられる。
だから、ポールがはだしなのは、彼が死んだ証拠なのだと。

未発表版はサンダルばきだったポール。
これが採用されていたら、いったいどういう解釈が成り立ったんでしょうかね。

第2075回 自閉症は病気にあらず

番組で自閉症を「病気」、テレビ朝日がおわび

2012年5月16日（水）14:54　読売新聞

　テレビ朝日は１４日放送のクイズ番組「Ｑさま！！」中で、先天的な脳の機能障害と考えられる自閉症を病気として扱ったとして、同番組の公式ホームページにおわびと訂正を掲載した。
　テレビ朝日広報部によると、１４日の放送中に、「ここ１０年で患者数が増えている病気を選びなさい」という問題を出題、自閉症を正答の一つとした。視聴者から放送中に指摘があったことから誤りが発覚した。
　広報部では「設問の事前チェックが不行き届きで、誤解を与えてしまった」と話している。

これはまた、なんともお粗末な話である。
でもこれって、逆に「自閉症は病気だ」という見方をする人がいかに多いかという表れじゃないかと思う。
たぶんこの記事を見て、こう思った人って少なからずいると思う。

自閉症に限らず、精神的な疾患に対して、私たちはなんと無知・無関心であることか。

発達障害は親の愛情不足によるものだ、
と決めつける条例を施行しようとした自治体もあるようだから。

結局、自閉症も発達障害も、自分とはしょせん関わりのないことだ。
そう思っている人がとても多いことの証左ではないのか。

でもワタクシ思うんだけど、
精神的に全く健全である人って、いったいこの世にいるのかね？
また、その判定は誰がする？

人間誰しも、精神的に何かを抱えているもんだと思うのだが。
何かを抱えているからこそ、文化や芸術は生まれるものだと思うのだが。

第2074回 授業そっちのけでわいせつ画像閲覧はロクなことにならないってこと

団鬼六という作家がいた。
この方はとある中学校で代用教員をしていたときに、
生徒を自習にしておいて、自分は教卓の上であのＳＭ小説の名作「花と蛇」を執筆していたという。
「生徒にバレたらえらいことになる」というスリルが、かえって創作意欲を高めたのだとか。

比べちゃいかんのかもしれないが、こんな記事を見てふとそんなことが頭に浮かんだ。

中学教諭、授業中にスカート画像…生徒のＰＣへ

2012年5月15日（火）13:11　読売新聞

　埼玉県川口市の市立中学校で４月、４０歳代の男性教諭がパソコンの授業中、女性のスカート内などの画像を男女３６人の生徒のパソコンに表示させていたことが１５日、同市教育委員会などへの取材でわかった。

　市教委学務課によると、教諭は４月１６日、２年生のパソコンの授業で、自分と生徒全員のパソコンを回線でつなぎ、作業の様子が生徒の手元のパソコンでも見られるように設定。ファイル整理の仕方などを指導した後、生徒たちに作業をさせた。しかし、回線がつながったまま、私物のＵＳＢメモリーに保存していたわいせつ画像数十枚を見たため、生徒のパソコン上でも、女性の胸元やスカート内を写した画像が次々と表示された。数人の生徒から笑い声が上がったという。

　生徒が同２６日、学校側に訴えて発覚。教諭は「画像は自分で撮ったものではない。意図的ではなかった」などと説明し、２７日から学校を休んでいる。県教委で処分を検討する。

ぎゃははははは。
これは実に運が悪い・・・って、そういう問題か。

だいたい、授業中に生徒そっちのけでわいせつ画像を見るとは何事か。
ドリフのコントじゃあるまいし。
そんなのをわざわざ学校で見なくてもいいじゃないか。
この教師が独身なのか妻帯者なのか知らないが、
ひとり家にいるときにひっそりと見ていればいいじゃないか。

人間の嗜好ってのはいろいろある。
でもそれは、プライベートな場で出すべきであって、
教育という公の場で出すべきではなかろう。
４０代にもなって、みっともない。

「画像は自分で撮ったものではない。意図的ではなかった」と
教諭は説明しているというが、
自分で撮ったかどうかが問題なのではない。
まして、意図的であったかどうか、まったく問題ではない。
自分が所蔵しているわいせつ画像を生徒全員に見せてしまったこと自体が問題なのである。
しかも、授業中にそんなのを先生が見ていたということまでバレちゃって。
どうすんだよ。
この中学校の生徒、教師に対する不信感をモーレツに強めるぞ。

第2073回 福山発 ホテリング・インフェルノ

叫び声・猛煙・炎…暗い館内「怖くてパニック」

2012年5月14日（月）08:49


　穏やかな日曜日の朝、広島県福山市で起きたホテルプリンスの火災は７人が死亡する大惨事となった。

　住民らが不安そうに見守る中、猛煙に包まれた建物から難を逃れた宿泊客が脱出した。一方、防火設備や避難態勢の不備を指摘する声も上がっている。

　出火当時、鳥取県から観光で来ていた会社員の男性（２６）と病院職員の女性（２４）の２人は、２階の部屋に宿泊していた。午前６時３０分過ぎ、叫び声が聞こえてきた。同６時５５分頃、焦げたようなにおいがしたのでドアを開けると、廊下に黒煙が充満し、オレンジ色の炎が見えた。火災報知機は鳴っていない。

　男性は「とても廊下からは逃げられない」と焦った。壁の雨戸らしき木の板を開け、スライド式のガラス窓から下の塀に飛び移った。「助けて」。大声で叫ぶと、聞き付けた男性が駆け付け、体を支えて路上に下ろしてくれた。

　ホテルに入ったのは１３日午前１時３０分頃。フロントでは特に避難経路の説明はなく、廊下は薄暗く館内構造がよくわからなかった。

　女性は肋骨を折った。「本当に怖くてパニックになった」と語り、男性は「助かったのは偶然。亡くなった人のことを思うと言葉にならない」と振り返った。

　近所の人らによると、出火当時、「ドーン」という破裂したような音が響き渡ったという。

　間もなく２階の窓からはだしの男性客が飛び降りて脱出。同じ階の別の場所からも、ほかの男性客が下着姿のまま、ガラス窓を突き破って逃げ出した。「消防はまだか」「まだ人がいるのか」「救急は」と、怒声が飛び交った。

　火の勢いはおさまらず、住民たちは「早く消して」「火が家に来る」と悲鳴のような声を上げながら、消火活動を見守った。

「タワーリング・インフェルノ」というパニック映画があった。
１９７５年のアメリカ映画。
地上１３５階建ての超高層ビルが大火災に見舞われるという内容。

そのビルを設計した建築技師がビルの欠陥ぶりを見抜き、
火災が発生したときにとんでもない大惨事になると忠告するが、
ビルのオーナーは笑って取り合わないという場面がある。

さて、広島県福山市のくだんのホテル。
防火に関する何らの手立ても打っていなかったとか。
さらに、消防も１０年あまりのあいだ、そんな状態を放置していたという。

だれか一人でいい。
ビルの構造に詳しい人だか誰かが、
一回でもいいからこのホテルに泊まって、
「この建物はヤバイぞ！」
と忠告してほしかった。