第2067回 傘がない そして 職もない

就活失敗し自殺する若者急増…４年で２・５倍に

読売新聞 5月8日(火)15時25分配信

　就職活動の失敗を苦に自殺する１０～２０歳代の若者が、急増している。

　２００７年から自殺原因を分析する警察庁によると、昨年は大学生など１５０人が就活の悩みで自殺しており、０７年の２・５倍に増えた。

　警察庁は、０６年の自殺対策基本法施行を受け、翌０７年から自殺者の原因を遺書や生前のメモなどから詳しく分析。１０～２０歳代の自殺者で就活が原因と見なされたケースは、０７年は６０人だったが、０８年には９１人に急増。毎年、男性が８～９割を占め、昨年は、特に学生が５２人と０７年の３・２倍に増えた。

　背景には雇用情勢の悪化がある。厚生労働省によると、大学生の就職率は０８年４月には９６・９％。同９月のリーマンショックを経て、翌０９年４月には９５・７％へ低下。東日本大震災の影響を受けた昨年４月、過去最低の９１・０％へ落ち込んだ。

都会では　自殺する　若者が　増えている
今朝来た　新聞の　片隅に　書いていた・・・

ご存じ井上陽水の「傘がない」。
どうもこういう記事を見ると、このフレーズがいやでも頭に浮かぶ。

興味深いのは、就活がらみで自殺する若者の８～９割は男性だということ。
就活に失敗するのは何も男子だけではなかろうに。
まあ、女子には結婚という手が残されているからだろうか。
そういえば、ワタクシの身の回りにも女子が２０歳そこそこで、
男子が３０代という「年の差婚」が目立つ。
やっぱそこで決め手となるのは、「経済力」という奴だろう。
それに比べれば、いわゆる「ジェネレーションギャップ」なんてものの数ではない、みたいな？

男子にはなかなかできない芸当だ。

でもやっぱり、これに対して何も手を打てていない日本政府は何やってんだ！　と言いたい。
ただでさえ少子化が深刻なのに、
このうえさらに、自殺する若者が増えるとは。
これはもう、「自己責任」ですまされるような問題ではないぞ。
だいいちこんなのが「自己責任」で片付けられるなら、そもそも政府などいらない。
政府は彼らのために、守るべき傘を作ってやるべき存在なんじゃないか。

職がない　そして　傘もない

となれば、死ぬよりほかにないじゃないか。

やたらと若者を批判するより、ほかにすることあるだろうと思うけどな。
「傘がない」を聞いて育った元ヤングたち。