第2076回 逆アビイ・ロード 競売に掛けられる

逆に横断「アビイ・ロード」、ポールはサンダル

2012年5月17日（木）14:32　読売新聞

　【ロンドン＝林路郎】「カム・トゥゲザー」「ヒア・カムズ・ザ・サン」などのヒット曲を収めたビートルズのアルバム「アビイ・ロード」（１９６９年）の有名なジャケット写真と逆方向にメンバー４人が横断歩道を渡る様子を写した未使用写真が２２日、ロンドンで競売に掛けられる。

　構図はメンバーのポール・マッカートニーの発案で、写真家イアン・マクミラン氏が、与えられた１０分の撮影時間内に計７コマを撮影していた。アルバム写真では４人が横断歩道を左から右に歩くが、競売に掛けられる写真では右から左。マッカートニーはアルバム写真でははだしだが、この写真ではサンダル姿だ。競売商は７０００～９０００ポンド（約９０万～１１６万円）の落札価格を予想している。

おそらく、世界で一番有名なジャケット「アビイ・ロード」。
実はかなり適当に作られたものだったのは、有名な話。
解散寸前だったビートルズがジャケットの写真をどこで撮るかという話になって、
「面倒くさいから、アビイ・ロードのスタジオ前の横断歩道で撮ったらよくなくね？」という
ポールの発案によって、適当に一列に横断歩道を渡ったという、ただそれだけのことだったという。

まさかそれが、おびただしい数のミュージシャンやアーチストに真似されるまでになるとは。

以前このブログでも取り上げたが、このジャケット、
「ポール・マッカートニーが死んだ」というウワサの根拠になったことでも有名だ。
その根拠の一つになったのが、ポールがはだしだったこと。
死んだ人は、はだしで棺桶に入れられる。
だから、ポールがはだしなのは、彼が死んだ証拠なのだと。

未発表版はサンダルばきだったポール。
これが採用されていたら、いったいどういう解釈が成り立ったんでしょうかね。