第2186回 反日デモ対反中テロ

中華料理店へ投石相次ぐ…中国系企業入居ビルも

2012年9月19日（水）14:31　読売新聞

　１８日深夜から１９日朝にかけ、福岡県志免町や福岡市博多区で、中華料理店や中国系企業が入るビルに石が投げ込まれ、ガラスを割られる被害が４件相次いだ。
　県警は、反日デモに不満を抱いた犯行の可能性があるとみて、器物損壊容疑で捜査している。
　県警によると、１８日深夜、志免町で１軒と博多区で２軒の計３軒の中華料理店で窓ガラスが割られた。さらに、１９日朝、中国系企業が入る博多区博多駅前３の雑居ビル１階の玄関ガラスが割られているのが見つかった。志免町では、犯行直後に現場から逃げる数人が目撃されていた。県警は一晩のうちに被害が相次いだことなどから、同一グループによる犯行の可能性もあるとみている。
　県内では１７日、在福岡中国総領事館に火の付いた発炎筒２本が投げ込まれる事件が発生。県警が政治団体構成員の男を威力業務妨害容疑で逮捕した。

中国における反日デモは、いくらなんでもひどい。
あれはデモというより、単なる暴動だ。
いや一種の暴力行為だ。
それだけひどい行いなのだから、それを世界中に訴えればいいのに、なんで日本政府はそれをしないのか。
世界中から「ありゃなんでもやりすぎだ。あれを抑えられない中国政府はひどすぎる」と非難の嵐を浴びせかけるようにすればいいのに、
そういう働きかけをした形跡はまるでない。
なぜか今の日本の政治家は代表選挙でのぼせ上がっている。
たまに領土問題のことで発言を聞くかと思えば、とんでもないタカ派発言だったりする。

最悪なのは、日本国内で同様の「デモ」が行われることだ。
幸いにして日本では「反原発デモ」はあっても「反中デモ」は起こっていない。

ただ、案の定、上記の記事のようなことが起きている。
なぜ福岡で頻発するのか、ワタクシはちょっと別の意見を持っているのだが、それはまた別の話で。

日中または韓国のいずれにも、愛国でのぼせ上がっているはねっかえりはいるものだ。
だからといって、中国で起きていることが日本で起こってはならない。
中華街を襲撃したり、日本にいる中国人を襲ったりすることなんて、絶対にあってはならない。
もしそんなことをしたら、それこそ泥沼化が待っている。

どこかの首相が、「クールな対応を」とのたまったというが、
「クールな対応」イコール「何もしない」というわけじゃなかろうな。
日本国民は何もしない方が賢明だと思うが、
一国のリーダーは熱く動いた方がいい。
おっと。
何も軍事衝突しろと言っているのではないよ。
むしろその逆で、
最悪の事態を回避するために、熱く動き回れ、ということだ。
たとえば、天木直人がブログで述べているように、
中国の首脳に会談を迫るよう、直談判するとか。
あるいは先に書いたとおり、広く国際世論に訴えかけるとか。

だいいち、こんなに緊迫した展開になっても、
首脳会談ひとつまともに開けないってのはどうしたことか。

日本と中国が戦争したって、いいことなんて一つもないぞ。
だいいち、昨日のブログじゃないけれど、
日本側のいったいだれが、武器を持って中国軍と対峙するのだ？

しきりに中国との戦争を煽っている、あなたですか？